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オーダーメイドの素敵なところ、屋久島と沖縄をつなぐシルバーの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

シルバーでお作りするお二人の結婚指輪はいつもよりもほんの少しだけボリュームをアップさせて、コロリとした表情に仕上げていく。

つけた時にある程度の確かさを感じることができる重みをリングに与えなくてはならない。

 

まずは彼女のリングを丸く削り出し始める。

彼女は柔術をされているというので、つけ外しも快適な方が良いだろう。

 

お二人との何気ない会話だったり、島での暮らしからイメージは生まれてくる。

必然に導かれるようなデザイン作りはオーダーメイドの素敵なところだと思う。

 

おそらく長い歴史の中で最も広く世界の人たちに愛されているだろう、ラウンドシェイプのアウトラインを作っていくことになる。

お二人にも安らぎに似た柔らかさを感じていただけると、とても嬉しい。

 

鉄鋼ヤスリを荒いものから細かいものへと持ち替えながら少しずつ造形を整えていき、一番目の細かい精密ヤスリでのタッチが終わるまでは休まずに一気に手を動かし続けた。

小さなリングの中に留まることのない“流れ”を与えたかったからだ。

 

もちろん完璧ではなくて、造形にはほんの少しの揺れはあるかもしれない。

けれどもその揺らぎに私たちはどうしようもなく惹きつけられてしまう。

手作業には数字では表すことのできない魔法のようなものがあるように思う。

 

庭先では相変わらず風が強く吹いている。

ハイビスカスはまだ少し残ってくれていた。

 

2本のリングを削り終えるのはちょうど台風が過ぎ去った頃になるだろうか。

季節はまた新しくなりつつある。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

屋久島から沖縄へ。南の島のリズムで結婚指輪をつくること。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島から沖縄へ。南の島のリズムで結婚指輪をつくること。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

シルバーの柔らかな手触りが心地よい。

台風が近いからだろうか。虫たちも、風も、今日は夏の音がとても賑やかだ。

 

 

屋久島から沖縄へ。

お二人とは南の島のリズムで繋がっていると思う。

海を越えて大切な指輪作りの声をかけてくれてありがとう!

硬いフォルム、手触りの柔らかさ、シルバーでつくる結婚指輪の魅力とは #屋久島でつくる結婚指輪

 

そう考えてみると、沖縄の方にジュエリーをお作りすることが結構多いような。

 

お二人とご一緒したデザイン作りでは何度かサンプルリングをお送りしたのだけれど、屋久島から沖縄までは3日間かかってしまう。

近しいようで、なかなかに遠い沖縄なのである。

 

同じ焼酎でもこちらは芋で向こうはサトウキビだし、カラフルな魚は屋久島ではあまり見ることができない。

シークワーサーはタンカンよりもずっと鮮烈だ。

 

わたしは南方への憧れを抱いているし、きっとお二人には森だったり深い緑に包まれる暮らしに魅力を感じていただけているような気がする。

自然は厳しいかもしれないけれど、カラフルで多様性に満ちている、実に豊かな島々があると思う。

 

さて、今日も作っている。

炎の中で両端を繋ぎ合わせてできたシルバーリングは、造形作業の前に金槌でその表面をコンコンと叩いておいた。

こうしておくとシルバーは強くなる。息を止めてお腹をキュッと硬くするように、その組成を引き締めて強度を増してくれる。

 

然るべきタイミングで然るべきタッチを施すと金属は確かにそれに応えてくれる。

まるで生き物と対峙しているようで楽しい。

 

そして目の荒い鉄鋼ヤスリをざっとかけて表面の凸凹を削り落とす。

やがて光を待ち受けていたかのように、つるりとしたシルバーの表情が現れる。

 

指輪作りの工程は、仕上がりでは見えない部分の作業がほとんどだったりもする。

 

雨脚がまだ弱いうちに庭先に出ておく。

台風がやってくる前にハイビスカスも眺めておく。

 

