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Happy birthday!! Small Moon Pendant Send to Italy from Yakushima Island

Ocean Moon Necklace 18k yellow gold, island shell 

 

It was two years ago, when Tsuwabuki flowers were in bloom on Yakushima Island, that I sent a small flower ring to the two of them living in Italy.

This year, I find myself gazing at a small moon-shaped necklace, standing in front of the Tsuwabuki flowers that have just begun to bloom in the garden of my studio.

As I admire the shimmering, ever-changing colors of the yakōgai shell, swaying gently in the breeze, my thoughts drift across the ocean to the two of them.

 

This necklace is crafted from yakōgai shells, gathered from the seas of Yakushima Island, and 18k yellow gold. Both materials are carefully shaped into a crescent moon and assembled seamlessly. The yellow gold gently protects the delicate shell, keeping it from direct contact with the skin.

It is about 8.0mm. It is delicate and elegant jewelry. I think I was able to capture one of the most beautiful parts of the large yakōgai shell.

There is always a sense of joy when wearing jewelry made from natural materials.

 

Now, I will send it across the sea, just in time for her birthday next month.

It is an irreplaceable joy to be part of such a special celebration for the two of them.

Though it may sound like a simple expression, I truly believe that time is beautiful.

Thinking of the future they will walk together fills me with excitement and happiness.

Thank you so much, and happy birthday!

 

Japanese article

お誕生日おめでとう!!屋久島からイタリアにお送りする、小さな月のネックレス #屋久島でつくる結婚指輪

in 2022

Yakushima Island to Tuscany, Italy. a story about custom-made of small flower ring. #oneofakindweddingring

 

 

お誕生日おめでとう!!屋久島からイタリアにお送りする、小さな月のネックレス #屋久島でつくる結婚指輪

Ocean Moon Necklace 18k yellow gold, island shell 

 

イタリアに暮らすお二人に、小さなお花の指輪をお送りしたのは、屋久島のツワブキの花が咲く、ちょうど二年前のことだった。

そして今年は、アトリエの庭先に咲き始めたツワブキの前で、小さな月のネックレスを眺めている。

風にゆらめき、その色彩を絶え間なく変化させる夜光貝の色彩をうっとりと眺めがなら、すっと海向こうに暮らすお二人のことを想っていた。

 

ネックレスは、屋久島の海からいただいた夜光貝とk18イエローゴールドで作った。その二つの素材は月の形に削られ、ぴたりと組み合わさっている。

イエローゴールドが繊細な貝殻が直接肌に触れるのを守ってくれている。

 

大きさは約8.0mm とても繊細で上品なジュエリーである。

両掌に乗るくらい大きな夜光貝の、とても美しい部分を切り取ることができたように思う。

自然素材でできたジュエリーを纏うひとときは、いつも喜びに満ちている。

 

さあ。来月の彼女の誕生日に間に合うよう、これから海の向こうに送り出すことにしよう。

お二人の大切なお祝いに、こうしてご一緒できるのは、何事にも変え難い喜びであるように思う。

 

月並みな表現ではあるけれど、時間は本当に美しいと思う。

この先、お二人がともに歩む未来を思うと、ワクワクした気持ちに包まれる。

 

ありがとう、素敵なお誕生日を。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

English article

Happy birthday!! Small Moon Pendant Send to Italy from Yakushima Island

 

in 2022

Yakushima Island to Tuscany, Italy. a story about custom-made of small flower ring. #oneofakindweddingring

 

 

緑の中で眺める光と影の印象 #ピンクゴールド #屋久島でつくる結婚指輪

これは写真を撮影するときの話になるのですが、心情的にとても安定していたり、明るい心持ちの時には、黒を深く、そして力強く描写できるような気がします。

ファインダー越しに、太陽の光が影を力強く際立たせるのを眺めながら、「わたし自身の表現もまた、それと同じようなものなのかもしれない」と妙に納得してしまうのです。

 

もちろん、気分が少し低めの時もあって、そんな時は自然と、ふわりと明るい絵作りになってしまうのですが。

どちらも、なかなか興味深い相互関係であるなと感じています。

 

ちなみに、わたしはいつも昼頃になると、「今日の晩御飯は何を作ろうかなあー」と、いそいそと冷蔵庫をチェックし始めるのですが、妻はどちらかというと、「ああ、そんなことも遠い未来の予定にあったかもね」という風に、いつもおおらかに構えていることが多いような気がします。

パートーナーシップもまた、同じなのかもしれませんね。

 

