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屋久島の時間から生まれる、お二人だけの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

夜はほんのりと涼しさを感じ、日中は暖かな陽射しが続いている。

そのような季節は、空が澄み渡り、星々がとてもクリアに輝く。

 

山の谷間を抜け、海へと向かって吹き抜ける風が、波を端正に整える。

その風に導かれるように、夜明けのノースへと通い続けていた。

 

海辺に佇んでいるとずいぶん風が冷たく感じられるのだけど、海に入ってみると、思いのほか海水温は高く、暑いくらいなのに驚いた。

夜明けの時刻は、5:45くらい。

1時間ほど体を動かしてから作業を始めることができるのも、屋久島での暮らしの好きなところかもしれない。

 

さて、いよいよお二人の結婚指輪作りも終盤に差し掛かっている。

リング状につなぎ合わせたプラチナとゴールドは、薬液に浸けて表面に付着した酸化膜を丁寧に洗い流した。

 

この作業が終わると、あとは磨き仕上げを残すところとなる。けれども、完成してからが本当の始まりなのだと考えると、一つ一つのタッチが一層大切に思えてくる。

 

これから先、何十年もご愛用いただくリングだ。

じっくりと丁寧に仕上げていきたい。

 

お二人と打ち合わせを重ねて決めたサイズにぴたりと合わせ、リングのフォルムをチェックしておく。

1本の硬くて細いイエローゴールドに、柔らかな表情を与えることができたように思う。

 

繊細なシルエットは波のようにうねり、夜明けに眺めた雲のように軽やかに見える。

島の時間から生まれたリングなのだと、しみじみと思う。

 

この柔らかで、力強い癒しのようなものを、お二人とも分かち合うことができれば、何よりも嬉しい。

 

うん、明日もきっと良くなる。

お二人が歩む未来を何気なく思い描き、温かな気持ちに包まれていた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

滑らかな流れ、循環とリズム、ハーモニー #屋久島でつくる結婚指輪

 

滑らかな流れ、循環とリズム、ハーモニー #屋久島でつくる結婚指輪

ローラーで薄く圧縮したプラチナとイエローゴールドを捻りながらリングに仕立てると、リボンのように軽やかなフォルムが生まれた。

繊細なフォルムでありながら、実際には思っている以上にしっかりとした硬さがある。

金属の中に柔らかな表情を求めるのは、工芸家にとって永遠のテーマかもしれない。

 

 

冷たい空気と新しい花。

島に漂い始めた秋の気配を愛おしみながら、お二人の結婚指輪を作っています。

自然と暮らし、共鳴する結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

柔らかさといえば、屋久島の暮らしの中に眺める情景にはいつも癒されている。

そこにはいつも優しいだけではなく、強さや、しなやかさ、堅固な質感が共存していて、その神々しくさえある調和が、ジュエリーづくりの教科書のようになっている。

たしかに、スマホの中に、たくさんの情報やスキルが詰まっているけれど、本当に大切なことを手にいれようとするときは、いつもここに戻ってくるような気がする。

 

 

滑らかな流れ、循環とリズム、ハーモニー

 

さて、今日も少しずつ。

 

まずは、プラチナリングを酸素トーチの炎に包み、約1000度まで温度を上昇させリングの端同士をつなぎ合わせた。

金属自体が生み出すラインを生かすことができるように、出来るだけタッチを少なく、慎重に作業を進めていかなくてはならない。

 

火を扱う作業は深い集中を要するけれど、その心安らかで静かな集中が、とても好きだ。

 

県道沿いのいつもの場所に、コスモスが咲き始めていたので、思わず車を止めてしまいました。

もうそんな季節がやってきました。

最近は、カボチャの煮付けが美味しく、きんぴらごぼうも作りました。お隣さんからは、りんごもお裾分けをいただきました。

 

今年も、あと2ヶ月半ほどって!なんだか信じられないけど。

まあ、急がず、じっくりまいりましょう。

皆さま、どうぞ素敵な週末を。美味しい秋の日々を。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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自然と暮らし、共鳴する結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

朝の庭先には朝露が散りばめられ、まるでキラキラ輝く宝石箱を開けたようだった。

ここ最近、屋久島サウスでは夜の冷え込みがずいぶん強くなってきた。

けれども、日中は汗ばむほどに暖かいのは、この島特有の気候なのかもしれない。

 

「そういえば、お二人が暮らす京丹後は、もうずいぶん涼しくなってきているだろうな」

海の向こうに想いを馳せながら、新しい制作の準備に取り掛かっていた。

 

