屋久島サウスのアトリエです。
今年もスモモの花咲く季節となりました。
今日は新しいジュエリー作りが始まる日。
長野から送っていただいたリンゴをたっぷりと使ってパンケーキも焼きました。
さあ、楽しいひと時をご一緒いたしましょう!
屋久島サウスのアトリエです。
今年もスモモの花咲く季節となりました。
今日は新しいジュエリー作りが始まる日。
長野から送っていただいたリンゴをたっぷりと使ってパンケーキも焼きました。
さあ、楽しいひと時をご一緒いたしましょう!
アトリエには実にさまざまな種類の曲線がある。大きいもの、小さいもの、長短、凹凸まで。
作品には柔らかなラインを与えて仕上げることが多いのだけれど、
結婚指輪作りではお二人にピタリとくるだろうなと感じるカーブを、わたしの直感で選んでいる。
もちろんサイズだったりボリューム具合だったり、しっかりと寸法で進めていく作業ではある。
けれども、ひらめきに従うようにタッチを積み重ねる時間はとても長いような気がする。
そういえば、お二人とご一緒したデザイン作りもそうだったよな。
彼も彼女もわたしと同じく、ふわりとした感覚派なのである。
感覚の中で佇んでいると、ときどき深い集中に出会えることがある。
そこは行こうとして行くことのできる場所ではないのだけれど、入りやすくする状況や環境を整えることは結構可能なのではないだろうか、最近はそう考え始めている。
手の中でリングが息吹を帯びてくる心地良さだったり、まるでさっきまで動いていたようなタッチがある。
何か一線を超えた場所で出会うことができる感覚なのだと思う。
今日もしとしと雨の屋久島サウスです。
椿の花から始まって、桜、タンカン、そしてついにミモザもスモモの花も咲いた。
いよいよゴールが近くなってきたのだなと、お二人の結婚指輪作りのいろいろを愛おしく思いながら、2本のプラチナリングを手にしたひととき。
重ね合わせたり、並べたり、くるくるとしてみたり、
いつも新しく感じる表情が楽しい!
あと少しなんだ、でも一歩ずつ進んでいこう。
ここで作業は一旦インターバルをおきますが、
素敵なアクセントが加わってリングが完成となりますので、あと少し、お二人との指輪作りをあたたかく見守っていてください!
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
春一番が吹いて雨が勢いよく降った翌朝に、庭先には新しい花々が姿を現していました。まるで長い眠りの時間から呼び起こされたように。
季節が進むにつれてお二人のプラチナリングも形を成してゆく。柔らかな雨だったり、タンカンの実りも。間違いなく一度だけの結婚指輪作りなのだなと、清々しく思いながら作業机に向かっています。
ちょうど庭先に水仙が咲いていた頃に、とか、あの時はシロツメクサが広がっていたよね、などなど、花は時間セットになっていることがあるように思います。
大切な時間を包み込んで、その表面にそっと貼り付けておく印のようなものなのかもしれません。
たしかにわたし自身も、初めて島に来た時に咲いていたツワブキだったり、森に咲いていた白くて小さな花をモチーフにネックレスを作っていた日々のことは今でもまだ鮮明に覚えているような気もします。
オオヤマレンゲの花。
実は初めて知った花の名前でもありました。お二人にはどんなストーリーがあるのだろう。
「北アルプスの森に咲く花を小さな印にしてプラチナリングの内側に彫刻してほしいのです!」デザイン作りの一番最初にお二人がそう伝えてくれました。
「おじいちゃんやおばあちゃんになっても出会った頃のキラキラした心を大切にしていたいのです」と。
大切な想いや出来事はもちろん一人で抱くこともあるけれど、
もしも誰かと一緒に抱くことができるなら、それは二人の夢になってどこまでも広がってゆくのだろうなと思います。
そして、こうやって出来上がった結婚指輪もまた一つの印のようなものになってゆくのかもしれないな、と思うと喜びが溢れてきます。
お二人の時間には今はわたしも含めて三人の時間になっていて、お互いの認識は重なり合い、また未来へと繋がってゆく。そんなジュエリー作りがとても楽しく、特別に思えるのです。
さてさて、今日のアトリエです。
造形がひと段落した彼のリングからバトンをタッチして、彼女のリング作りであります。
お揃いのプラチナリングではあるけれど、それぞれがどこか違っている。
違っているからこそ引き寄せられて、重なり合って、一つになるようなイメージで。
リングの表面にはスムーズに流れるラインを表現したかったので、手を止めることなくここまで一気にやってきた。無垢の表面も、散りばめられた無数の破片たちも。プラチナの輝きは柔らかくて綺麗だなと思う。
気がつけば作業も折り返し地点を過ぎているな。
海に潜るような深い集中と、世界と繋がる調和の感覚と。
今だけの時間を確かにキャッチしながらタッチを積み重ねてゆきたい。
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幸せなひと時をありがとう。
お二人と一緒にイメージした結婚指輪が一つの形になって、とても素敵で、胸いっぱいになりました。
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制作編
静けさからざわめきへ。動きの憧れ。
バイオリズムとは不思議なもので、サンドウィッチを持ってピクニックにも行きたくなってきた。
あれだけ佇んでいたかったはずなのに、森を歩くのだと思うと嬉しくなる。
菜の花は咲いた。春の雨も降り始めている。
窓の向こうに、散歩道に、新しい季節を感じていた二月前半の振り返りです!