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屋久島の夏と満月とプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

いよいよ始まった八月。

昨日の夜は強い風に乗って流れる雲の合間からときどき月が見えました。

台風が近くなると空はドキリとするほどに美しくて!

 

 

お二人の結婚指輪作りを始めた頃は月はまだ半分ほどの大きさで、空には満天の星を見ることができました。

スコールもたくさん降ったし、台風もやってきた!

この夏のジュエリー作りを愛おしく思いながら。

いつもここにある喜び。お二人と歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

月の満ち欠けであったり、波のリズムであったり、山に雨が降り川から海に渡る水のように。

お二人の結婚指輪には自然の中にある“巡り”のようなものを形として表現しています。

 

その大きな時の流れの中にはわたしたちも含まれているのだなと考えると、

なんだかとても心強く感じられて、自由であることができるような気がします。

 

さて、

彼女のリングには細やかな紙やすりを使って時間をかけて磨き仕上げを施しました。

 

実のところ指輪作りの工程はここで半分、といったところなのですが、

この辺りで一旦呼吸を置くことにいたしましょう。

 

プラチナリングはここまでなかなかに良い仕上がりを見せています。

この夏を全てかけて残りのタッチを積み重ねていきます。

 

わたしたちが抱いていたイメージが小さな質量を持った喜びと共に。

 

横から見るとリングの側面には三日月のシルエットが浮かんでいるようでもありました。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

いつもここにある喜び。お二人と歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

朝の早い時間から作業机に向かってプラチナリングの表面に荒い番手のヤスリをかけてその造形を整えていると、南から強く吹き付ける海風の音が聞こえてきた。

蝉も力の限り鳴き始めている。

今日も蒸し暑い日になりそうだ。

 

 

海にも癒されながら。8月の熱帯に歩むお二人の結婚指輪作りである。

浜辺を歩きながら制作途中のプラチナリングを眺めた #屋久島でつくる結婚指輪

 

夏の花が咲いて海がある、そして空に星や月を眺めている。

お二人とはとてもシンプルな場所で繋がっているように思う。

 

言葉にしてしまうととても当たり前のことのようにも感じられるけれど、

そこにあるものは遥か昔からずっと変わらない純粋な感動なのかもしれない。

 

ささやかな喜びを分かち合える誰かがいると日々は幸せに彩られる。

ずっと先の未来にも同じ喜びがあると素敵だなと思う。

 

今年の夏は雨がよく降るので小さき植物が大きい(笑)

水と太陽をいっぱい浴びて元気に育っていただきたい。

 

ザーッとスコールが降って、ぴたりと止んだところで作業の手を止めて庭先に出るのはいつもの夏のリズム。

白百合の開花と共にあったお二人の結婚指輪作りだったな、と少し振り返りのムードになっていて自分でも驚いた。

 

リングの表面では、側面から広がるなだらかで丸いラインが出会って頂上を作る。その点が少しずつポイントをずらしながら連なりリングをぐるりと囲んでいる。

切れ味の良い精密ヤスリを使ってそのエッジをシャープに立たせていく。

 

柔らかな優しさがあって、そしてすっきりとシャープなプラチナリングのアウトライン。

お二人と一緒にイメージした結婚指輪が今ここに生まれつつある。

庭先に眺める花や空ようなリングであって欲しいな、と思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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浜辺を歩きながら制作途中のプラチナリングを眺めた #屋久島でつくる結婚指輪

 

島に台風が近づいてきている。

朝に天気予報をチェックすると、もしかすると一週間ほど船が停まるのでは!と天気図は告げていて、大慌て。

ここに暮らして長くなるけれど、いつまで経っても大慌てなのである。

 

そのような屋久島暮らしあるあるの中でも、

いつだってジュリー作りは穏やかに、という心持ちは学んだことかもしれない。

 

昼下がり。

彼女のリングの造形作業がひと段落したところで、西側に面するまだ静かなな海に出かけることにした。

浜辺を歩いて、ずっと遠くを眺める。

お腹で大きく息を吸って、大きく吐く。できる限りのスローモーションで。

それを2度繰り返す。

 

はるか沖にはウネリが東からぐるりと回り込んできているのがわかる。

明日にはきっとこの浜にも大波が訪れるだろう。

 

それでもジュエリー作りは静かに進んでゆくのだ。

そうなのか、

あるいは、作業机に向かってジュエリーを作ることが心を安らかにしてくれているのかもしれないな!

そんな簡単なことに気がついた。

 

作ることにありがとう。

今日にありがとう!

 

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制作編

癒される、大切な記憶を結婚指輪に変えていこう #屋久島でつくる結婚指輪

癒される、大切な記憶を結婚指輪に変えていこう #屋久島でつくる結婚指輪

彼のリングの造形作業がひと段落したところ。

ほっと一息、と行きたい気持ちが無くはないけれど、

手の中にある感覚が鮮明なうちに彼女のリング作りに取りかかることにした。

 

そう考えると、デザインだったり造形作業はある程度の鮮度が大切なのかもしれない。

お二人のこれまでだったり、これからも、ご一緒したデザイン作りの時間や、屋久島の夏だって。

 

大切な記憶を形に変えていこう。

 

癒される!

 

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制作編

時を越えるプラチナリング お二人の永遠、結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

出会い編

結婚指輪の相談会. 大阪でお二人にお会いしたお話し #屋久島でつくる結婚指輪

時を越えるプラチナリング お二人の永遠、結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

いよいよやってきた夏の本番は、屋久島サウスのアトリエに篭ってお二人の結婚指輪を作っている。

ずいぶんと早く起きたはずなのに、夏の強い日差しは木々の隙間から手加減なしに差し込んでくる。

手のひらに眺めたプラチナの輝きがとても眩しかった。

 

 

天の川、パッションフルーツ、百合の花、時を越えるプラチナリング。

屋久島の夏リズム、結婚指輪作りの幸せな時間 #屋久島でつくる結婚指輪

 

あとは何と言ってもスコールだろう。

思いがけないタイミングで突然激しく降る雨は映画のワンシーンを見ているように劇的で楽しい。

 

窓越しに眺めているといまだにワクワクしてしまう。

 

ほんの10分ほどだったかもしれない、でも今日も素敵な雨だった。

 

プラチナリングはその表面を鉄鋼ヤスリで大きく削り出した。

最初は目の荒いヤスリを使って、そして次は少し目の細かいヤスリに変えて段階的に角を落とし、そこになだらかな傾斜を与えてゆく。

 

同じような作業を何度も地道に繰り返していくと、やがて表面をくるりと巡る曲線が現れた。

そのラインはリングの側面から始まって反対側の側面へと螺旋を描いている。

 

そして彼と彼女のリングを重ね合わせるとこの螺旋が繋がるイメージを抱いている。

螺旋は星のように永遠であらなくてはならない。

わたしたちを取り囲む遥かなる時を想いながら、プラチナリングにタッチを積み重ねている。

 

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