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お選びいただいたジュエリーのメンテナンス、お修理につきまして

Kei Nakamura Jewelleryでは、お選びいただいたジュエリーを永く美しくご利用いただくために以下のアフターサービスを用意しております。

・磨き直し(ポリッシング)、仕上直し(表面加工のリフレッシュ)お渡しから無期限、無償にて対応。(送料のみご負担いただきます。)
・サイズ交換(調整) お渡しから1年以内、無償にて対応。(送料のみご負担いただきます。)
・チェーン切れ、その他消耗に対する部品交換 有償にて対応。

 

ご購入いただいたKei Nakamura Jewelleryの作品の修理や点検につきましてはメールにてお問い合わせください。

hp@kei-jewellery.com

 

 

日々の暮らしの中で指輪できる小さな傷は、お二人が過ごしてきた時間の証のようで愛おしく感じることもあります。

けれども、表面に磨きをかけるとまた元通りの輝きを取り戻すところも金属の素敵な特徴だと思います。

 

長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、

そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。

 

長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。

 

実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。

 

一人きりで行っているオーダーメイドの作業ではありますが、ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

 

お預かりしてからは数日か一週間ほどでリフレッシュしたジュエリーをお返しすることになりますが、どんな作業をしているのかは確かに気になるところではありますね。

 

今日はちょうどお預かりしていた2本のリングのお話を。

左側が彼女のプラチナ。右側が彼のシルバー。結婚指輪にとオーダーメイドのお声がけをいただいたリングです。

今回は彼のリングのサイズお直しをご依頼いただいて、久しぶりに屋久島に里帰りとなりました。

 

彼のリングはサイズお直しを完了して、表面を磨き直してマットな質感に整え、仕上までげを終了しています。

 

「せっかくなので、彼女のリングも一緒に送ってください。お磨き直しやりますから!」とお伝えして同封いただいたプラチナリング。よく見ると表面に小さな傷がたくさんついているのがわかりますか?

 

暮らしの中でお使いいただくものですから、お仕事だったり家事だったりで、リングは特に経年の変化を反映しやすいように感じます。

 

でも、大丈夫。お任せください。

彼女のリングも紙やすりを使って、荒い番手から細かい番手へ、ざっとお磨き直しをしてまいりますよ!

 

どうでしょう。つるりとした表情が現れました。

数年前の質感に戻った感じでしょうか。

リフレッシュできてわたしも嬉しい。

 

小さな傷は全て消えているのですが、大きめの傷はあえて残すように仕上げたのも良かったなと思っています。

リングについた傷もまた、お二人が歩んだ時間の印のようなものですからね。

 

これからもどんどん味わい深くなってゆきますように。

ずっとお手伝いさせていただけると最高です。

 

指輪をお届けして、お二人がご結婚されてもう4年が過ぎたのか。

ほんと色々あり過ぎて濃密な日々だったな。

こんな時だからこそ大切にしたいお付き合いがあるなと、最近はしみじみ思います。

いつも本当にありがとう!

 

そしてリングは海を渡りお二人のもとに。

いつかまた、忘れた頃にお磨き直しのご連絡をいただいて、近況なんかをお伝えいただけると、とても嬉しい!

 

金属で作ったリングは私たちよりもずっと長くあり続けるのだからすごいです。

金属の長い時間軸を思うと果てしない気持ちに包まれます。

今こうしてお二人に出会えた奇跡に感謝します。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島の夏、癒しの指輪作り。小さな宝物みたいなピンキーリング。#屋久島でつくる結婚指輪

小指につける小さなリングをピンクゴールドで作ったら、そこにキュッと凝縮された自然のリズム。とても気持ちいい。

「ピンキーリングは軽やかさが大切ですよね、あと、宝飾品のクオリティーも。」彼女とは大切な言葉をたくさん共有しながらオーダーメイドの作業をともに歩んでいる。小さな宝物のようなリング作りだ。

屋久島の夏、癒しの指輪作り。オーダーメイド、大切な付け心地とは #屋久島でつくる結婚指輪

なかでも、デザインのテーマとなる海は制作中にもよく眺めていたなあ。ふとしたときに、何気なく、海の情景を眺められるのが島暮らしの素敵なところだと思う。

光溢れる、ふわりとした海が好きだ。

波のような、水平線のような。この世界に漂う響きがある。あるいは音もそうなのかもしれない。波は重なりあい共鳴して砕けたり、そしてまた生まれたり、心だってきっとそうだろう。なんだかとてもふわりとした印象なのだけれど、それは実に確かなものであって、響きは形を留めないこともあるし、留めることもある。たとえば雨の雫のようにそしてこの小さなリングのように。

