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虹の始まりを見た日。屋久島でお二人の結婚指輪をオーダーメイドすること。#制作編 #百合の花

虹の始まりを見た日。今日の始まりは屋久島ノースの海から。

小さな島なのだけれど、里の海にも深い森にもいつも溢れている感動と発見。車で1時間半ほど走ると別の島を訪れたようにさえ感じてしまう喜びがある。シンプルだけど豊かな時間だ。島を訪れた時にはぜひ車に乗ってぐるりと島を巡ってほしい。

お二人がアトリエまで来てくれた8月はどんな屋久島だったのだろう。海を渡って会いに来てくれて本当にありがとう。

百合の花の結婚指輪。プラチナで造形する、葉っぱのリング。#屋久島でつくる結婚指輪

彼女は学生の時に島を何度か訪れていたりして、まさかここで結婚指輪作りをするとは思いもしなかっただろう!屋久島はなんとも不思議な縁のようなものに導かれる場所だと思う。透明だけれど確かにここにあるつながりを感じながら作業机に向かう日々だ。

さて、アトリエです。百合の花の結婚指輪づくりはその工程のクライマックスへ。

プラチナで作った百合の花、そして百合の葉っぱを合わせて一つにする。心穏やかに。

小さなリングの中だけれど、ここに辿り着くまでに本当に色々あったな。でもとても上手くできたように思う。世界で一つを届けるオーダーメイドのジュエリーづくりはチャンスとチャレンジに満ちている。今日も作って、前に進んでいけることに感謝します。

そうなのか、もう島にも秋がやってくるのか。それにしても暑い日々だったな。夏の終わり特有の名残惜しさは案外好きなフィーリングだ。今をもう少し大切にしたい気持ちになる。そしてリングが完成してお二人にお届けする頃にはずっと涼しくなっているだろう。フヨウの花も咲き始めているだろうか。

これは楽しみすぎる!でも、はやる気持ちを抑えつつ、出来上がりはもう少し先のお話としよう。

みなさま、今日もここにいらしてくださいましてありがとうございました。どうぞ穏やかな日々を。台風はどうか何事もなく去ってくれますように。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

百合の花の結婚指輪。プラチナで造形する、葉っぱのリング。#屋久島でつくる結婚指輪

葉っぱの印象は百合の季節に確かめておいた。精巧で軽やかに、そしてしなやかに、植物は本当に良くできていると思う。

散歩道で葉っぱを摘んでくるりと指に纏うように。

屋久島では春と夏に咲く白い百合をモチーフにした結婚指輪作り。お花の造形がひと段落したところまではこちらに。

自然の息吹を感じるワクワクする。百合の花をモチーフに結婚指輪を作る。#屋久島

薄くしても硬く、しなやかさも持ち合わせている金属は?と考えるとやはりプラチナが思い浮かぶ。銀白色のトーンも百合のイメージにはぴったりだ。清楚で気品高いのである。

葉っぱ部分はプラチナの細い線を圧縮して、カーブやひねりを与えながらリングを形成していった。手の中で一つだけの造形が生まれつつある。

無駄なタッチは一つもないのかもしれない、寄り道はしていられない。

じっくりと、でも迷うことなく、今日も作っている。

そして彼女のサイズ、8号に。なんといってもここが一番大切なところ。

姿を留め時間を超える組成がプラチナの素晴らしいところだと思う。厚みは0.8mmで幅は1.5mmほどの線なのだけど、これがとっても硬い。

何十年だろうか、これから始まるお二人の時間と、共にあるリングの未来を思うと果てしない気持ちに包まれた。

自然の作り出す柔らかなラインが好きだ。

それにしても豊かな自然の中での暮らしは発見に満ちている。お二人と屋久島が、そして私が出会って生まれる一つだけのリングだ。島と遊びながら、島に学びながら作ってゆきたい。

そろそろ台風も近づいてきたのかな、スコールの頻度も高くなってきている。予報では九州の左側を通り抜けるようだけれど、何事もなく過ぎ去ってくれますように。

雨が止んだので庭先に出てみると太陽の光が眩しくて!バナナの葉っぱの木陰に隠れて空を見上げたワンシーン。

そういえば、収穫したバナナの実も黄色く熟れてきていて嬉しい。なんてことのない出来事だけれど、そこにはささやかな喜びがあって、誰かと分かち合い、季節は過ぎてゆく。これが幸せなのかなと思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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自然の息吹を感じるワクワクする。百合の花をモチーフに結婚指輪を作る。#屋久島

