Blog

ナノハナの指輪。屋久島の季節の中で、ジュエリーを作ること #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

イエローゴールドでかたどった3つの花をオレンジ色の炎に包み、一つ一つを慎重に繋げていく。

微妙なタッチが重なり合い、そこに一つだけの個性のようなものが生まれるのは、ハンドメイドならではの喜びかもしれない。

今日も少しずつ。

 

 

大切な日のために。世界に一つだけの指輪づくり。

お二人の大切な日に。菜の花をモチーフにして、婚約指輪を作っています。#屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかに、最高のバランスで成立しているデザインではあるけれど、素材もその時々でカスタムをするし、サイズに合わせて造形のバランスも微調整をしていく。

婚約指輪としてお選びいただいたこのリングは、フォーマルなシーンでもお使いいただけるよう、光沢を持たせて仕上げることにした。

この先、ずっと長くお使いいただけるようにと、彼と相談を重ねてきたイメージが、手の中で少しずつ形になってゆく。

その時間に対峙できるのは、作り手ならではの喜びであるように思う。

 

菜の花といえば、集まっているその佇まいが素敵だ。

ゆらゆらと風に揺られる黄色い光のようにも見える。

ナノハナのモチーフには、もちろんイエローゴールドがよくフィットするし、セットするダイヤモンドは、透明に輝く雨の滴だろうか。

 

屋久島では12月の寒くなる頃から菜の花が咲き始めるのだけど、

海までの道沿いに広がる菜の花畑で出会う感動を、こうして小さなジュエリーに表現できるのが嬉しい。

 

作業の合間にいつものビーチまで車を走らせると、そこはまだ夏の青を残していた。

太陽の日差しが眩しい!

白い泡に沿って水際を裸足で歩くと、水も温かだった。

 

もう少しこの暑さが続いてほしいような気もするし、淡いピンク色のサキシマフヨウが咲く季節も待ち遠しい。

何度見ても新鮮に感じられるのは、自然が織り成す多彩な色の力なのかもしれない。

 

皆さまも、素敵な秋の始まりをお過ごしいただけますように。