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ご結婚10周年の記念には、月と雫と海のイメージと。屋久島の日々を切り取るように小さなペンダントトップを作っている。

彼とはここのところ朝一番の海で会っている。いつも海の中ではたくさん話すわけじゃないけれど、一緒に波に乗りつづけていると深いところでぐっと繋がっているようなフィーリングがある。

「ちょうどいま、ネックレスを作っているよ」と言ったか言わなかったか。海のリズムをそのままアトリエに持ち帰って作業の手を進める日々。

虹と雨とムーンストーンと。屋久島の友人に届けるご結婚10周年のジュエリー作りの始まり。

ご結婚10周年の記念には、月と雫と海のイメージと。屋久島の日々を切り取るように小さなペンダントトップを作っている。

デザイン作りではアトリエで彼と一緒にコーヒーを飲みながら素材を眺めたり、何気ない話をしたりした。大好きなオーダーメイドのスタイルは10年前に一緒にやった結婚指輪作りの時に始まったような気もする。大切なジュエリー作りの声をかけてくれてありがとう!

さて、今日のアトリエの様子を少し。

プラチナの板をくるりと巻いて、コンコンコン。手作業の音が好きだ。

プラチナは熱に強いし、変色もしない。ずっと付けっ放しにする小さなペンダントにはぴったりの素材だと思う。温泉にも入ることも多い島暮らしにも嬉しい。

火を当てて柔らかに、金槌で叩いたり、芯金に当ててグッと曲げたりしてプラチナの造形は進んでゆく。小さいけれどこの雫が一つの個性を持つように、寸法よりも感覚的なものを大切にしていたい。ちょっとした歪みも含めて愛おしく感じながら、いまここだけにあるカタチを探し求めている。

新しい一週間の始まりです。今週はまた寒さが戻ってくるようなので、皆さまもどうぞ暖かくしてお過ごしくださいね。ときどき小走りしたくなるほど忙しいこともありますが、甘いおやつでも食べて、まあゆっくりいきましょう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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