結婚指輪が出来上がった時は
いつも決まって太陽の光に当ててその指輪を眺めることにしているのです。
今日、新しく2本の指輪が出来上がり、
いつものように窓際で眺めていると、
色濃い緑が共鳴して、まるで島の一部になったように感じられた。
6時を過ぎてもまだまだ明るい空。
日を追うごとに広がりゆく緑のモコモコ。
眩しい光。
お二人の指輪が出来上がってふと周りを見渡すと、
島がすっぽりと夏に包まれていた。
pt900, 1.8mm / 18k yellow gold, 1.6mm wave ring with hammered texture
夏のキラキラ。
海を越えて声をかけていただいたお二人に作りました。
プラチナとイエローゴールドの結婚指輪です。
細身のシルエットなのにしっかりと安定感があって、
わたしもお気に入り。
スクエアシェイプはカチリとシャープな印象になりがちですが、
柔らかな印象を感じるのは、アウトラインに緩やかなカーブが与えているから。
表面に金槌で施したデコボコ模様もそうですし、
このイエローゴールドとプラチナのwaveデザインも考えてみると初めて作った組み合わせ。
様々な“好き!”が重なり合って、
そこにお二人だけのオリジナルが生まれてきたことに気がついた。
もともとは、以前わたしの作った指輪のデザインを気に入ってくれて、
そのデザインを基調として、お二人のお好みを写しこむように作り上げたこの指輪。
広い世界のどこかとどこかで、
エッセンスが繋がった瞬間を感じています。
お二人が出会って、一つの指輪が出来上がる。
そのようなシンプルなリズムが、今だからこそとても貴重に思えてならない。
ご結婚おめでとうございます!
巡り会うことって本当に素敵です。
咲き始めた夏の花をお二人に。
共に空を舞うチョウチョ!
制作記はこちらより