お二人のために用意したのは、プラチナとイエローゴールドの細い線だ。

プラチナも、イエローゴールドも、品の良い輝きを纏っている。

緑の中で眺めていると、それぞれの金属同士が響き合い、島の情景と美しく調和しているように感じられた。

 

 

作業場に戻り、指輪作りに取り掛かる。

プラチナとイエローゴールドをローラーにかけ、目当ての厚みになるまで丁寧に伸ばしていく。

朝眺めていた若草のように細い金属を扱うデリケートな作業だ、一つ一つのタッチを慎重に進めていかなければならない。

 

お二人が暮らす京丹後は、山深い自然に囲まれ、海までも近い場所にある。地元では野菜や魚介類が豊富に収穫され、彼はその食材を使ってピザを焼くお仕事をしている。

季節の移ろいの中で手を動かし、日々を過ごす姿が、どこか島の暮らしと重なるように感じられ、なんだか嬉しくなる。

 

まだ電話でしかお話ししていないお二人だけど、仲間のような繋がりを感じながら、心強い気持ちで作業机に向かっている。

一緒にイメージしてきたリングの姿が、これから数日間をかけて、ここに生まれようとしている。

 

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小さな月の贈り物。屋久島からお届けするネックレスの物語 #屋久島でつくる結婚指輪

夕暮れ時の浜辺でネックレスを眺めると、ほっと心が安らぎました。

小さな月の贈りもの。

素敵なお誕生日をお過ごしいただけますように。

 

海の月ネックレス 18k yellow gold, island shell

 

月の大きさは約8mm。

屋久島の海からいただいた、夜光貝で作りました。

鎖骨のくぼみにスッと収まる、小さなペンダントトップです。

 

昼間の太陽の下でも、夜の照明を受けても、多様な変化を見せてくれるその色彩が、夜光貝の素敵なところです。

月明かりを思わせる、穏やかな輝きにいつも癒されています。

 

 

夜光貝の裏側には、イエローゴールドのプレートをぴたりと合わせて仕上げました。

 

ゴールドの程よい重みが心地よく、

繊細な夜光貝をしっかり守ってくれるので、安心してお使いいただけるかと思います。

 

気になるお手入れですが、

汗などが気になる場合は流水で洗浄した後、タオルドライで乾かしていただくと、いつも良い状態でお使いいただけます。

光沢を長く保つために、お湯での洗浄やネックレスをつけたままの入浴など、高温での処理はできるだけ避けていただければと思います。

ご使用後は磨きクロスで軽く磨き、ケースに入れて保存してください。

 

もちろん、アフターケアにもご対応をさせていただいておりますので、

もしメンテナンスやお手入れが必要な場合は、いつでもお気軽にご相談くださいませ。

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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島に暮らして感じるのは、海のリズムと月のリズムが寄り添い合っているということ。

そして、私たちもまた、そのリズムと繋がっているのだと、日々の暮らしの中に知ることができたように思います。

 

私たちが抱く大切な想いの、小さな印のようなジュエリーを作りたかったのかもしれません。

 

おめでとうございます。

大切な記念に、ジュエリーをお選びいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

長くご愛用いただけますように。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島と東京を紡ぐ結婚指輪作り、素敵な繋がりにありがとう #屋久島でつくる結婚指輪

爽やかな秋晴れの朝に。

東京に暮らすお二人に向け、サンプルリングをお送りしました。

 

アトリエの庭先ではハイビスカスが満開だけど、空気はひんやりと冷たかった。

空には鱗雲が広がる、季節の変わり目を感じるひとときでした。

 

お二人と結婚指輪の相談会をご一緒したのは、まだまだ暑さの残る夏の終わりの頃でした。

リングが出来上がるまで、こうしてお二人と季節を分かち合うことができるのも、オーダーメイドの大好きなところです。

 

確かに、形のあるモノづくりではありますが、その向こう側にある、かけがえのない時間のようなものを大切にしていたい。

そのような思いで、お二人とは繋がっているような気もします。

 

相談会でイメージしたデザインや素材を参考にし、お二人にお試しいただきたいサンプルリングを揃えると、それは盛りだくさんなものになりました。

 

このようにして、私たちは最初の第一歩をともに踏み出しました。

新しい暮らしを始めるお二人とご一緒する日々は、ワクワクする発見に満ちています。

 

屋久島と東京を紡ぐ結婚指輪作りです。

皆さま、どうぞあたたかく見守っていてください。