お二人のご結婚30周年をお祝いする結婚指輪をお作りしました。
シャンパンゴールド、八角形のシルエット。
そして、いつかここにお越しいただきたい、屋久島の海の情景と共に。
香港と屋久島をつなぐ結婚指輪作り。この素晴らしい機会に、ありがとうございます!
素晴らしい機会に、ありがとうございます!ご結婚30周年を祝う結婚指輪の制作記 #屋久島でつくる結婚指輪
数ヶ月間ご一緒した指輪作りの時間は短いものでしたが、
「私もこんな風に30周年を迎えられたら素敵だなあ」と憧れを抱くようなお二人でした。
「8角形は、私たちにとってとても思い出深い形で、結婚記念日も8日なのです」と彼女が話してくれたのは、デザイン作りが始まった、真夏の頃でした。
「七転び八起きも、好きな言葉です」、とも。
「8は末広がりのイメージでもありますしね」とわたしも応えるように言いました。
もちろん、指輪作りが大切なことではありますが、こうした出会いもまた、かけがえのない宝物のように思えます。
お二人の想いから生まれたデザインが、わたしも大好きです。
彼のリングが2.6mm幅。彼女のリングが2.2mm幅。
シャンパンゴールドでお作りした、ペアリングです。
雲の合間を抜けて降り注ぐ初秋の柔らかな光を受け、リングの表面には陰影が生まれ、多様な表情を見せてくれました。
出来るだけシャープに仕上げた造形ではあったけど、柔らかな海の情景にとても馴染んで見えたのは、マット仕上げならではの魅力です。
長くご愛用いただく結婚指輪ということでしたので、日々のつけ心地には特にこだわりました。
側面から内側はつるりと光沢仕上げにしてあるので、指馴染みとても快適なのですよ!
出来るだけ繊細で、軽やかな印象に。
同時に、シャンパンゴールドを惜しみなく使い、強さと確かな手触りを持たせて仕上げました。
お二人だけの結婚指輪を、一緒に作り上げることができたように思います。
そういえば、香港の海をスターフェリーで渡り、ホンハムで夢中になって天然石を選び、夜の尖沙咀で熱狂の渦に巻かれたりしたのは、ちょうど屋久島に来る前のことだったなあ。
お二人が暮らす、はるか南の国に想いを馳せながら。
生まれたての光が庭先に届き、また新しい一日が始まります。
さて、いよいよリングをケースに入れ、リングを香港にお送りする時です。
夜明けに咲いたばかりのハイビスカスが、静かに輝いていました。
ご結婚30周年、おめでとうございます!
お二人と一緒に、幸せなジュエリー作りの時間を過ごせたことに心から感謝しています。
屋久島でつくる結婚指輪
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