シャンパンゴールドとプラチナのペアリング。
始まりの季節である。
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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
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春の柔らかなヒカリみたいだった。
造形がひと段落したお二人の結婚指輪を眺めながら、
作業の間に通っていた海の印象を思い出している。
このフィーリング。
好きなことで繋がるジュエリー作りはいつも楽しい。
お二人と一緒に、今こうして結婚指輪を作っている。
奇跡のような巡り合いにありがとう!
これから刻印を施して大切な記念日に合わせてお届けすることになるのだけど、それはまた別のお話で。
出来上がりはもう少し先のお楽しみに!
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島に暮らしている今となってはいつものことなのだけど、
アトリエの窓の向こうに移りゆく季節を眺めながらジュエリーを作っています。
これは自分でも意外だったけど、ずっと同じ形のはずなのに飽きることもなく、山々の稜線をただただ眺めているのがとても好き。
ここでは山々が信仰の対象になっているのもよくわかる。
わたしたちにとってはいつもおおらかに包み込んでくれている大切な家族のような存在なのです。
ふと月の満ち欠けを気にしたり。
自然のリズムの中に暮らしてジュエリーを作ることはずっと憧れでした。
まだ全然ジュエリーを作っていない頃から、大阪に暮らしている頃から、インディアンジュエリーやハワイのジュエリーが大好きで集めていたから、その背景にはいつも大地や海の情景のようなものを見ることができて、「自然を感じながら作る」ということはいつの間にか当たり前のことになっていたのかもしれません。
あの頃の根拠のない信頼と言いますか 笑、心斎橋の路上で不思議なくらい力強く思い描いていたから、こうして屋久島に出会うことができたような気がしています。
水の流れのように、巡る季節のように。
お二人にお作りしている結婚指輪もまた、この島の暮らしの中に生まれたデザインだなと思います。
ここで出会った感動をお二人と分かち合うことができると何よりも嬉しく思います。
指輪作りはそろそろ終盤へ。
大切な工程へと差し掛かってきているので、まだ暗いいうちから「よしっ!」と集中して作業机に向かいました。
造形がひと段落したリングは再びガスバーナー炎に包んで真っ赤になるまで温度を上げる。
こうするとゴールドとプラチナの組成がふわりと緩んで次の加工がやりやすくなるのです。
リングが柔らかくなったところで、木槌で叩いて形状に変化を与えていきます。
鉄の台に当てて、金属の声を聞きながらながら、少しずつ何度も細やかなタッチを繰り返しました。
小さなリングを作るのに、こんなにもたくさん大きな道具を使うのだけど、これらは昔からずっと変わらないシンプルなものばかりなのですよね。
コンコン、とアトリエに響く音も大好きです。
小さな南の島で、昔ながらの手作業ではあるけれど、
今だからこそ大切にしたいことがあるように思います。
それは時間の美しさのようなものなのかもしれないな、と最近では思うようになりました。
気がつけば、出来上がりまであと少しとなりました。
喜びを分かち合いましょう。
これから磨き仕上げをして、刻印を入れて、
できれば島の情景の中で写真を撮ってお二人にお届けをしようと、
胸が高鳴ってきています。
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彼女のゴールドリングは表面を少しだけ丸く削り柔らかく造形しました。
アトリエにはふわりとした空気が漂っています。幸せな1日でした。
やっぱり好きだなあ。イエローゴールドには春の太陽みたいな煌めきがあって、手に取ると心ときめきます。
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制作編
屋久島サウスのアトリエです。
芽生え始めた若い緑を窓の向こうに眺めながら、お二人の結婚指輪を作っている。
始まりのムードに包まれる春の指輪作りはいつもワクワクする。
神戸に暮らすお二人とはお電話をしたり、サンプルリングをお送りしたりしてデザイン作りを続けてきた。
海を越えてお付き合いをいただきましてありがとうございます!
一緒にイメージしたデザインがいよいよ形を持つことが嬉しい。
お二人のご入籍の日までにお届けできるように指輪作りを進めているのだけれど、その祝祭感がすごい。
大切な日に少しだけご一緒できているようで、わたし自身も幸せになれる。
おめでとう、ありがとう、
今日もお二人と交わす言葉に癒されながら作業机に向かっている。
お二人のために配合をしたプラチナとイエローゴールドは炎に包み、高温の中でその両端をつなぎ合わせた。
くるりとリングの形になると、いよいよだな!という感じになる。
手前のリングが彼女のもので、リング幅に太いところと細いところがあるのがわかるだろうか。
リング幅に抑揚をつけて仕上げると軽やかな動きを感じることができるのだけど、お料理の下拵えをするみたいに最初のうちにしっかりと準備をしておく。
一方、彼のリングはシンプルに、より丈夫さのある均一幅である。
素材もそうだけれど、実はデザインも少しずつ違っているので、
しっかりとした繋がりを感じられるように細部を調整することがお二人の指輪作りのポイントだったように思う。
あるいは少しずつ違っているからこそ、親密になることができるのかもしれない。
二つが出会って初めて一つになるようなリングの姿を思い描きながら。
朝の海では久しぶりに虹を見ることができた。
海面から天に掛けられた太い柱のような、色鮮やかで力強い光だった。
3月になってハイビスカスも咲き始めた。
屋久島というと森や緑がもちろん美しいのだけど、
島の南部ならではの温暖でゆるやかな雰囲気が好きだ。
実は温泉もあるし、いくつかのビーチもある。
ハイビスカスはこれから12月ごろまで咲いているので、なんと10ヶ月近くも咲いていることに!
さて、まずは彼のプラチナリングを手に取って、鉄鋼ヤスリを使ってそのアウトラインに造形を加えていく。
スクエアシェイプのデザインではあるけれど、しっかりと全体を削り落とす。
側面を完全な平面にし、リングの幅を2.3mmに合わせる。
彼女のリングと繋がりが生まれるように、表面にはわかるかわからないほどのごく緩やかなカーブをつけておく。
まだ角張ったプラチナのその奥には理想の形状が見えている。
私たちが一緒にイメージした結婚指輪の姿がここにある。
指に直に当たるところは優しくあって欲しいところだ。
最後にリングの内側の部分を、丸いカーブを描くように思い切りよく削り落とした。
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