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沖縄と屋久島、春から夏、そして秋。今だからできた、お二人との結婚指輪作りのストーリー。

秋は朝も爽やかでいい。

朝の散歩をしていると、さすがにひんやりと感じるようになってきたけど、

体を動かすのがちょうど心地よい空気感。

海沿いの道ではいつもよりも少し遠くまで歩くようになったし、

大好きなノマドカフェさんでは毎年恒例のりんごケーキもいただきました。

 

夏の訪れが早くて、冬の訪れが遅いのが南の島独特のリズムでありますが、

やっぱり秋は美味しくて!楽しくて!

 

ここ屋久島で長野のりんごを味わうことができるし、

ジュエリーもそう。

屋久島でつくるジュエリーを、海を越えてみなさまと分かち合うことができるのも、今の時代の恩恵だなあと思う。

 

ちょうど今、

ここ屋久島よりもさらに南側、

沖縄に暮らすお二人に届ける指輪を作っていて、

 

お二人と出会うことができたのも、

結婚指輪をつくることになったのも、

いつもfbのメッセンジャーでお話ししたり、

指輪の作業の画像を送ったり、

彼が作ったチャンプルーの画像を受け取ったり、

季節のお花情報や、

首里城のことも伝えてくれました。

 

全部今だからこそできることばかりで、

きっと多分、同じ指輪づくりはできないのだなあと思うと、

今がとても貴重なものに思えてきた。

 

沖縄と屋久島

春から夏、そして秋にかけての結婚指輪づくりだったけど、

いよいよ最後の仕上げ作業が始まろうとしています。

 

その旨を二人にメッセンジャーで伝えると、

「わあああ素敵です!!!」

と彼女から。

「思い描いていたものが形になる喜びです!」

と彼から返信が届いた。

いつもの3人の指輪づくりです。

 

少し前にシャンパンゴールドのリング本体が出来上がったところまでを書きました。

彼がつけるゴールド結婚指輪。爽やかに。スタイリッシュに。シャンパンゴールドで作っています。#屋久島 #沖縄

18k chapmpagne gold and yellow sapphire

 

イエローサファイアをセットすると、秋色に仕上がった彼女のリング。

さりげなく、繊細に。そんなイメージを表現すべく、

表面はマット仕上げといたしました。

 

指輪だと、自分で石を見ることができるのが嬉しいところですよね。

リングを手にしてイエローサファイアのキラキラを眺めてると、

小さくても広がりのある素敵な石で、わたしは好きだなと思いました。

 

さあ、これから彼のリングを仕上げよう。

明日は完成編です。

リングの細部には、お二人だけの秘密もあります!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

やっぱり、シルバージュエリーが楽しい!秋の屋久島結婚指輪作り。素材編

こんにちは。この連休をいかがお過ごしでしたか。

ここ最近、毎日のように美しい空が現れる屋久島サウスです。

 

こちらは昨日、夕暮れ時のインスピレーション

沈む太陽を求めて車を走らせているうちに、オレンジ色に染まる空が新しい場所まで導いてくれた、それはふしぎ時間でありました。

水平線には遥か遠いトカラ列島まで見えました。

 

さて、一夜開けてのアトリエです。

今日はシルバー制作の日!

この先にシルバーでの指輪作りが何本か続く予定があって、

その素材を一緒に作っておこうとなりました。

 

シルバーの金属片をるつぼにまとめて、

バーナーで火をかけて溶かし、鉄の枠に流し入れる。

温度は約930度。

プラチナやゴールドよりも低いとはいえど、高温注意であります。

なんだか楽しい。。笑

 

初めてジュエリーを作ったときもシルバーだったし、

ゴールドやプラチナで宝飾の加工技術を身につけてから、

その流れでつくるシルバージュエリーはまた新しく。

結局のところ、シルバー作りはやっぱりいつも面白い。

 

溶かされて固まり、棒状になった銀の塊をローラーにかけて

パスタ伸ばし機で麺を細長くする要領で伸ばして、

金属は圧力がかかると硬くなるので、途中何度かバーナーで火をかけた。

そして、またローラーにかける。

何度も何度も繰り返し作業していくと、

こんなにも細くて長いシルバー素材が出来上がりました。

 

こちらはちょうどリング4本ほどの素材となる量であり

これから始まるシルバーでの結婚指輪作りを前にして、ワクワクせずにはいられなかった。

どんな時間になるんだろう!

