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プラチナリングに永遠を。お二人の物語と、水の巡りにまつわる結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

光をいっぱい差し込む雲の切れ目を探して、お揃いのデザインが重なり合うようにして、出来上がったお二人の結婚指輪を水辺で眺める。

静かに、力強く躍動するリズムに心柔らかになる。

流れと巡り、煌めきと。

水の巡りにまつわる結婚指輪作りは屋久島での出会いから始まった。水もそうだけど、出会いや季節もまた巡る。

ほんのちょっとしたタイミングが違っていたらまた全然別の物になっていたのかと考えると、今この瞬間がとても貴重に思えてくる。お二人との素敵な出会いにありがとう!

屋久島に会いに来てくれてありがとう!!今日は結婚指輪の相談会でした。

指輪作りの間は窓の向こうに架かる虹を眺めながら。屋久島の爽やかな冬を丸ごとかけた指輪作りだったなあ。

屋久島の季節とお二人の結婚指輪作り、動画編 #屋久島で作る結婚指輪

雨が降って山々から川が流れ、海にたどり着いて、雲に虹に、そしてまた雨に。指輪作りでお二人と共に抱いてきたのは水の巡りにまつわる物語だ。大切にしていることや想いを誰かと分かち合えることは何よりも嬉しい。海を離れた距離よりもずっとずっと近しさを感じられるし、仲間ができたようで心強くなる。

 

そういえば、屋久島に暮らしはじめたのはまさにそんな場所だったのをよく覚えている。始まりと終わりはいつも海で、川で集い、山でいただいた薪を炊いて水を沸かすような。

今日はそんな始まりの風景を指輪とともに辿って。

川と海が出会う場所にて。

そっとリングを手に取ってみる。小さいけれど、二つのリングからプラチナの重さが確かに伝わってくる。水面がきらきら。流れるようにリングをくるりと描くラインは、こうやって横から眺めるのも楽しい。お二人お揃いのプラチナでお揃いのデザインだ。リングの中で複雑に重なり合うラインが強調されたり和らいだりして見えるのは、表面に施したキラキラ輝くテクスチャーによるものだろう。お二人と一緒に歩んだデザイン作りの日々が懐かしく思い出される。

ここにずっと佇んでいたようにも思えたお二人のプラチナリング。お二人の大切な想いと屋久島の季節、愛おしい出会いから生まれた、一つだけの結婚指輪だと思う。

始まりでもあり、永遠でもある。お二人の暮らしに寄り添うように、じっくりと手作業で作りました。

そういえば、お二人とはしずく繋がりでもある。彼が作っているワインをクリスマスにいただいたり、屋久島ではタンカンジュースを一緒に飲んだり、そんないろいろも今となっては素敵な思い出に。

そしてこちらでは桜の花も咲きはじめました。

指輪作りはこれで終わりになるけれど、また新しい一歩を踏み始める時ですね。

またいつか、やわらかな巡りの中でお二人にお会いできると嬉しいです。

ご結婚おめでとうございます。

楽しい結婚指輪作りをありがとうございました!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

水の旅路とめぐりの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

雨が降って川に流れ、月の満ち欠けも、冬も春も、人との出会いだって。私たちはいつも巡りの中にある。リズムと調和とともにある暮らしはいつも心地よい。

巡る水の旅路をモチーフにお作りしたお二人の結婚指輪は“めぐりの指輪”と名前をつけました。プラチナリングを手の中でゆらゆら、きらきら。

屋久島でつくる結婚指輪

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イエローゴールド、シャンパンゴールド、屋久島の雨の情景と。自然の巡りを感じる結婚指輪づくり。

屋久島サウスのアトリエです。造形がひと段落したリングは再び火をかけて柔らかに。そしてさらなる造形を加えてゆく。わくわく。

イエローゴールドとシャンパンゴールド、屋久島の雨の情景と。

雨が止んだと気がついたら庭先に出てみる。世界が雫に覆われているから。シロツメクサは一足先に一足先に芽を出しはじめている。少しおもたそうに雫を抱いている。緑を眺めていると作業でキューッとなった目にも優しい。

木槌でコンコンコンと叩アウトラインに緩やかなカーブを施す。リングには周期やリズムを感じられるように。そして叩くほどに金属は硬く仕上がってゆく。

蜘蛛もまた雫を抱いている。波打って輝いている。見上げると木漏れ日も一緒に重なり合う。ピントを前にしたり後ろにしたり遊んでみる。

気持ち良い流れだなと感じたら、それをサインにカーブを施す手を止める。そしていろんな角度からじっくりと確かめてみたり。手を止める瞬間を決めることもまた、大切な技術のように思う。

リングが出来上がって手に取ると、ふとしたときに、どこかになんとなく、お二人の暮らしの中に自然の巡りを感じるかもしれない。そんなふわりとした瞬間があると嬉しい。

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

手作業の一期一会。お二人だけの結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

手作業の一期一会。お二人だけの結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

お二人の結婚指輪づくりも折り返し地点に。今日も屋久島の季節と共に、その工程を綴っていこうと思う。

今までにはなかった、一つだけの造形が生まれようとする瞬間だ。

鉄鋼ヤスリを2本を用意して、静かにリングと向かい合う。

お二人とはフレンドリーに指輪作りをさせていただいている。去年の秋にメッセージを頂いてから4ヶ月、モニター越しによく話してきたと思う。回線越しにでも対面できると、ふわり軽やかに流れ始めるストーリーもあるのだなあと実感。

彼と彼女のなんとなく似ているような、ほんのりとした雰囲気を想いながら。

どこまでも続く旅路のように。永遠を思いながら、お二人の結婚指輪を作っている。#屋久島でつくる結婚指輪

アトリエの周りでは屋久島の祝福が。

同場所に行くと、毎年出会うことのできるタンカンである。でも形や色、味わいはいつも新しい。全く同じではない何かはこれからいっそう貴重になってゆくのかもしれない。

今日は手作業が生み出す揺らぎの部分を。

設計図のようなものは一応頭の中にあったりする。そこに100%近づけようとしていても、どうしても生まれる小さな隙間のようなものがあって、不思議とその脆弱な部分に強く惹きつけられる一期一会感がある。流れ。揺らぎ。温度感。全てのオブジェクトに息吹を感じるのは日本独特の情緒なのかもしれない。

 

彼のシャンパンゴールドを隣に置いて、彼女のイエローゴールドの表面を同じように削り落としてゆく。金属片は作業台の上で混ざり合い区別がつかなくなる。リング表面を削り出して現れたゴールドの生の部分が明るく輝いている。2本のリングをふわりと眺めながら、流れゆくお二人の暮らしを想っている。

ご結婚にまつわるいろいろでは、もちろん結婚指輪作りだけじゃなくて、そのほかにもイベントや準備がたくさんあって、そのタイミングにご一緒できるのもワクワク感があって嬉しい。そろそろ撮影の日なのです!って、お二人は楽しみにしていたっけ。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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