昨日から始まった18金イエローゴールドでつくるマリッジリング。
ながく知る友人に向けて、いよいよ本格的な工程が始まるということで、ワクワクした気持ちで朝を迎えました。
通常はとても硬い金の塊に火を当てて柔らかくし、柔らかくなったところで、ぐいっと丸いカタチに曲げてリング状に形成を進めてゆく。そして再び丸くなると、金属はもとの硬さに戻ってくれる。
柔らかいのに硬い。金属ってホント良く出来ているなあと思います。
僕が金属の加工に出会ったのは意外と10年と少しほど前のことで、(その当時はストリートで紐と天然石を使ったアクセサリーを作って売っていました。)
アクセサリー作りを通してモノ作りにどっぷりハマった僕が長く職業として付き合うことが出来るものとして選んだのが金属という素材で、宝飾というスタイルでした。
学校が苦手だった僕はほとんど独学で(主にアメリカのジュエリー本を読んでいました)ジュエリーメイキングの勉強をして、
まずはシルバーから、そしてゴールドへ、プラチナへと、少しずつ扱うことの出来る金属の幅を広げて行きましたが、その道のりはまさに冒険のようでエキサイティングな毎日でした。(そして今もまだ続いています!)
新しい生活を始めたり、いつもの生活の中だったり、
なにか大切なことや夢見ていることを、日々の慌ただしさにまぎれて忘れてしまいそうになるとき、
一日の少しでも、ほんの5分でもいいからその活動をやり続けてみる。
そのようなことをしながら僕は今もこうやってジュエリーを作ってます。
マリッジリングを作るようになってからは、新しい生活を迎えてチャレンジに満ちた皆さまとご一緒する機会が増えて、僕も同じようにジュエリーを始めた頃の気持ちそのままで制作に向かうことが出来ていると思います。
僕も日々、チャレンジです。
劇的じゃなくても。