ふと窓の向こう側を見る。今日の夕日もなかなかなものになるだろう。

レースのカーテンのような雲が印象的だった。

 

作業はここでひと段落、のつもりだったけど、

久しぶりだったシルバーでの作業が楽しすぎてリズムが出てきたのか、

もっと作りたい!と自然に手が動き出していた。

 

2.3mm幅のシルバーリング。

彼と彼女同じリング幅でつくる、お揃いの結婚指輪。

こちらがお二人おリングの土台となるのですが、

指輪作りは少し先のお話に。

 

明日もまた、ジュエリーです。

素敵な秋の1日を。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

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土曜日、しずくギャラリーの思い出。エタニティーリング コレクション。屋久島旅でジュエリーに出会うこと。

日差しが強くて夏のように暑かった土曜日の思い出。

 

この日は3連休の初日といいうこともあって、

しずくギャラリーにはたくさんの皆さまにお越しいただきましてありがとうございました!

ギャラリーに展示してあるエタニティーリング のコレクションは上から

雨上がりの指輪
あじさいの指輪 

どちらもゴールドとダイヤモンドを組み合わせて作った、お気に入りのリングなのです。

 

ギャラリーではこんなおやつもいただきました。

 

山梨から来てくれたお二人。
ずっとお会いしたかったお二人。

 

聞くと、お二人はこの日の早朝から九州最高峰の宮之浦岳にを目指し、

登頂、そして下山してからしずくギャラリーに到着したのがなんと午後の2:30!

これはかなりの健脚でないと成し得ないペースで、相当な山歩きの達人に違いないと、密かに畏敬の念を抱いたのでありました。

 

お二人の念願だった屋久島旅があって、そこにわたしのジュエリーもあって。

大切な時間の中でお会いできて本当に嬉しかった。

素敵なジュエリーをお作りいたしますね。

 

最近のオススメは何かありますか?

とお二人に聞かれて、

そうですね、ここのところのサンセットタイムは格別であります。

と答えると、

わたしもウズウズとしていつものビーチへ。

 

夕暮れ時、波打ち際の泡泡。

気がつけば水もずいぶん冷たくなってきた。

 

今年もいよいよ後2ヶ月となりましたね。

空も秋色になって、水も冷たくなって、

また新しいステージの始まりを感じています。

秋のジュエリー作りも楽しみにしていてください!

 

花束を贈るようにジュエリーを届けたい! 屋久島秋の花“サキシマフヨウ のネックレス”

サキシマフヨウ のネックレス platinum, yellow gold, pink sapphire  

「サキシマフヨウ の花をかたどったネックレスを彼女にプレゼントにします!」

彼からメッセージが届いたのは、ちょうど屋久島でサキシマフヨウ の蕾が出来始めた頃でした。

 

彼女に届ける予定を伝えてもらい、

その日に合わせてジュエリーを作ってお届けしました。

そして、その日までは、このネックレスを作ったことはずっと秘密にしていたのです。

 

そして、

「彼女にとっても喜んでもらえました!」

と嬉しいメールが届いて、わたしも一安心。

幸せな気持ちに包まれて、このブログを書いてます。

 

素敵なジュエリー作りをありがとうー!

 屋久島ではちょうど今が満開のサキシマフヨウ 。

季節に咲くお花のネックレスを届けるのは

お花を摘んで花束を作って、大切な人に贈る気持ちと同じなのかもしれません。

淡いピンク色も素敵ですね!

 

サキシマフヨウ の花は小高い木々に咲いているので、こうして見上げることが多くて、

眺めると、いつも光いっぱいの空とセットで、なんだか希望が湧いてくる。

 

島に暮らすうちに、

屋久島の秋を纏うことができるとどんなに素敵だろう!

この花をかたどってジュエリーを作りたい!

と思うのはとてもとても自然なことでした。

サキシマフヨウ のネックレス platinum, yellow gold, pink sapphire

 

葉っぱの上に置くと、

やっぱりよく似合っていたお花のネックレス。

 

花びらはプラチナで作りました。

花弁に見立てたゴールドの石枠にはピンクサファイアをセットすると、

約1cmほどではあるけれど、確かな存在を感じることができました。

 

小さくて、存在感があって。

これはずっとつけてたくなりそうだ。

 

お花のジュエリーはこうして自分で眺めても、

つけている人を見るのも楽しいものですね。

 

わたくし自身も、

心が華やぐお花のジュエリー作りにずっと夢中です。

 

お花を感じたいときに
屋久島を感じたいときに、
ピンクが大好きで、
大切なプレゼントに、
自分自身のために、

皆さまに手にとっていただけますと最高です。

 

 

 