夕暮れ時になるといよいよ雨脚も強くなってきた。

なんとも抒情的な夏の指輪作りだなと思う。

 

明日の朝はまだ作業できるだろうか。

楽しい指輪作りはまだまだ続きます!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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硬いフォルム、手触りの柔らかさ、シルバーでつくる結婚指輪の魅力とは #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

溶かして塊になったシルバーは叩いて伸ばしてを何度も繰り返して細い線になった。

台風は近くなっているけれど、思いのほか外は明るい、まだまだいけるぞ。

 

 

配合から始めるシルバーの結婚指輪作りはいつも楽しい。

職人ならではの工程がこれからもいくつか訪れる。

屋久島ー沖縄 シルバーで作る、お二人だけの結婚指輪。 #屋久島でつくる結婚指輪

 

結婚指輪に使う金属は柔らかくて加工がやりやすい、そして耐久性が高くて長くお使いいただける素材が多い。

お二人が選んでくれたシルバーもそうだ。

 

柔らかいのに、耐久性が高いの?と思うだろう。

そう。柔らかいからこそ耐久性が高くなる。

金属が持つしなやかさが外からのショックを柔軟に受け流してくれるイメージだろうか。

 

さまざまな素材の中でも特にシルバーはその柔らかさが体に心地よい。

つけているとふわりと優しいフィーリングに包まれるのだ。

その軽やかさが気に入って、わたしも時々シルバーリングをつけて出かけることも。

 

シルバーで結婚指輪をお作りするときも、もちろん出来るだけ硬く出来上がるように、然るべきタッチを与えて仕上げるのだけれど、使ううちに長い時間をかけて自分自身の指の形にフィットしてゆくその柔軟さも愛おしく思えて仕方がない。

 

キュッと硬く引き締まったフォルムも素敵だし、手触りの柔らかも魅力だし。

小さなリングの中に同居する、一見相反する作用に今もずっと夢中になっている。

 

くるりとリング状に巻いたシルバーを炎の中に入れてその両端を繋ぎ合わせてゆく。

両端がつなぎ合わさると、さっきまで手で曲げることができていたシルバーは途端に頑強なものに変わる。

 

お二人と一緒に育んできたイメージが今こうして形になりつつある。

ありがとう。

まだまだ作業は始まったばかりのはずなのに、なぜだか感謝の気持ちでいっぱいになった。

 

夕暮れ時、作業がひと段落したところでいつものビーチに。

アトリエはもうすごい風だったのに、裏側までくるとこんなにも穏やかなのか!と感動してしまった。

仲間たちもちらほら集まってきて放課後の波に乗る。

 

明日はどうだろう。

台風は案外それほどでもなかったよね、と笑いながら話せる日がやってきてほしいなあ、と願うばかりです。

みなさまどうぞお大事に!

屋久島からオーダーメイドでお届けします。小さなお花のダイヤモンドリング #屋久島でつくる結婚指輪

ツワブキの指輪 18k yellow gold, diamond

 

大好きな花が咲く季節になると、いつもワクワクしてしまいます。

 

ゴールドとダイヤモンドを組み合わせて作りました “ツワブキの指輪” 

 

今日は黄色いツワブキの花に彩られた、屋久島のあたたかな情景を思いながら。

 

 

庭先に、いつもの散歩道に咲くツワブキの花。

 

 

ポコポコと黄色い光を眺めているようで希望に満たされます。

屋久島で出会う感動が小さなジュエリーになって皆さまに届きますように。

 

お花部分の大きさは約7mmほど。

中央にセットしたダイヤモンドは2.3mmです。 

 

手のひらに乗せてみると、こんなにも繊細で!

