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自然の中に出会うライン。波模様のプラチナリングを作る。#屋久島でつくる結婚指輪

これからリングの削り出しを始めるところなのだけど、

本格的な造形作業を始める前に、その下準備にかなりしっかりとした時間をかける。

 

小さなリングの表面には、何本もの罫書きラインを正確に描いて寸法を取っておく。

マジックを使ってリング1周を囲む波模様も描いた。

 

料理で言うところの下拵えみたいなものだろうか。

実のところ、見えないところに費やすタッチの方が多かったりもする。

ここでの細やかな所作が仕上がりの美しさを左右する。

職人仕事とはこういうものなのである。

 

作業机の上をすっきりと片付けて、鉄鋼ヤスリとルーペを用意した。わくわく。

ここからは何も考えず、一気に手を動かしていく。

夢中になってしまい、時間がとても短く感じられるのは、いつものことかもしれない。

 

まずは大きく深呼吸。

プラチナリングに波のリズムを刻み込んでいく。

 

 

自然の中に遊ぶこと。そこに漂う神秘のようなもの。

オーダーメイドをご一緒しているお二人とは、

大切なフィーリングで繋がっているような気がしています。

2024年の夏、一度だけの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

夕暮れ時には作業の手を休めることが出来た(休めなくてはならなかった)ので、いつものビーチまで出かけた。

西に沈む太陽を眺めることができるのは、小さくて丸い島暮らしならではの喜びだと思う。

 

アトリエに戻り夕食を取った後に、夜の部の作業を始めた。

朝、マジックで描いてあった波模様のラインはプラチナが作るシャープなエッジに置き換わっている。

両側面からそのエッジまではのラインは、丸く柔らかい。

カーブを帯びた面が重なり合う場所が少しずつずれるようにして、エッジが波の模様を描いていく。

不確定さに満ちているように見える海の中にも、このような整合性を感じることがある。

自然が織りなすラインの美しさが好きだ。

 

晴天の七夕は久しぶりだったかも。

作業を終えると、アトリエの照明を落とし、庭先に出て星空を眺めた。

外は思いのほかひんやりと涼しくて、快適な夏の遊び場所を思い出す。

 

もちろん、お天気とか、見える場所見えない場所もあるだろうけれど、

それでも今日は、みんな同じ空を眺めているのかなと思うと、幸せな気持ちになる。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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