オーダーメイドのご相談はこちらまで

hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

プラチナとピンクゴールドと屋久島の秋。素敵だったオーダーメイドの結婚指輪作り。

こちらは昨日出来上がった彼のリング。

秋の空との出会いが心地よかったので、

今日は彼女のリングを持って海に出かけることにした。

夕暮れ時、いつものビーチにて。

ピンクゴールドは夕焼けの淡色に似ていると思う。

 

お二人の指輪を作っている間は、屋久島の秋がとにかく美しくて、

柿の実が熟すように、ぐっと色濃くなってきた空海を見ていたら、

お二人も海によく出かけていたなあと、島に来てくれた時のことを思い出した。

 

青空に包まれた夏最高潮の頃。

お二人は指輪を作るわたしを屋久島に訪ねて、その流れでぐるり日本旅へと向かったのです。

屋久島ー関西ー関東、海を越えてデザイン作りのお話し。2019夏!しずくギャラリーで結婚指輪の相談会。屋久島にありがとう、プラチナリング と夕暮れ時の海。

 

 

 

platinum and pink gold “wave ring”

 

彼のプラチナリングと彼女のピンクゴールドのリング。

流木の上にそっと置いてみると、オレンジ色の光がリングを通り抜けた。

木肌に、海や砂とも質感がマッチしていたのは、金属の素性を生かしたマット仕上げによるものだろう。

アウトラインは緩やかにカーブを描いていて、

よくみるとリングの表面にもう一つの波のラインが重なり合っている。

彼と彼女、色違いのお揃いデザインだ。

 

お二人の息ぴったりがリングに溢れてた。

 

ちょうどサンセットタイムがやってきたので、浜辺に座ってしばらく眺める。

おめでとう!ありがとう!

じわじわと広がった気持ちとともにアトリエに戻りました。

さてさて、アトリエです。

作業机の光で見てみると、また新しい表情に出会うことができましたよ!

 

彼のリングが幅2.3mm

彼女のリングが幅2.2mm

ともにすっきり細身のスタイルです。

 

お二人は食にまつわるお仕事をされていて、

日々の暮らしでは何かと手作業も多くなりますねと、伝えてくれました。

 

ピンクゴールドはもともと硬い素材なのですが、

もともと柔らかなプラチナは配合を硬く調整したのもよかったと思う。

 

繊細なデザインでも安心してお使いいただけるように、

素材選びにはこだわりました。

 

よくみると、彼女のリングの中央部分はキュッと細く仕上がっているのがわかりますか?

一方、彼のリングは手に取ると彼女のリングよりもずっと重たかったりもします。

 

それぞれの好みやスタイルに合わせて作り進めていると、

どんどんオリジナルが生まれてくるのがオーダーメイドの素敵なところだと思う。

でも、違うほどに近しく感じるのはなぜだろう。

 

違っていて、引き寄せあって、一つになって、また個性が際立って、

そんなものなのかもしれませんね。

 

そして、お二人が3人になる日が近いとお伝えいただいて!

指輪作りの間は、お二人の幸せな時間にご一緒できて、いつもあたたかな気持ちで作業机に向かうことができました。

 

素敵だった指輪作りにありがとう。

ご結婚おめでとうございます。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

 

制作編

屋久島を旅して結婚指輪を作る。ふわり、秋の空とプラチナリング 。

 

日々のこと

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屋久島を旅して結婚指輪を作る。ふわり、秋の空とプラチナリング 。

アウトラインに柔らかなカーブを与えた彼のリングは

表面をさらに削り出して、もう一つの波模様をぐるりと一周施した。

 

まずは鉄鋼ヤスリでざっくりと削り出してみる。

クラシックな職人スタイルでマジックを使って線を入れたラインに沿って。

 

途中紙やすりに切り替えて、少しずつ、少しずつ、造形を進めてゆくと、

3人でずっとイメージしていたラインがここに初めて現れた。

波打ち、重なり合う曲線。

柔らかなカーブは島のリズムだ

 

お二人が夏の屋久島に来てくれて、

その後は日本旅の途中、屋久島をメールで言葉を交わして、

生まれたデザインが初めて形になった瞬間!

 

旅路の途中にサンプルリングをお送りしたり、

今は四国です!今は仙台です!とメッセージが届いたり、

なんだか夏休みのようでもありましたね。

そんなデザイン作りも今となっては素敵な思い出です。

 

 

そしていよいよ彼のプラチナリングが出来上がり、庭に持ち出すと

好きな感じの空が広がっていた

ふわり。秋の空とプラチナリング 。

そんな昭和的なコピーも見つけました笑

 

散歩道では山サイドに感銘を受け

西の空にインスパイアされて、

彼女のリングの仕上げ作業を始めることにいたしました。

いよいよ明日は完成です!

