ラウンドシェイプのプラチナリング。
普遍的なデザインは結婚指輪界のレジェンドだ。
日々畑仕事で手作業の多い彼にはしっかりボリュームで、2.6mmのリング幅で作りました。
出来上がったばかりのリングを、さっそく庭先で手にとってみる。
丸いプラチナリングから優しげで、でもしっかりとタフなフィーリングが伝わってくる。
なんと言いますか、体の一部になるような感じでしょうか。
あ、これだ。つけた時にほっとするような肌触り。
目指したのはそんなフィーリングだった。
表面に周りの緑を写しこんでいるのも活き活きと感じられて!
海を越えて鹿児島で野菜を作るお二人と、屋久島でジュエリーを作るわたし、同じ物作りをする仲間で進めてきた指輪作りでありました。
まずは一つ。そのイメージが形になったのが嬉しかった。
お二人とのやりとりはいつもメールやお電話を何度も繰り返すスタイルで、
何かと時間もかかっちゃうし、すぐにパッと出来上がりが出てくるようなものでもなかったけれど、
そんなじっくりペースもまた貴重に感じられて、
心の行き届く3人で一つだけの結婚指輪作りをできる幸せに包まれながら、いつも作業机に向かってます。
そうそう、この指輪作りが始まる前にはお二人が育てた野菜を送ってきてくれたこともあったのですよ。
外は白いけど中は赤い紅芯大根。
炒め物にいいですよ、と彼が教えてくれたので、
細切りにしてベーコンと一緒に炒めることにいたしました。
たっぷりごま油をひいて、ベーコンと大根をざっと炒める。
味付けはシンプルに塩胡椒と醤油。
最後に鹿児島のお二人に敬意を称して黒酢を投入したのが正解でした。
紅芯大根とベーコンの細切り炒め。
ご飯がむっちゃ進むんです。
大根と油がこんなにも相性いいなんて知らなかった。
作ることだけじゃない。オーダーメイドだからできるふれあいって心温まる。
そんな関係性にもまたひとつ太鼓判を押したのでありました。
制作編