朝、目を覚ましてすぐ海にやってきた。
時計を見るともう6時を過ぎている。
しかし、窓の外は意外とまだ薄暗い。
雨が冷たくて車の中からしばらく海を眺めていたけれど、ついに我慢ができなくなってきた。
とにかく、ウエットスーツに着替えてみることにしよう。
日の出の時刻はチェックしていなかったけれど、沖に出る頃には明るくなっているはずだ。
わたしはウエットスーツに着替えて海に入ってみると驚いた。
薄い霧の中をずっと沖の方までパドルしていくと、そこにはなんとも美しい波が訪れていたからだ。
少しずつ形になっていく喜び。
お二人の結婚指輪作りはシャンパンゴールドとプラチナをくるりとリングにするところまでを書きました。
結婚指輪、オーダーメイドの素敵なところ。プラチナ、シャンパンゴールド、シンプルなラウンドシェイプのリングを作る #屋久島でつくる結婚指輪
お二人が暮らす北海道ではまだ雪がちらついているみたいだけれど、こうして季節のやり取りをしながら作業ができるのも嬉しい。
屋久島では雨が勢いよくザーッと降り、風が強く吹いた翌朝には太陽の日差しが少し強くなっている。
まるで春の衣を纏うみたいに、それを何度も繰り返しながらあたたかな光に包まれてゆく。
ツワブキの葉に宿る雨の滴も、いよいよ咲き始めた大好きな花、ルリハコベも。
毎朝新しくなる景色を眺めて癒されてる。
ささやかな喜びではあるけれど、励まされる。
シャンパンゴールドも、プラチナも、元々はこの大地から生まれたものだから、花や雨と同じように幸せを与えてくれる。
小さなリングではあるけれど、その輝きは力強く、決して途絶えることがない。
彼女が選んでくれたシャンパンゴールドは1本の鉄鋼ヤスリを片手にその表面を削り出していった。
手触りが優しくなるように、光が滑らかに巡るように、丸く柔らかなフォルムに整えていく。
お二人にとってこの指輪もまた、日々の暮らしに喜びを与えてくれるものとなれば素敵だと思う。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547