島に暮らしていると、すぐ近くにある自然の中に、そのような“連鎖”に出会うことが多くあるので、自ずとジュエリー作りにもその感覚が反映されているように思います。

リングの中には明るく世界を照らす光と、どこまでも深くまで潜り込むような影を表現していたい。

 

あと、結婚指輪の面白いところは、何といっても対になっているところ。(当たり前だけど)

大阪では「ニコイチ」という言葉をよく使うのだけど、結婚指輪もまた、補い合い、二つで一つになるように作ることができれば素敵だな、といつも思うのです。

 

そして、全然違っていたはずの二人が、いつの間にか似ているように思えてしまうのも、「ニコイチ」の不思議なのであるのだけど。

 

お二人のリングは、デザインにほんの少しずつ変化を与えながら、それらが繋がり、補い合うように造形を進めています。

同じピンクゴールドという素材だからこそ、細やかな違いや変化がより際立って見えるのかもしれません。

 

いよいよ造形作業がひと段落し、二本のリングを庭先で眺めていると、なぜだか不意にお二人のことを思い出しました。

考えてみると、それはそうなのかも。

お二人と一緒にデザインをし、ここに生まれるリングは、それぞれの心音だったり、お二人の関係を映し出しているのに違いありません。

 

12月の陽光が差し込む庭先で、シダの葉は海風にそよぎ、その影が静かに揺らめいている。

ピンクゴールドのリングが、まるでずっと以前からその情景の一部であったように、静かに輝いている。

それを眺めながら、アトリエでお会いした日のことを懐かしく思い出す。

 

お二人の結婚指輪は、磨き仕上げを施し、いよいよあと少しで完成となるところです。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

屋久島の12月、ピンクゴールドの共鳴 #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島の12月、ピンクゴールドの共鳴 #屋久島でつくる結婚指輪

窓の向こうを眺めると、眩しいほどの青空が広がっていた。

庭先のモンステラは、12月の澄み切った陽光を受けてキラキラと輝いている。

山々の稜線には、モコモコと綿飴みたいな雲が風に乗って通り抜けていくのが見える。

窓を開け放ったアトリエには、涼やかな空気が流れ込んでくる。

山茶花の生垣に鳥たちが集まり鳴いている。

爽やかな1日の始まりだった。

 

渡り鳥も帰ってきたし、もう少しでポンカンの収穫も始まるだろう。

案外、屋久島サウスの12月は忙しい。

ピンクゴールドと鮮やかな色彩に包まれた結婚指輪作りの日々である。

山茶花にメジロ。ピンクゴールドに宿る色彩。シンプルさと調和のデザインについて。 #屋久島でつくる結婚指輪

 

観光シーズンが終わり、お気に入りのカフェやレストランは春まで長いお休みに入ったわけだけど、そのぶん島にはとても静かな雰囲気が漂っていて、しかも窓を開け放っていても大丈夫なくらいに暖かい。

「おーい、ちょっとウチでコーヒーでも飲みに来なよ」と声をかけてくれていた友人たちも旅行に出かけ始める今が、作業に没頭できる季節なのかもしれない。

里に滞在して、遠くに山々を眺めながら、ゆっくり本でも読んで過ごしたいな、というインドア派の皆さまには、11月後半から12月中頃までの旅行をぜひともお勧めしたい。

 

さてさて、今日のアトリエです。

そんなわけで、この頃は作業のタッチが驚くほど早い。

 

いかに手数を少なく目的地まで到達できるか。

それは、職人としてずっと追い求めていることのように思う。

 

ピンクゴールドのリングにざっとマジックでラインを描き、鉄鋼ヤスリ一本を片手に表面を削り落とす。

くるりと一周削り、角度を変えてまた一周。

角を落とすように、何度も同じ作業を繰り返す。

リング左側面から中央までが終わると、次は右側面から中央へ。

左右が対象になるように、ここは休まず一気に進めていきたいところだ。

 

作業の合間に緑を眺めて癒されておく。

 

リングの表面にくるりと一周、緩やかなカーブを描くように削り落とした。

それは、1と0とを分つ境界でもあり、宇宙を漂う星々の軌道でもある。

 

リングには小さな息吹が宿り始めている。

温度を宿した力強さが、暗がりにぽっと灯る明かりのように、リングから手の中へと静かに響いてくるように思えた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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山茶花の咲くアトリエで。お二人と描く結婚指輪のかたち #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島のお住まいのお二人と結婚指輪の相談会。

アトリエでは山茶花が満開です。

彼が紙いっぱいに描いてきてくれた、理想のリングデザインに感動しました!

 

シンプルで特別な、お二人だけのデザインが生まれたように思います。

お二人との素敵な出会いに、ありがとうございます!!

屋久島でつくる結婚指輪

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