今日から新しい制作が始まる予定だったのと、ちょうど台風がいつものビーチにウネリを運んで来てくれたこともあって、まだ暗いうちから海まで車を飛ばしてきた。
このごろの日の出の色調がお気に入りで、海のなかにいると淡いグラデーションに浸かっているようなんです。
秋の叙情は気持ちをアーティスティックにさせてくれますね。
いくつかの波に乗ってアトリエに戻り、スムージーとコーヒーを作って食べて今日の作業へと向かいました。
今まで長くお付き合いをしていて知り合いだった方にご依頼を頂いてマリッジリングを作らせて頂くことが、時々あります。
今回もそのようなケースで、彼もついに結婚なのだなあと机に向かっていると、とてもあたたかい気持ちになりました。
さて、
そんな彼からいただいたお手紙を再度読み返して元気を頂きながら準備したのはイエローゴールドの角棒。
18金のイエローゴールドです。
18金イエローゴールドというと、ゴールドの中では定番中の定番で、これを外してはジュエリーを語ることの出来ないくらいポピュラーで親しまれ、そして優秀な素材なんです。
それはご飯で例えるなら白米で、パスタの場合はロングパスタのスパゲッティ、ケーキの生地だと白いスポンジ生地となるだろう。
ちょうど一ヶ月前に屋久島にお越し頂いたお二人のために、これからマリッジリングを作ってまいります。
そして、作業が一段落したところで夕方の海へ。
夜から朝へ。昼から夜へと切り替わる時間帯がなぜかとても好きです。
お二人に作るリングはとてもシンプルなスクエアタイプのデザインのものなので、
イエローゴールドを素材とすると、それはもう完全なる組み合わせで、永遠となる指輪の制作に僕も今から胸が高鳴っています。
イエローゴールドで作るスクエアシェイプのリング。
それはケーキで例えるなら、やはり王道中の王道イチゴのショートケーキなのかもしれません。