それにしても、2月の屋久島ってこんなにも暖かだったかな。海まで出かける途中、思い立ってお気に入りの場所に立ち寄り、咲き始めたスモモの花を眺める。
もう一つ、島ではタンカンの季節も始まっていて、収穫や出荷など、ワイワイと爽やかな賑わいを見せている。
海からの帰り道にカメラバックいっぱいにタンカンをいただいて、さっそく。今年も島の恵みにありがとう。嬉しさのあまり思いがけず、食べきれないほどの数をカットしつつ笑
さて、アトリエです。島で始まった開花のムードとともに、今日も花モチーフの婚約指輪を作っている。
始まりの印象もあるし、花束を贈るように届けることができる花のリングはエンゲージリングにはぴったりのイメージだと思う。
デザイン作りでは、彼が花のイメージを伝えてくれて、それにいくつかのデザイン画で応えたりしてきた。キャッチボールのように交換してきた想いが、日々形になっていく喜びは何事にも代えがたい。
イエローダイヤモンドとイエローゴールド、色合いは黄色系のグラデーションのイメージだ。石枠は3個ほどにしつつ、あとの2個は埋め込むようにセットしていこうか。思いつくまま自由に作業を進めている。デザインは決まってはいるものの、このあたりの余白は大切にしていたい。
ゴールドの破片にバーナーで火を当てて、小さな丸い粒を作っている。大きさを変えて、10個ほど。一瞬で形を変えてしまう金属と向かい合う時間を、ときおり儚く感じてしまうことがある。と思えば何百年も使うことができる果てしない感覚も同時にあるのが面白い。金属特有の時間軸。大地のリズムの中で、今日も手を動かし続けている。
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