 

リングは茎のように細く作ってあるので、

試しに着けてみると本当にお花が咲いたようにも見えました。

 

リングだと自分で眺められるのも嬉しい。

 

大粒のダイヤモンドをセットしたリングでも、

普段のお出かけの日にも着けていける軽やかさがあると良いですよね。

 

エンゲージリングだって登場回数多い方が幸せ。

できれば明るい気持ちになれるような。

 

そんな想いがこのリングを作るようになったきっかけだったのをよく覚えています。

 

 

眺めて元気になったり、大切な気持ちを思い出してみたり、もちろんプレゼントにも、

たくさんの喜びがあるジュエリーだと思います。

 

日々の暮らしでたくさんお使いいただけるように、

シンプルに、しっかりと頑丈に作り上げました。

 

お花好きの皆さまに、

屋久島大好きな皆さまに、

思いを伝えたい彼、

細いリングを探していた彼女も、

たくさんの方々の手に取っていただけると幸せです。

 

“ツワブキの指輪” platinum, 18k yellow gold, yellow sapphire

 

ツワブキの指輪はこちらの素材組み合わせの他に、

お花をプラチナとイエローサファイアで、

リングがイエローゴールドのデザインもわたしの密かなお気にお入りです。

 

金のお花、プラチナのお花、皆さまはどちらがお好みですか?

 

ツワブキの指輪は素材をお好みにアレンジして、サイズを合わせてオーダーメイドでお届けしています。

 

サイズゲージの貸し出しも承っておりますので、

こちらにご連絡を頂けますと

細やかな対応をさせていただけるかと思います。

 

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
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長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、

そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。

 

長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。

 

実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。

 

ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

 

 

 

海の向こうのお二人に、オンラインでオーダーメイドのご相談を承っております。

 

屋久島のアトリエにて、結婚指輪の相談会を承っております。

 

お二人だけの結婚指輪が出来上がりまでの流れ、素材、価格

 

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

 

 

屋久島ー沖縄 シルバーで作る、お二人だけの結婚指輪。 #屋久島でつくる結婚指輪

 

台風は内側へと急角度にその進路を変えて再び近づいてきている。

屋久島サウスのアトリエです。

なるほどよく降る雨だ。

 

南の島に暮らしていると、やはりどうしても熱帯特有の気候条件がセットになってくる。

海が荒れて流通が止まったり、停電があったりと、普段はあまり経験しないことが頻繁に起こるのも島暮らしのあるあるなのである。

 

沖縄に暮らすお二人ともそのような島のリズムでつながっているのだろうな、とふと考える。

丸一日停電があったとしても(笑)、強くキャッチして離さない熱帯の魅力をお二人とは分かち合っている。

 

大切な結婚指輪作りをお任せいただきましてありがとうございます。

 

潮の香りやハイビスカス、暮らしに馴染み深いシダの葉も。

島に吹く風の印象を心に抱きながら。

 

 

シルバーでお作りするお二人の結婚指輪は、

素材の生成から始まる制作のプロセスも興味深いと思います。

 

昔ながらの手作業の工程を、今回は細やかに描写していこうと思っている。

まずは最初の第一歩を。

純銀が95%に5%を別の金属を混ぜるとリングは硬く強くなる。

 

リング2本分の素材が出来上がった。

冷却されたシルバーは小さな棒のような形状で、手にするとなかなかに重たい。

窓から差し込む光を受け、アトリエの作業台の上で静かな輝きを放っている。

 

その明るくて軽やかな佇まいはシルバーならではのものだな、と思う。

シルバーを手にしていると心も爽やかで、なんだか楽しくなってきた。

 

シルバーの持つこの軽快さをそのままに、ジュエリーとしての精巧さや品格を備えている。

お二人の結婚指輪はそのように仕上げると最高だろう。

 

そしてその指輪は強くならなくてはならない。

南の島暮らしの一部分になってお二人に寄り添うリングの姿を思い描きながら。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島から海を越えてオーダーメイド。サイズゲージとサンプルリングのお届け。#屋久島でつくる結婚指輪

 

台風の合間を縫って島に船がやってきてくれたので、

海の向こうにサンプルリングを発送することができました。

 

オリジナルリングのベースとなるデザイン、素材をお試し頂けるように。

ミカンのネックレス、ツワブキの指輪、サイズゲージを2種類とダイヤモンドのサンプルを梱包いたしました。

 

お二人にとって大切な指輪作りをお任せいただきましてありがとうございます!