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

自然のリズム、屋久島の結婚指輪 #ピンクゴールド #プラチナ #制作編

 

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食パン買って、お店から出て見上げた空。

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自然のリズム、屋久島の結婚指輪 #ピンクゴールド #プラチナ #制作編

湾曲したステンレスの台にリングを乗せて、

木槌でコンコン。コン。

 

リングに柔らかなカーブを与えて、

いつも感じてるリズムを表現したくなるのが屋久島流のジュエリー作りであります。

 

打ち寄せては引いて、満ちては欠けて、大きな波、小さな波。

島の自然を素材とするように、お二人の結婚指輪を作ってます。

18k pink gold

彼女のリングはピンクゴールドで。

 

このピンク、肌にも近い色感ですね。

 

ピンクゴールドはイエローゴールド と同じ18金でありながら、

配合を変えて精製してあるので、他とは違う個性的な魅力を楽しんでいただけます。

 

ピンクといってもかなり落ち着いたシックな雰囲気があって、

女性にはもちろん、男性にも広くオススメな素材なのです。

 

波のリズム。

日常から素材を得ることができるのがものづくりの魅力だなと思う。

 

日本特有のフィーリングなのだろうか。

自然の中にある細部にスピリッツを感じます。

雨がり。

 

庭の生垣をチェックすると、山茶花の蕾がつき始めていた。

 

今年もたくさん花が咲きそうだなとワクワクしながら作業場に戻り、

プラチナリングの造形 にバトンタッチ。

上が彼女のリング、ピンクゴールド

下が彼のリング、プラチナ

 

お二人が選んでくれたのは、

お揃いのデザイン、色違いの素材でつくるペアリングであります。

そして作業はいよいよ核心へと。

一度きり。

そこから生まれる一つだけの指輪があります。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

東京から屋久島に、密かに思ってた結婚指輪作り。

東京から屋久島に、密かに思ってた結婚指輪作り。

しとしと雨に包まれた屋久島サウス。

こんな日は、一日をアトリエで過ごすのがお気に入りなんです。

 

これはチャンスとばかり、お二人の結婚指輪を作る。

ポツリポツリと雨音に耳を傾けてると、

作業机に向かう時間がいつもよりもスローに感じられた。

 

18k pink gold

彼女のリングはピンクゴールドで作り進めています。

ハイビスカスと並べてみると、

ゴールドの中に、同じ赤を感じることができた。

 

秋になってなぜかハイビスカスが満開になった屋久島サウスでありますが、

ちょうどお二人がしずくギャラリーに来てくれたのも夏真っ盛りでおハイビスカスいっぱいの頃だった。

お二人は東京を旅立ち、日本をめぐる中で、

指輪を作るために屋久島を訪ねてくれたのです。嬉し涙。

 

屋久島から海を隔てて、こんなにも距離があるのに、

ご縁って不思議だなといつも思う。

 

数年前に彼女が東京でわたしのジュエリーに巡り会ってくれていて、

今、こうしてお二人の結婚指輪が形になりつつあって、

実際にこの小さなリングを手にすると、確かなつながりを感じずにはいられなかった。

ずっと密かに思ってくれていてありがとう!

こちらは造形前のゴールド素材。

今日は時間を巻き戻すスタイルで参ります。

 

ピンクゴールドの表面にマジックでラインを描いてあるの?

そうなのです。

これはリングに細い部分と太い部分の強弱をつける目印となるもので、

ここからここは細く、ここから先は太く、と、

これから金槌で叩いてリズムをつけていくのです。

叩いた後は、ラインをとって、ヤスリを入れて、造形しやすいように寸法を整える。

ここは、お料理でいうところの“下ごしらえ”となりましょうか。

お魚を三枚におろして、小骨を取り除く、的な作業であります。

おやつに食べた食パン!

