Blog

屋久島と響き合う、光沢仕上げのピンクゴールド、ぴたりお揃いのお二人の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

ピンクゴールドを夕暮れ時の光の中で眺めるととっても素敵。

お二人にお届けする結婚指輪も、屋久島の海も、本当に久しぶりに差し込み始めた太陽の光を受けてキラキラと輝いている。

新しい始まりの予感に胸の高鳴りを抑えることができなかった!

 

 

相談会を終えてアトリエから一緒にバス停まで歩いたのも、今では懐かしい思い出です。

デザインとは違った暮らしのいろいろをじっくりと話すことができたのも良かった。

あるいは、そのように紡がれる細やかな言葉の数々がお二人の結婚指輪を形作ったのかもしれないな、と思うのです。

 

お二人との素敵な出会いにありがとう。

ゆっくり屋久島旅の中で生まれたデザイン。お二人との結婚指輪作り、最初の第一歩。#屋久島でつくる結婚指輪

 

紫陽花, , アトリエを囲む木々, ピンクゴールド.

屋久島の鮮やかな色彩に包まれるジュエリー作りにはいつも癒されています。

ピンクゴールドのリングに屋久島の森を歩いたお二人の響きを感じ取ることができた #屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかに、形のある結婚指輪作りではあるけれど、作っている時も、出来上がった小さなリングを手にする時も、そこには何か一つだけの雰囲気のようなものが漂っているように思うのです。

 

それはお二人の大切な時間だったり、想いだったり。

屋久島の自然の中に感じている“伊吹”のようなものに似ているのかしれません。

 

空気の中には漂う自然の神秘のようなものがあって、

よく耳を澄ますとそれは聞こえてくる。

そのようなフィーリングをきっとお二人も知っている。

 

そうした時間を三人で大切に掬い取って、

じっくりと紡ぎ合わせるようにオーダーメイドして、

お二人の結婚指輪が出来上がりました。

 

 

リング全体を包み込む柔らかなカーブ。

光沢仕上げのピンクゴールド。

ぴたりとお揃いのお二人のリングです。

 

確かな質量を持ったリングではあるけれど、まるで夕暮れ時の空気に溶けていきそうに、どこまでも透明だったのがとても印象的でした。

 

屋久島と響き合っている。

 

こうして重ね合わせて一つにすると、まるで遥か遠い場所から打ち寄せてきた波のようにも、空からこぼれ落ちてきた光のしずくのようにも見えました。

 

 

リングに伸びやかな動きを感じるのは、リングの中央に描いたラインによるものかもしれません。

その曲線は尾根のように境界となってリングを一周巡り、時には低く、時には上昇し、小さなリングに豊かな表情を与えてくれている。

 

指輪は自分で眺めることができるのも嬉しいところですよね。

光の角度や具合によって見て取ることができる変化が楽しくて、指元でくるくると遊んでしまいそう!

 

 

こうして重ね合わせると、なんだかグッときてしまう。

出会うことって本当に素敵です。

 

ぴたりと同じデザインではありますが、

アウトドアでの活動が大好きな彼のリングはしっかりと丈夫に。彼女のリングは繊細で柔らかく、ずっとつけていられるように。

微妙な寸法を調整してお二人の暮らしに寄り添うようにオーダーメイドいたしました。

 

お二人にずっと長く寄り添ってくれますように。

 

 

いよいよ梅雨も明けた感のある屋久島です。

指輪が出来上がって、晴れ間が広がって、新しいステージの幕が上がったようでもありますね。

 

お二人がまた屋久島に来るときは、リングとピアスと一緒に島に里帰りしてください。

 

ご結婚おめでとうございます!

楽しい指輪作りをありがとうございました!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島の緑の中で眺めるピンクゴールドの輝き #屋久島でつくる結婚指輪 

 

お二人の結婚指輪が出来がるのを合図にするように、屋久島には(きっとこの梅雨最後になるだろうと思う。)とても静かな雨が降り注いだ。

これから始まるお二人の新しい日々を祝福しているような清らかなひとときだった。

 

屋久島の緑に吸い込まれるような。あるいは静かなる喜びを世界に解き放つような。

光沢仕上げを施したピンクゴールドの輝きは動画で眺めると心地よいと思います。

 

屋久島サウスのアトリエより、ご結婚おめでとうございます!

