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屋久島で出会われたお二人と、今年最初の結婚指輪の相談会でした #屋久島でつくる結婚指輪

やわらく冷たい雨が降りはじめたのは、 おふたりが島の役場で婚姻届の手続きを終え、アトリエにたどり着いた頃のことでした。

濃い緑に包まれた、静かな夕暮れ時でした。

 

一月になったというのに、みんな薄着で過ごせていたのも、南の島ならではの軽やかさなのかもしれません。

庭先では、山茶花とツワブキが色鮮やかな明かりを灯すようにして、ぽこぽこと花を開かせていました。

ほのぼのとした祝福に包まれた、今年最初の結婚指輪の相談会です。

 

アトリエでは、サンプルリングを囲みながら、素材やデザインのことをご紹介させていただきました。

ゆっくりとした島の時間の中で、おふたりのお住まいやお仕事のこと、そして出会いのことまで、自然と話は広がっていきます。

こうやって何気なく交わした会話が、デザインの大切なエッセンスになったりするように思うのです。

彼女のお好みや、ふと思いついたわたしのアイデアを、丁寧に手帳へ書き留めていく彼の姿が、とても印象的でした。

 

「わたしたちが出会った屋久島で、結婚指輪をオーダーしたかったのです」

おふたりが微笑みながら話してくれました。

「縄文杉からの帰り道、写真を撮り合ったのがきっかけだったのです。」

 

巡りゆく時の流れの中で、わたしたちは、信じられないような偶然を重ねるようにして出会います。

大地に雨が降り注ぎ、そこに小さな花が咲くように、

これから生まれる結婚指輪もまた、今という時間の中から生まれてくるもののような気がします。

 

素敵な出会いを紡いでくれた、屋久島にありがとう。

 

おふたりが選んでくれたのは、シンプルなラウンドシェイプのデザインです。

お揃いのプラチナでお作りします。

 

内側には、おふたりが出会った場所である屋久島を、いつでも感じられるように、彫刻模様と天然石の装飾を施す予定なのですが、

それを思い描くだけで、わたし自身も、あたたかな気持ちに包まれています。

 

指輪が完成する頃には、きっと春の花が咲き、生き生きとした新緑が島を覆い尽くそうとしていることでしょう。

はじまりの時に向けて、わたしたちは最初の一歩を、静かに踏み出したのでした。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

はじまりの日。屋久島のひかりを纏う、プラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

あたらしいひかりのなかで、爽やかな始まりの日を迎えました。

ツワブキの花のきらめきと、親しげに響き合うプラチナリング。

 

屋久島からおふたりへ、ご結婚おめでとうございます。

 

 

咲き始めた黄色い花。輝く海。酸っぱくてキュッとなるポンカン。

雨上がりの森も歩きました。

南国の陽気に包まれた、指輪作りの思い出。

森の記憶とともに育むプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

結婚指輪が完成すると、

オーダーメイドの長い時間はいったん一区切りを迎えます。

けれどおふたりにとっては、

それは同時に、新しい始まりを告げる合図でもあります。

 

指輪作りの間には、アトリエの庭先に山茶花が満開になりました。

冬の冷たい雨が降り、本格的な冬の訪れを告げるツワブキの花が咲きました。

 

巡りゆく季節のように、わたしたちもまた希望を抱きながら、

いくつもの始まりを繰り返してゆくのかもしれません。

 

緩やかにカーブするプラチナリングの表面には、波打つラインを削り出しました。

 

響き合い、補い合うように、

同じリズムでお仕立てした、おふたりの結婚指輪です。

 

おふたりの大切な想いが、

はじめて形になった喜びに包まれながら。

 

手のひらの上に、ふたつのリングをそっと並べてみる。

朝のやわらかなひかりを纏うようにして、マット仕上げのプラチナが静かに輝いています。

 

彼の2.3mm幅と、彼女の2.0mm幅。

ぴたりとお揃いのフォルムです。

 

小さなリングの中に、白く際立つ部分と、深い影を落とす部分が現れるのは、

プラチナが持つ、豊かなコントラストによるものでしょう。

 

緑と黄色に満ちた景色の中に、リングはすっと溶け込んでいて、

まるで、ずっと前からここに佇み、この瞬間を待っていたかのように感じられました。

 

リングの内側には、おふたりの大切な記念日と、

もうひとつ、大好きな動物のモチーフを彫刻いたしました。

 

そこにはどんな物語が秘められているのでしょう。

 

小さなリングの中には、おふたりだけの時間が息づき、どこまでも広がっているのかもしれません。

 

長野の山々に囲まれて暮らすおふたりと、屋久島に暮らすわたしとが、距離を越えて出会い、ここに生まれた結婚指輪です。

デザインの細部には、自然の中に漂う、風や水のような自由な手触りが、息づいているように思います。

 

日々の暮らしに出会う、海や山、花々の息吹に励まされるようにして、この指輪をお作りしました。

 

おふたりにとっても大切な場所である屋久島で出会った感動を、こうして分かち合うことができ、何よりも幸せに思います。

 

