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ゴールドとプラチナの響き。結婚指輪に感じる自然とは。#屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

2023夏の始まりはプラチナとイエローゴールドで、コンビネーションの結婚指輪を作っている。

冷ややかさとあたたかみと。

温度感を持った質量は手の中でとても心地よい。

 

 

海の向こうに暮らすお二人とはこれまでずっと一緒に想像の中でイメージを作り上げてきた。

その印象が実際の形になっていく時間はとても楽しい。

 

数ヶ月に及ぶオーダーメイドの作業にお付き合いいただきましてありがとうございます!

絆のような結びつき。2023年夏の結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

作業机に向かっていると「このリングはわたしよりもずっと長く在り続けるのかなあ」と、果てしない気持ちに包まれることがある。

目に見えるデザインはもちろん魅力ではあるけれど、金属の持つ耐久性もまたとても興味深い。

 

作業の途中に加える力やそのタイミングによって仕上がりの風合いが大きく変わってくるところも彫金作業の面白さだとお思う。

 

まるで生き物と対峙しているような不思議な感覚。自然の中に生まれる金属の響きに私たちはどうしようもなく引きつけられるのかもしれない。

 

さあ、今日もできることを。

 

リングの側面に続いて表面も金槌でコンコンと、何度も均一に叩いていく。

金属は叩くことによって強度を高く保ってくれるからだ。

ずっと長くお使いいただけるように、リングはしっかりと丈夫に仕上げてゆく。

この槌目模様はのちに削り取って無くしてしまうのだけど、見えないところの作業をしっかりと頑張っておく。

 

 

金槌で叩いたリングに鉄鋼ヤスリをかけて表層を薄く削り取るとプラチナとゴールドのコントラストがいっそうクリアに浮かび上がった。

片側の繋ぎ目はシンプルに。

 

 

そしてもう片側では二つの金属の境界線がリングを斜めに走るように繋がっている。

彼のリングも彼女のリングも、ぴたりと同じスタイルで。

 

ここがお二人との結婚指輪作りで大切にしているところだ。

 

デザイン作りの始まりに彼女がリクエストをしてくれた。

「つけた時に、プラチナと部分、ゴールドの部分、そしてプラチナとゴールドが半分ずつの部分、それぞれを楽しみことができそうで」と。

その瞬間に出来上がるべきリングの印象がリアルな形をもって心の中に浮かび上がってきたのをよく覚えている。

 

もちろん、わたし自身がデザインするものではあるけれど、

オーダーメイドのジュエリー作りでは、繋がりから生まれるインスピレーションがたくさんあるように思う。

物事は必然に導かれながら進んでいるのだなと確信することができて心強い。

素敵な巡り合いにありがとう。

 

 

夕暮れ時、7時を過ぎてようやく涼しくなってきたので庭先に出てみる。

それにしても今年はチョウチョがたくさん集まってくるような。

 

 

夕暮れ時の空を見上げて大きく背伸びをする。

まだ始まったばかりの夏を愛おしく眺めている。

今日もおつかれさま。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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