 

サウスの職人、佐藤さんのつくるパンを焼いてバター。

熱いカフェオレを作って、今日のおやつといたしました。

一度気に入ったらずっと同じメニューを食べちゃうタイプのようで、ここ半年くらいはずっとこの組み合わせが続いております。

 

パンって、なんだか幸せの印みたいで、ほっこりしますよね。

そういえば、彼はパン職人さんで、

パン好きなわたくしは、パン職人さんのリングを作ってることをついつい自慢げに思うのでした。

 

 

造形がひと段落して、ほっと一息。

うん、いい具合です。

 

キラリと輝く金属に惹きつけられながら、

次のステップは明日の楽しみに、

ここで作業をひと段落した。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

屋久島サウスのグァバ。お料理と結婚指輪作り。ものづくり、幸せな瞬間。

屋久島サウスのグァバ。お料理と結婚指輪作り。ものづくり、幸せな瞬間。

10月最後の日曜日です。

地域で一番大きな木のところに公民館があって、

今朝はそこまで選挙の投票に行きました。

 

アトリエに帰るとご近所のカンノさんが畑で採れたグァバを持ってきてくれた。

グァバと一緒にある小さな緑はフュージアという名前らしい。

酸っぱいのかなと思ってドキドキしながら二つに切って食べてみると洋梨のように甘くて!

二つ三つ、パクパクと新感覚に魅了されたのでありました。

 

グァバもまずはそのままいただいて、からの

夜ご飯には“チキンソテー グァバのスイートサワーソース”を作りました。

中華風の甘辛味でございます。

 

ついつい新作料理を作りたくなったのは、

ちょうど今作ってる結婚指輪を届けるお二人がお料理のお仕事をされているからかも。

パンとか、イタリアのワインとか、

しずくギャラリーでも美味しいお話で盛り上がったなあ。。

そして、

ジュエリー作りでも火を使います。

 

今日は彼のリングから。

彼が選んでくれたプラチナ素材に酸素トーチで約1000度の火をかけています。

こうすると金属が柔らかに焼きなまされて作業をしやすくなるんです。

 

プラチナ素材の寸法は1.7mm×2.4mmと、

男性にしてはなかなかの繊細なボリュームであります。

 

そこからさらに削りを入れて、抑揚のある線を作ることになるので、

プラチナは一番硬くなる配合を選択いたしました。

 

リング状に丸く造形するときもかなりの力を必要としたので、これは頑丈に仕上がるだろう。

platinum900 

 

リングの中に太い部分と細い部分があるの、わかりますか?

一番太いところで2.3mm、一番細いところで1.6mm

すこしの違いだけど太さの強弱があるだけでこんなにも動きや変化を感じられるのが面白い。

 

動きや変化。

くるりと指の中で動くたびに、見る角度を変えるたびに、

新しい表情と出会うような。

お二人のリング作りではそのようなテーマを抱いてます。

ここからもう1ステップ、

そしてさらにもう1ステップ。

 

手を加えるたびに指輪が息吹を帯びてくる。

その瞬間と向かい合うことができるのは

ものづくりをしていて幸せな瞬間だなと思う。

 

明日もまた、ジュエリー作りは続きます!

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

始まり編

プルメリア、プラチナ、ピンクゴールド。秋の屋久島で始める結婚指輪作り。

プルメリア、プラチナ、ピンクゴールド。秋の屋久島で始める結婚指輪作り。

土曜日のしずくギャラリー。

 

この向かい側、同じ敷地内に母屋がありまして、

最近はそこをアトリエ2として作業をしているのですが、

今日はこれから始まるジュエリー作りの準備をここで進めていました。

 

数ヶ月前にしずくギャラリーに来てくれたお二人の結婚指輪作りです。

海があって、森があって、キラキラしてた2019夏のことでした。

屋久島ー関西ー関東、海を越えてデザイン作りのお話し。2019夏!しずくギャラリーで結婚指輪の相談会。屋久島にありがとう、プラチナリング と夕暮れ時の海。

 

夕暮れ時、プルメリアの木のそばで。

プラチナとピンクゴールドを手にとって、いよいよお二人の指輪作りがスタートする瞬間。ドキドキ。

ギャラリーのすぐ横にあったプルメリアも夏が過ぎてたくさん咲きましたよ!

さて、こちらはアトリエ1

リングの造形作業を始めることになり、最初にこのような道具を用意いたしました。

彼のリングとなるプラチナ素材
先輩から譲り受けた金槌
木槌
デジタルノギス
ルーペ

 

お二人とは職人つながりというか、手作業をライフワークとしている共通項があって、

しずくギャラリーでお会いした時も、パン作りのことやワインのこと、ジュエリーの道具のことなどで盛り上がったのをよく覚えています。

もの作りのことはどれだけ話しても楽しくって!

 

さすがにパンをこねる時は指輪は外さないとだけど、

ちょっとした手作業の時にもつけていて馴染むような、

もの作りとのいい距離感の指輪を作りたいと思ってる。

わたしも同じ職人なので、そこにはこだわりますよ!笑

 

食にまつわるお仕事をされているお二人に、

これから結婚指輪を作ります。

 

屋久島でつくる結婚指輪