やがて、その喜びが、

少しずつ広がっていけば、とても素敵なことだな、と思います。

 

寒くて澄み渡る日。

大きな虹に包まれた、屋久島サウスより。

楽しい指輪作りをありがとうございました。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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花と月と。お二人のご婚約を記念して、大切なジュエリーを作っています。#屋久島でつくる結婚指輪

空から海へと降り注ぐ光の柱に出会うと、いよいよ冬本番だなと、どこか厳かな気持ちになる。

 

この年の瀬は、静かな島の時間に包まれたアトリエで。

お二人のご婚約を記念して、来年へとつながる大切なジュエリーを作っている。

 

イエローゴールドの花と、月の石。

屋久島でのジュエリー作りを象徴するようなモチーフが、年をまたぐこの制作に、穏やかな必然性を与えてくれている。

 

イエローゴールドでかたどった花を組みあわせ、造形を重ねていく時間は、子供の頃のような自由があって、楽しい。

 

彼からお電話をいただいたのは、島が暖かな陽気に包まれていた、12月の半ばのことだった。

 

「婚約のジュエリーにネックレスを贈りたいのです」と、彼は伝えてくれた。

「ネックレスなら、使う機会が多くて嬉しいですね」と、私も嬉しくなって話す。

 

それなら、今までにはない、特別なデザインでお作りしなくては、と直感的に思った。

大きな花と小さな花をふたつ重ね、まわりにゴールドの粒をあしらうと、繊細で優しい表情が生まれそうだ。

 

新しい門出を迎えるおふたりとご一緒するオーダーメイドは、いつもインスピレーションに満ちている。

 

ジュエリーを作っていると、いつも思うのだけれど、

花や月という言葉が、お名前の中に含まれているのって、本当に羨ましい。

季節の巡りや、何気なく見上げる空が、より親密なものに感じられているのかもしれない。

 

彼からは、彼女のお名前にちなんだモチーフを選びたい、と相談をいただいた。

菜の花をかたどるゴールドには、ムーンストーンを組み合わせてみるのはどうだろう。

素敵なアイデアを見つけることができて、心が躍った。

 

屋久島の季節と、おふたりとの出会いにありがとう。

 

ムーンストーンは、乳白色で透明感のある表層に、ブルーの光が漂う石だ。

そのどこか神秘的な雰囲気を前にすると、思わず魅入ってしまう。

まるで夜空に包まれながら、大切な人の隣に身を置いているときのように、心が平らになっていく。

 

この、あたたかくて静かな時間をお届けできればいいと思う。

 

庭先では、ツワブキの花が満開を迎え、ところどころに新しい一年の始まりを予感させる赤い実がなっている。

驚くほど暖かな年の瀬で、空はどこまでも青く澄んでいる。

窓の向こうを眺めると、草むらの傍でのんびりしている猫と、思わず目が合ってしまう。

 

いよいよ年末を迎えたアトリエで、コツコツとタッチを積み重ねながら、

どこまでも深く、穏やかな心地に満たされていた。

 

 

 

森の記憶とともに育むプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

12月にしては、驚くほどにあたたかな日が続いていたので、

これは素敵なギフトだと思い、森を歩いてきた。

 

ここは古くから、森の泉と呼ばれる場所で、なるほど。

歩き始めるとすぐに、水の音に包まれていることに気づかされる。

 

漂う緑の香り。

冷たい水の味わいと、手触り。

どこまでも広がっていく、無限の緑。

 

いくつも並ぶドアを強くノックしていくように、眠っていた感覚がひとつずつ呼び覚まされていく、
そんな時間だったように思う。

 

その森の余韻に包まれて、おふたりのプラチナリングの仕上げ作業を進めることができた。

森の中に流れる時間を色濃く感じながら、そのフィーリングをリングに投影するようにして、夢中になってタッチを重ねた。

 

リングの表面をきれいに磨き上げたあと、そのシルエットを太陽の光の下で眺めてみようと思った。

 

そっと指に通してみたリングの心地は、とても馴染みが良い。

 

空気の中には、自然の神秘みたいなものが漂っている。

その形のない響きのようなものを、小さなリングにできたらと思っている。

 

ふたつのプラチナリングは、重なり合い、ひとつでもあって。

木漏れ日の中で静かに煌めきながら、島の時間に溶け込んでいるように見えた。

 

指輪づくりは、いよいよゴールまであと少しとなり、

おふたりにとっては、それを合図とするように、新しい暮らしが始まることになる。

 

なんだかその大切なひとときを、ご一緒しているような気がして、嬉しくなる。

未来に向かって、力強く歩み始めているように思えて、背中を押してもらえる。

 

あと少し。

大切に育んでいこうと思う。

 

胸の中には、まだ森の印象が鮮明に漂っている。

巨木を通り抜けて届く光が、霧雨のようにやわらかく降り注いでいる。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

あたたかな冬の島で。プラチナリングに巡るリズム。お二人と歩む日々。#屋久島でつくる結婚指輪