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屋久島リズムな夏。大好きな海とプラチナの煌めき。お二人の結婚指輪作りの始まり #屋久島でつくる結婚指輪

 

海に出かけたのは、お二人の結婚指輪作りを始める、ちょうどその前のタイミングだった。

いつものビーチには、夕暮れ時だというのに、眩しい夏の日差しが降り注いでいた。

 

裸足になって波打ち際まで歩いていき、大切に持ち出してきたプラチナを手に取ると、夏の光や海のブルー、波の音までもが、久しぶりに仲間に出会ったように、親密に響き合っているように見えた。

 

今までのジュエリー作りがひと段落をして、新しジュエリー作りが始まるその間のタイミングには、時々こうして海にやってくることがある。

 

海水温は、もうすっかり温かい。

トランクスに着替えて、いくつかの波に乗ると、体と心がすっきりと新しくなっていることに気がついた。

 

そういえば、彼とも何度かこのビーチで一緒に波に乗ったよな。

不意に、数年前のことを懐かしく思い出す。

 

彼からメッセージが届いたのは、本当に久しぶりのことだった。

「大切な人とのご結婚が決まりました!」と言ってくれて、指輪のオーダーをお声がけいただいて、むっちゃ嬉しかった。

 

アトリエに戻る頃にはもう6時を過ぎていたけれど、外はまだまだ明るい。

作業机の上にプラチナを置いて、爽やかな気持ちで金槌を手に取る。

夏の光いっぱいだった海の余韻とともに、最初のタッチを施していく。

 

待ちに待ったお二人の結婚指輪作りの始まりである。

 

朝は早い時間から作業机に向かって、暑くなったら海に出かけよう。夜には綺麗な星空を見ることができるかもしれない。

日々、光のコントラストが強くなり、猫も影の中で涼やかに佇んでいる。

今年もまた、変わらず島リズムな夏を過ごしている。

屋久島でつくる結婚指輪

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