屋久島サウスのアトリエです。とても小さなプラチナの花びらなのだけれど、そこに確かな息吹や、高揚を帯びた静かなる躍動だったり、花開く春の喜びに出会えると胸が高鳴る。

そういえば、百合の花をモチーフにリングを作るのは初めてだった。素敵なインスピレーションをありがとう。お二人の物語と屋久島の季節をキャッチしながら作っている。

屋久島に咲く百合の花をかたどって、結婚指輪のオーダーメイドを始めています #プラチナ #ダイヤモンド

花々だったり、森も火も、転がる石にだって、全ての事象に息吹を与え感じながら暮らすのは日本ならではの気心だと思う。そんなアイデンティティーから生まれるプロダクトに触れると心安らかになる。今ここにある全てが等しく感じられるからかもしれない。

たとえば今朝の空。

今日はとても静かで少しクールな響きを感じながら作業机に向かっている。

そしてここまで一気にやってきた。くるりとしたかわいらしさ、凛とした気品、甘く濃密な香りと。

重ね合わせると、ほら。指先の乗せるとこんなにも小さいことがよくわかるなあ。小さいものにはついつい目がいってしまうのも不思議だ。繊細だけれど印象的なリンングになるだろう。安定感も良さそうだ。まだまだ始まったばかりの制作だけれど、ほんの少し先の未来が見えて嬉しくなる。

まだまだ暑くて漂う南国感。けれどもこの日々が、もう少しだけ続いてほしいような気が。そんな夏の終わりもいつものこと。

そうそう、島では島バナナの収穫が盛んな時期で、近所のカフェでは庭先で採れたバナナを使ったティラミスをいただきました。この甘さ控えめ具合、近所だし毎日食べれてしまうじゃないか!

素材と相談しながら作るフレキシブルなスタイルにも刺激を受けたし。こんなに近くにあるものでも、新しい発見ってまだまだいっぱいあるものですね。

皆様もどうぞ美味しい夏の日々を。素敵な出会いがありますように。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島に咲く百合の花をかたどって、結婚指輪のオーダーメイドを始めています #プラチナ #ダイヤモンド

これから新しい時間が始まる、真っ白な朝。アトリエの庭先で包まれる平たい心地と、お二人の結婚指輪作りが始まる胸の高まりと。

カメラのファインダー越しに早朝の屋久島を眺めてからから簡単な朝食を食べる、そしてコーヒーを作って作業机に向かう。窓から差し込む光が眩しい。いつもの何気ない時間だけれど、これ以上ない幸せだとも思う。

まだ1ヶ月ほど前のことだったんだ!と驚く。8月の初めにアトリエに来てくれたお二人の結婚指輪を作りが始まった。

熊本から屋久島に来てくれたお二人とご一緒した結婚指輪相談会のお話 #屋久島でつくる結婚指輪

さて、まずは最初の第一歩を。

まずはプラチナの薄い板を糸鋸でカットして。

若葉のような、花びらのような。お二人とは植物を大切にしたい気持ちで繋がっているような気がする。

「指輪は特別なときにつけることになりそうなので、せっかくなので大好きな百合の花をかたどったデザインにしたいと思って」と彼女。

「それはすごいタイミングです、ほら、ちょうど島では夏の百合が満開です!」テンション高く答えるオレ。

お互いのひらめきを紡ぎ合わせながら進むオーダーメイドの作業はいつも楽しい。

ほんのひと時だったように覚えている、でもとても濃密だった夏のひと時を思い出しながら。

プラチナには酸素トーチで火を入れて柔らかにした。こうすると叩いたり伸ばしたりの造形を加えやすくなる。叩くとグッと固くなるのが金属の特性で、そこにまた火を入れて柔らかにするリズム。こんこんこん、と昔ながらの手作業なのである。

それにしても自然の作り出すラインの美しさときたら!

お花のリングは繊細さととともに、日々の暮らしの中でたくさんお使いいただけるよう丈夫な作りであることが大切になってくる。

植物たちが持つしなやかさと力強さ、ここにどれだけ近づくことができるだろうか。ジュエリーを作り始めた時から今までずっと、その気持ちは変わっていない。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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