みなさま、いかがお過ごしですか。ふらりと海を渡って鹿児島市街に来ています。
もう少しで今月も終わりということで、今日はシャッターを切りすぎて溢れていた写真のまとめを。美しかった8月にありがとう!
そして、台風が近づいてきているけれど果たして島に帰れるのか??
みなさま、いかがお過ごしですか。ふらりと海を渡って鹿児島市街に来ています。
もう少しで今月も終わりということで、今日はシャッターを切りすぎて溢れていた写真のまとめを。美しかった8月にありがとう!
そして、台風が近づいてきているけれど果たして島に帰れるのか??
今日は日の出の時間から。空を染める色彩は変化が尽きないし、山々のシルエットにもついつい魅入ってしまう。アトリエから海までの道のりで迎えた1日の始まり。
県道から海側に道を折れて杉林に入ると波音が聞こえてくる。森と海とがとても近い屋久島だ。
慣れてしまったのだけれど、人工物が一切視界に入らないシチュエーションはなかなか珍しいのかも。大きく深呼吸をして心を広げておく。
帰り道にハコベの群生に出会って小さく心躍りながらの、アトリエに。
熱いカフェオレを作ってバナナとヨーグルトとオートミールで簡単な朝食を済ませて作業台に向かうと、道具たちが昨日のままで佇んでいた。待っていてくれたみたいで、ちょっと嬉しい。
プラチナは綺麗なリングに造形されたから、その上に細いラインを何本も描いて、マジックで印をつけたりして、いよいよ次なるステージの準備が整った。
お二人の結婚指輪はどちらもすっきり細身のシルエットで、切り込み模様の入ったお揃いデザインで。ここから先の作業は鉄鋼ヤスリを片手にとても感覚的だから、楽しみにしていただきたいなあ。
いつもワクワクして待っていてくれている、そんなお二人とご一緒できることをとても幸せに思う。
今日もまた作っている。
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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
制作編
屋久島サウスのアトリエです。今朝は火を使う作業に集中。暗がりのアトリエ、酸素トーチ、プラチナに火を回して温度を上げる、繋ぎ合わせてくるりとリングに。2本の指輪には交互にタッチを加えて、サイズが合うまで微調整を加えて、また火を当てる。静かだけれど、濃密なひと時だった。
島の夏はまだまだ続く。透明な海とハイビスカス、プルメリア、そしてバナナも!南国の色彩に包まれてお二人の結婚指輪を作っている。
はるか昔からずっと変わらない手作業で、ゆっくりと進むし、どうしても全く同じにはならないし、仕上がりには微妙な揺らぎが生まれるのだけれど、そこから生まれる手触り感が心に響くところなのだと思う。
酸素トーチの炎は1000度以上、細くても大丈夫。プラチナはしなやかさも持ち合わせているので、耐久性方向に強い素材だ。大地のリズム、永遠と瞬間、刻み込まれる時間。
作業の合間にはアトリエから小さな森を抜けて、海へ。ずっと遠くを眺める。
そしてプラチナは世界の色彩をその表面に映すところが素敵なところだと思う。
視界に海が広がるところまで歩いて、造形のひと段落した指輪を眺めてみる。くるりと丸くなったプラチナリングは夏の爽やかなブルーを纏っていた。
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ノマドカフェのプルメリアが満開で、海の水も温かさを留めて、屋久島の夏はまだもう少し続く。今この瞬間を愛おしく思いながらお二人の結婚指輪を作り始めている。
海とプラチナ。始まりは大好きなこの場所から。
お二人から初めてメールを頂いたのが6月のことだったから、梅雨を越えて、もう少しで夏も越えようとしているのか。オーダーメイドの作業では、実は作っている時よりもそれまでの時間がとても長くて濃密だったりもする。
装飾的な素敵さももちろん含めて、お二人の想いを大切にデザインすると、これから始まる暮らしに指輪はずっと長く寄り添ってくれる、そんな気がしている。
お二人の物語と屋久島と、そして私が巡り会って始まった結婚指輪作りだ。
季節を越えて、海を越えてお付き合い頂いてありがとうございます!
さて、アトリエです。
プラチナは硬く丈夫な配合にして仕上げておいた。思うとずっと最初から、すっきり細身のスタイルがお二人のお気に入りだった。きっとそういった好みも近しい彼と彼女なのだろう。
出来上がりは1.6mm幅と1.9mm幅で繊細に仕上がるのだけれど、今はまだ金属の硬さや重さが際立っている。この硬質さを内側に残しつつ、柔らかな手触りを生み出してゆくタッチが大切になると思う。これまでお二人と一緒に作り上げてきた印象がいよいよカタチになる時間だ。静かに、でも確かな喜びが込み上げてくる。少しずつ、少しずつ、作業の歩みを進めてゆこう。
作業がひと段落してもまだ明るい、夏の指輪作りは楽しい。
夕暮れ時はアトリエのある南から東の海岸まで車を走らせて、日が暮れるまで海に入っていた。
波に1本乗るたびにキャッシュがクリアになってゆくような感覚もあるし、イマジネーションがチャージされてゆくような感覚もある。そうか、もしかするとそれは二つで一つなのかもしれないな、と思う。
空白と喜び。
今日の夕暮れ時みたいに、ふとした瞬間に心が柔らかに、小さな余白が生まれるような、お二人の結婚指輪になれば最高だろう。
明日もきっと良くなる。あたりはもうすっかり暗くなってきているのに、波は変わらず美しくリズムを繰り返している。
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海水が驚くほどに温かで、一日中ずっと波に乗り続けていたいつものビーチ。海に入るといつも新しくなれる。
そして、お二人の結婚指輪作りを始めよう。
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