 

そして、そろそろ晴れ間も広がりそうな予感。

素敵な七夕の夜を。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

プラチナリングに響く、屋久島を感じる結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスには一年ぶりにの夏の気配が訪れて、南国独特の賑やかなムードが世界を覆い尽くしつつある。

アトリエの生垣にはハイビスカスがたくさん咲き、白とオレンジ色をしたチョウチョも集まってきた。

 

 

移ろう島の季節に寄り添いながら、お二人とオーダーメイドの日々を一緒に励んできた。

いよいよ制作が始まって、気がつくとお二人にアトリエでお会いしてから3ヶ月が過ぎていた。

癒される. 屋久島から海の向こうのお二人にお届けする結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

もしかすると、何年も経ってから思い出すかもしれない。

「あのとき、島でアトリエでデザインのことや暮らしのことを話したよね」と。

 

お会いするまでの時間だったり、デザイン作りだったり、LINEで交わす会話も。

ジュエリーのオーダーメイドでは、それが出来上がるまでのいろいろもまたかけがえのない時間だと思う。

 

たしかに形あるリングを美しく仕上げる作業ではあるけれど、

一度だけのこの道のりもまた大切に思いながら。

 

さて、

今日も作っている。

 

プラチナの塊のようだったリングにはヤスリをかけて必要な部分だけを残し、その周りを削ぎ落としていく。

そのような作業を何度も繰り返していくと、とこんなにもすっきりとしたフォルムが現れた。

削り途中のプラチナには土を感じさせる有機的で柔らかな雰囲気があるけれど、手の中にあるフィーリングはとても硬くて心強い。

 

 

繊細なリングを硬くするために配合を整えたプラチナなのである。

これから造形を重ねてフォルムに柔らかさを与えるために、もう一度酸素トーチの炎に包んでプラチナを柔らかく作業しやすい状態にしなくてはならない。様々な加工を経て張り詰めた緊張を解くように。

 

 

そして、1日の終わりに。

 

 

造形のひと段落した彼女のリングをハイビスカスの下で眺める。

 

彼女のリングには太いところと細いところがある。

そのアウトラインは緩やかで大きなカーブを描いていて、さらにリングの表面にはそのカーブに重なり合うようにもう一つのカーブが、造形による斜面の接点が連なるように描かれている。

 

小さなリングの中に巡り、重なり合う。

 

そのリズムはいつもの屋久島の暮らしの中で感じている響きのようなものであると思う。

潮の満ち引きと月の満ち欠けも、季節の巡りも、雨降りだったり、草花や鳥、水もそうかもしれない。

絶妙なバランスをとりながら密接に関わっている、

私たちも含むすべての時間のようなものについて思いを巡らせている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

癒される. 屋久島から海の向こうのお二人にお届けする結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

作業の合間に庭先に出て緑に包まれておく。

制作中は長い時間机の前に座っていることになるので、自然と密接な島の暮らしはとてもありがたい。佇んでいるだけでふわりと力が抜けていく。

このフィーリングがリングに漂えば素敵だろうなと思うのです。

 

 

屋久島から海の向こうのお二人にお届けする結婚指輪作りは癒しのリレーのようでもある。

屋久島の森と海、プラチナ。お二人と繋がる結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

いつもの暮らしの中にある何気なく心安らかになるような瞬間が好きで、お二人とはそんなフィーリングで繋がっているのかなと思う。

朝のツユクサに出会ったり、家族で囲む夕食の時間だったり、小さな森を散歩したり。

ジュエリー作りでお会いしたお二人ではあるけれど、大切な気持ちで繋がっていられる仲間ができたような気がして嬉しい。

 

 

