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屋久島でつくる結婚指輪, 種子島へ

結婚指輪の相談会を約束してスーツケースを片手に、種子島へ。屋久島からはフェリーで約1時間の距離で、海のすぐ向こう側に見えているのだけれど、ついに!と感無量だったのは旅とジュエリーが繋がったからだろうなと思っている。

種子島までは小型のフェリーに乗って約1時間。お二人はときどき屋久島にやってくるのだと言う。種子島と屋久島は隣同士の島なのに全く別の場所に感じられるのも魅力の一つなのだろう。

モノづくりを始めたきっかけが旅だったように、今また旅と結婚指輪作りをつなげてみるのも面白いのではないかと。

お二人との待ち合わせ時間と場所だけを決めておいて、あとはひらめきに任せて旅をするタイプ。

一人で小さな車に乗っていたからかもしれない。種子島の皆さま、親切にしてくれてありがとうございました。

一度、屋久島で相談会の声をかけてくれた時にどうしてもお会いすることができなかったことがあったので、念願が叶った瞬間。

いま、確かにシンクロニシティーの中にある。繋がり、ひらめき、お二人の想い。目には見えないけれどとても大切な何かを感じながら、これから始まる結婚指輪作りに胸を高鳴らせている。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

晴れた。晴れたうちにやりたかったことをする日。#屋久島日々の暮らしとジュエリー

晴れた!!晴れたうちにやりたかったことをする日。

山茶花の生垣は丸くアウトラインを整えてもらうようお願いした。彼はアトリエの引っ越しも、庭の造成もやっていただいている、なくてはならない友人なのである。こういう作業ではささやかなニュアンスが絶対に大切になってくるので、近しいイメージを分かち合うことができる仲間がいるのは本当に助かる。いつもありがとう!!

さて、夕暮れ時は裕子さんと一緒に森の中へ。

やっと行けた!そして、緑のカーテンに包まれた空間が心地よくてオススメすぎる。

誰が歌っているのかな?スピーカーから流れてくる優しげなボーカルを聴きながら。バナナマフィンを一口食べて、屋久島の森をふわりと眺めながら。

屋久島と響きあう、オーダーメイドする結婚指輪。さあ、造形の時間だ。

激しく雨が降って、太陽の光が降り注いで、植物たちがまた大きく育っていた。紫陽花はこれからもっともっとモコモコ島を飾っていくのだろうなとワクワクした。ひそやかに、もう少しの間降り続いてほしいな、とも思った。

というのも、今年は晴れ間が多いような気がする6月の屋久島サウス。太陽が昇るとアトリエはもう南国調なのである。

結婚指輪をお作りしているお二人もアトリエに来てくれて、サンプルリングをお試しいただいたりサイズを測ったりできた。こうしてリアルで対峙することができると、出来上がりのイメージが容易になるのでありがたい。

遠くから会いに来てくれて本当にありがとう。素敵だったお二人のバイブレーションを再び感じながら。

屋久島と響きあう、オーダーメイドする結婚指輪。小さなリングに宿る息吹とは。

全てが一人での作業になるので、オーダーメイドで結婚指輪を生み出すのはどうしても限られた数になってしまう。時にはオーダーに対応し切れないケースもある日々で、何をピックアップして進んでいくべきかを最近はよく考える。もうこれは昔ながらの考えになってしまっているのかもしれないけれど、関わり合い深く、つながり深く過ごせる時間を大切にジュエリーを作っていきたいと思っている。あるいは、確かに失われつつあるモノづくりのスタイルだからこそ、いっそう貴重になってくるのではないだろうか、とも。

そんな職人気質にお付き合いいただいて、お二人にはホントに感謝の気持ちしかない。

さあ、時間だ。彼女のリングをじっくりと造形してゆこう。

作業途中に眺めるプラチナの表情が好きだ。金属もこの大地から生まれたものなのだなと、しみじみと思う。有機的な質感を通して果てしない時間軸を感じることができるのだ。

表面は柔らかにラウンドさせて造形をした。シャープな印象でお使いいただけるように、側面には平面をしっかりと残してゆきたいところだ。あたたかさとクールさと、シンプルなリングの中にさまざまな表情を感じることのできる造形に仕上げてゆきたい。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島と響きあう、オーダーメイドする結婚指輪。小さなリングに宿る息吹とは。

屋久島サウスのアトリエです。リングはくるりと丸いのも良い。巡り、均衡と、永遠。なんとなく我々の時間のようでもあるな。少しずつ小さなリングに宿りつつある鼓動を手のひらに感じながら。

あるいは、春と夏雨の間にあるボーナスタイムなのかもしれない。なんとも日本らしい梅雨の抒情に包まれて、お二人の結婚指輪を作っている。

屋久島と響きあう、オーダーメイドする結婚指輪。愛おしい手作業の時間を分かち合う。

植物はもちろんなのだけれど、雨もそうだし、しずくにも、風にも、それぞれの息吹が宿っている、アミニズム感は日本での暮らしならではの感覚だと思う。特にこの島では、一滴のしずくと自分自身との距離が近しく思えてくる不思議がある。なぜだろう、とても自然に、全てのものが等しい命に感じられるのだ。

小さな息吹を帯びて出来上がり、お二人の時間に寄り添い育まれてゆくリングの姿を思い描きながら、コツコツと作業の手をすすめている時間もまた愛おしい。

さて、今日も屋久島の季節と歩みを共にしながら。

朝のしずく。始まりのしずく。素敵な1日となりますように。

両端をしっかりとつなぎ合わせてリングにしよう。そうすると驚くほどにプラチナはその強度を増す。

雲が切れたタイミングに遠くを眺めておく。

彼の細いのと、彼女の太いの。サイズもこんなにも違っている。2本をマトリョーシカのように重ね合わせると、なんだかとても微笑ましい心地に包まれた。リングは角ばった金属めいていて、有機的なタッチはまだ感じられない。重さもなかなかある。

これから鉄鋼やすりを使って、プラチナを削り落としてゆくのだけれど、小さな息吹はもうこのリングの内部に存在しているのかもしれない。お二人と一緒イメージしたフォルムが奥の方に、確かに見えている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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