 

いよいよ最初の第一歩を踏み出しました。

ここから少しずつデザイン作りを進めて参りましょう。

今からとてもワクワクしています。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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停滞する台風と屋久島の空

 

台風6号は長く島の近くに滞在することが既定路線となった様子なので、

その前半に眺めた情景をまとめておくことにした。

台風が近くなると、やはり空が美しくなる。

見てはいけないものをどうしても見たくなってしまうような、

好奇心を駆り立てる衝動がそこにはあるような気がする。

 

屋久島の夏と満月とプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

いよいよ始まった八月。

昨日の夜は強い風に乗って流れる雲の合間からときどき月が見えました。

台風が近くなると空はドキリとするほどに美しくて!

 

 

お二人の結婚指輪作りを始めた頃は月はまだ半分ほどの大きさで、空には満天の星を見ることができました。

スコールもたくさん降ったし、台風もやってきた!

この夏のジュエリー作りを愛おしく思いながら。

いつもここにある喜び。お二人と歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

月の満ち欠けであったり、波のリズムであったり、山に雨が降り川から海に渡る水のように。

お二人の結婚指輪には自然の中にある“巡り”のようなものを形として表現しています。

 

その大きな時の流れの中にはわたしたちも含まれているのだなと考えると、

なんだかとても心強く感じられて、自由であることができるような気がします。

 

さて、

彼女のリングには細やかな紙やすりを使って時間をかけて磨き仕上げを施しました。

 

実のところ指輪作りの工程はここで半分、といったところなのですが、

この辺りで一旦呼吸を置くことにいたしましょう。

 

プラチナリングはここまでなかなかに良い仕上がりを見せています。

この夏を全てかけて残りのタッチを積み重ねていきます。

 

わたしたちが抱いていたイメージが小さな質量を持った喜びと共に。

 

横から見るとリングの側面には三日月のシルエットが浮かんでいるようでもありました。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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いつもここにある喜び。お二人と歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

朝の早い時間から作業机に向かってプラチナリングの表面に荒い番手のヤスリをかけてその造形を整えていると、南から強く吹き付ける海風の音が聞こえてきた。

蝉も力の限り鳴き始めている。

今日も蒸し暑い日になりそうだ。

 

 

海にも癒されながら。8月の熱帯に歩むお二人の結婚指輪作りである。

浜辺を歩きながら制作途中のプラチナリングを眺めた #屋久島でつくる結婚指輪

 

夏の花が咲いて海がある、そして空に星や月を眺めている。

お二人とはとてもシンプルな場所で繋がっているように思う。

 

言葉にしてしまうととても当たり前のことのようにも感じられるけれど、

そこにあるものは遥か昔からずっと変わらない純粋な感動なのかもしれない。

 

ささやかな喜びを分かち合える誰かがいると日々は幸せに彩られる。

ずっと先の未来にも同じ喜びがあると素敵だなと思う。

 

今年の夏は雨がよく降るので小さき植物が大きい(笑)

水と太陽をいっぱい浴びて元気に育っていただきたい。

 

ザーッとスコールが降って、ぴたりと止んだところで作業の手を止めて庭先に出るのはいつもの夏のリズム。

白百合の開花と共にあったお二人の結婚指輪作りだったな、と少し振り返りのムードになっていて自分でも驚いた。

 

リングの表面では、側面から広がるなだらかで丸いラインが出会って頂上を作る。その点が少しずつポイントをずらしながら連なりリングをぐるりと囲んでいる。

切れ味の良い精密ヤスリを使ってそのエッジをシャープに立たせていく。

 

柔らかな優しさがあって、そしてすっきりとシャープなプラチナリングのアウトライン。

お二人と一緒にイメージした結婚指輪が今ここに生まれつつある。

庭先に眺める花や空ようなリングであって欲しいな、と思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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