こちら屋久島サウスの空には晴れ間が広がるようになってきた。

あと数日すると本格的な夏が訪れることを天気予報は告げている。

夏の気配を誰よりも早くキャッチしているのだろう、庭先には新しい花たちが咲き始めていた。

 

 

さて、

彼女のプラチナリングはここまで一気に造形をした。

 

荒い目の鉄鋼ヤスリと細かい目の鉄鋼ヤスリ2本を必要に応じて使い分けて、その角ばった表面に丸みを与えてゆく。

リング表面の中央には緩やかなカーブをマジックで描いてあって、そのラインを境界線にして左サイドを一周、そして右サイドを一周、同じ強さで同じ動きを。急がないでゆっくりと、何度も同じリズムを繰り返す。

途中、ルーペでアウトラインを細やかに確認し、目が疲れたら休憩をして窓の向こうの山々を眺めた。

作業に夢中になっていたのだろう、気がつけばもう日が落ちかけていて部屋の中も暗くなってきていた。

 

そして何気なく、今日一日が過ぎていく。

屋久島にありがとう!

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

 

おまけ

 

雪苔屋さんに行ってかき氷やアイスサンドを食べたくなったら、夏が近づいてきた合図。

森の木陰で熱いミルクコーヒーと共に、むっちゃ素敵な時間だったー。

 

 

ここはなんとも神社のような、清らかな空気が流れているのです。

お店の前にあるこの深い森を店主のくまちゃんが日々美しく整えているとかいないとか!

なんと!

 

 

 

屋久島の森と海、プラチナ。お二人と繋がる結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

指先に収まる小さなリングをつくるためには比較的サイズが大きな道具をよく使うように思う。

その中でも金槌、木槌の種類はなかなかに多い。

 

彼女のリングになるプラチナは、リングの形状にする前に金槌で打ち付けてその太さに太いところ、細いところの抑揚を与えていく。

こんこん、こんこん。

 

ハンマーはその表面をつるりと鏡のように磨き上げてある。

もう15年以上も前に大阪で創作活動をしていた頃に職人の先輩から譲り受けた手作りのハンマーを今もずっと大切に使っている。

 

 

リングに宿る温度感や味わいは、それをキャッチする誰かがいるときに初めて存在を成すのかもしれない。

昔ながらの手作業でじっくりと進めるお二人の結婚指輪作りだ。

屋久島の緑とプラチナの響き. お二人の結婚指輪を作り始める #屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかに、インスタグラムなどで作品を観ていただけるようになったこの頃ではあるけれど、感動したり、繋がったりする部分はずっと変わらないものなのかも、とも思う。

島に吹く風に静かに心を傾けながらタッチを積み重ねていこう。

 

 

素材はお揃いのプラチナである。

お二人はデザインも同じスタイルを選んでくれたのだけれど、よく見てみるとリズムを持った繊細さ(彼女のリング)としっかりとした安定感(彼のリング)のコントラストがあることがわかる。

 

そこにはもともとは一つであったものが二つになったような繋がりも感じられて!

少しずつではあるけれど、リングに宿りつつある息吹のようなものに鼓舞されてまた手を動かす。

 

 

今朝嬉しかったこと。

 

 

よく降る雨ではあるけれど、明るい雨が多くなってきたように思う。

庭先のミモザも雨と太陽をいっぱい受けて大きく育っていただきたい。

 

 

お二人のサイズ合うよう長さを調整してリング状にしたプラチナはその両端をつなぎ合わせるために酸素トーチの炎に包み込んだ。

つい先ほどまでは手でぎゅっと曲げることができたはずなのに、こうしてリングになると不思議ほどに強くなる。

1000度以上の高温にも耐えることができるの耐久性もプラチナの凄さなのだと思う。

 

作業机に向かっていると、

私たちよりもずっと長く在り続けるプラチナが、あるいはお二人を、そしてわたしたちをも繋ぎあわせてくれているのかもしれないな、と思えることがある。

圧倒的な時間軸の中に生かされているような感覚に救われる。

そのフィーリングは屋久島の森や海に佇むときのものに、とてもよく似ているような気がするのだ。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547