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今年最初の山茶花。ダイヤモンドの雫と、シャンパンゴールドの音色。#屋久島つくる結婚指輪

アトリエの庭に、山茶花が咲き始めました。

今年最初の一輪です。

 

山茶花は庭の生垣になっているのですが、

一面の緑に、ぽつりぽつりと星のように赤い花が浮かび上がるのを見ると、

ああ、冬がそこまで来ているのだなあ、としみじみ思います。

 

日に日に開花の勢いを増していくのが、山茶花のすごいところで、

ゆっくりとだけど、休むことのないそのリズムに、いつも励まされているように思います。

 

おふたりの指輪が完成する頃には、きっと満開に近づいていることでしょう。

わたしもしっかりと歩みを進めていかなくては。

 

タンザナイトを囲む石枠をプラチナで作ったあと、シャンパンゴールドでころりと丸い石枠をひとつ仕立てました。

ローズカットのダイヤモンドを包み込むための石枠です。

 

その丸い石枠に、透明のダイヤモンドをそっと添えてみると、まるで一滴の雫が宿ったように見えました。

 

ローズカットに仕立てた石は、どちらも光をそっと受け止め、どこまでも静かに輝いています。

 

こうして、初めてふたつを揃えて眺めてみると、目の前に小さな小さな花が咲き始めたように感じられて、ぽっとあたたかな喜びに包まれるのです。

 

さて。

シャンパンゴールドの丸い石枠には、同じくシャンパンゴールドのリングを合わせてお仕立ていたします。

 

まずはボリュームのあるリングを造形し、金槌で叩きながら、サイズを整えていくところです。

 

こうして叩きながら仕上げていくことで、ゴールドは組成が引き締まり、きゅっと硬くなっていきます。

 

コンコンと、シャンパンゴールドの音色がアトリエに響き渡ります。

 

繊細で、そして丈夫なリングとなるように、

今日も一歩ずつ。

小さなタッチを積み重ねていくのでありました。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

秋の癒し。夜の静けさを映すホワイトゴールド #屋久島でつくる結婚指輪