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水の森の記憶とともに、シャンパンゴールドのリングを作っている #屋久島でつくる結婚指輪

夜明け前の青い時間が、とても綺麗だった。

今日のジュエリーづくりは、歩いて、癒やされた、水の森の記憶とともに。

 

丸い石枠の造形作業がひと段落し、それと組み合わせるシャンパンゴールドのリングを丸く削り出している。

 

深い緑の中を長く歩いたおかげで、目がよく見える。

ひとつひとつの細やかなタッチに、しっかりと気持ちが乗っていく。

昨日の森が、すべてを清らかにしてくれたのかもしれない。

 

鉄鋼ヤスリを片手に、まずはリングの角を大きく削り落とす。

ぐるりと一周、均一な力をかけていく。

そこに生まれた斜面の角を、次は少し小さく落としていく。

ばらばらだった点と点がすべてつながり、スムーズな曲線が生まれるまで、同じリズムを何度も繰り返していく。

 

歩き始めてから登山口に戻ってくるまでの数時間、ずっと聴こえていた清流の音が、まだ体の中に響いている。

湿度を纏った緑が香る。

屋久島の森は、もちろん色や形も素晴らしいけれど、目に見えないものの存在に、いつも救われているような気がする。

 

左が彼のホワイトゴールド。

右が彼女のシャンパンゴールド。

 

どちらも同じ18Kゴールドなのだけど、配合に洗練された調整を施すことで、こんなにも色合いが変化する不思議がある。

 

シャンパンゴールドのリングは、細くてやわらかな、丸いフォルムに整えた。

これからさらに表面をスムーズに磨き上げ、指に触れる内側部分にも、しっかりと造形を加えていくところだ。

 

 

気がつけば、おふたりの結婚指輪作りも、もう折り返し地点を過ぎている。

彼女が描いてくれたイラストを見ながら、デザインについて電話で話し合った日のことが、今ではもう懐かしく感じられる。

 

これまで、たくさんの時間を費やしてきた指輪作りだ。

この先の道のりも、おふたりと一緒に、しっかりと受け取るように歩んでいきたい。

 

喜びを分かち合いましょう。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

今年最初の山茶花。ダイヤモンドの雫と、シャンパンゴールドの音色。#屋久島つくる結婚指輪