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屋久島の海や花とともにある12月の情景にインスピレーションをいただきながら、コツコツと結婚指輪作りを進めている。

屋久島サウスのアトリエです。トレーニングみたいだけど、山茶花の季節は日々の表情を出来るだけ違った目線で納めるようにしている。ジュエリー作りの合間は庭先に出て光を求めて歩き回る。

イメージをずっと前から抱いているわけではなくて。ジュエリー作りもそうだけど、表現するときがきたら、あ、これだ!と作るべきデザインが浮き上がってくる。ちなみに、料理は冷蔵庫を開けた瞬間にメニューが決まるタイプです 笑。

お二人の結婚指輪作りもこんなペースで。海や花とともにある12月の情景にインスピレーションをいただきながら、コツコツと進めている。

冬の屋久島でつくる。お二人の出会いから生まれる、[オーダーメイド]一つだけの結婚指輪。

アトリエではいよいよ彼女のリングの造形を始めることになり、鉄鋼ヤスリ片手に作業机に座ったが、ここは一気にラインを生み出したいと思い、手を止めることなくプラチナを削り出していった。

そして、丸くて柔らかなアウトラインが浮かび上がった。

手にとって感じ入ったのは7.2号の小さなリングの繊細さだ。

2.0mmと細いリングではあるけれど、プラチナのしっとりとした心地よさを感じられるように、しっかりと金属の重みを取っておきたい。

プラチナの作りやすいところは、つけていて固いけれど、いざ加工する際は柔らかで素直なところ。

鉄の枠にリングを添えて、木を添えて、コンコンコンと叩いてあげると、有機的な表情が生まれて嬉しい。

緩やかな波のようなシルエット。

場所によって表情が変わるので、くるくると指を回るのもまた楽しい。

 

 

すっかりと遅い時間になってしまった。こちらも夜はずいぶんと冷え込みます!皆さまも、どうか暖かくしてお過ごしください!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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