この美しい情景も今、わたしとどこかで響き合っているのだと思うと、とても穏やかな気持ちに包まれる。支えられている気がする。この印象がジュエリーになってどこまでも広がりますようにと願いながら、屋久島の夏を眺めている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の夏、癒しの指輪作り。オーダーメイド、大切な付け心地とは #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。リングの内側は丸く緩やかなカーブを描くように削り出した。つけ心地柔らかになりますように。そして造形作業もあと少し。

気がつけば彼女との指輪作りも折り返し地点を過ぎたようだ。制作自体はある意味儚く過ぎてゆくのだけれど、デザイン作りだったり出来上がってからのお付き合いもまた、オーダーメイドならではの充実した時間だと思う。

屋久島の夏、癒しの指輪作り。ハイビスカスの下でピンクゴールドを眺めた。#屋久島でつくる結婚指輪

たしかに、ジュエリーは身につけるものなので、身体的なフィット感は一番大切にしていたいところ。なんとなくではあるけれど、日々確実に伝わってくるフィーリングが自分にぴたりと響き合ってくれると、心地よいものだ。

ずっと長くつけていただけると嬉しい。今日もそんな想いとともに、いつもより少し長い時間軸で。

コンコンコンと、リングに緩やかなカーブを与える。大好きなスタイルで、これまでもずいぶんたくさん作ってきた。造形的に“流れを”感じるところが日本的で良いなとも思うし、カーブが指元にすっと馴染んでくれるところも気に入っている。硬くて冷たい金属のはずなのに、とても有機的な温かみが感じられるのだ。

しかしながら、付け心地だけではまだ完全ではない、というのも正直なところ。

たとえば、庭先で雫を抱くハイビスカスのように柔らかな質感と美しいアウトラインとを同時に備えている、そんなジュエリーをイメージしつつ。作業台の上で小さなタッチをシンプルに積み重ねている。

 

気がつけば7月もあと少しとなっていて驚きではありますが、皆さまこの夏をいかがお過ごしでしょうか?海にとうもろこしやスイカのスタイルでしょうか?夕暮れ時の散歩やドライブも気持ちよく感じられますね。屋久島はノースの海が美しい季節です。

作業終わりに車を走らせてノースの海で波に乗って、帰り道に冷たいミネラルウォーターとヨーグルトをいただきながらサンセットを眺めていた、夕暮れ時のワンシーン。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の夏、癒しの指輪作り。ハイビスカスの下でピンクゴールドを眺めた。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。造形のひと段落したリングは太陽の光の下でアウトラインを眺めるようにしています。次の工程までに少しインターバルを開けて、一呼吸を置くようにして。

大きくなったハイビスカスの木陰で手に取ったり、

柔らかな夕暮れ時の太陽にかざしてみたり。

彼女が選んでくれたピンクゴールドは鉄鋼ヤスリでガリガリしてくるりとリング状にしたところまでを書きました。夏休みだから、というわけではないけれど、島リズムのスローな制作時間にお付き合いいただきましてありがとうございます!

屋久島の夏、癒しの指輪作り。大地とつながるピンクゴールドのリング #屋久島でつくる結婚指輪

うん、でもとてもいい具合に造形作業は進んでいる。小指サイズの小さなリングではあるけれど、確かな重みを感じられるし。同時にふわりとした軽やかさもある。

ここからのタッチ一つひとつひとつが更なる息吹を与えてゆくところなのだけれど、島のリズムとともに歩んでゆけば大丈夫だろう。チョウチョも飛び交っていたし、きっと。

さて、造形作業は鉄鋼ヤスリ1本を持って、休まず一気に手を動かす。

もちろん、設計図や寸法もある。けれども、ここまで彼女と話してきた物語が大切な道標になっているような気がする。

揺らぎとリズム、時の巡り、今ここにある確かな繋がりと

夕暮れ時、パン屋からの帰り道。

車から降りて海を眺めていて、しばらくしてからようやく虫の音に包まれていることに気がついた。とても大音量なのに、なぜか心地よくて、あることを忘れてしまうのだ。そういえば、本当に美味しいものを食べているときは素材だったり味付けについて考えたりしないものだけれど、それと同じことだろうか。わたしも同じように心の深い部分にタッチするようなリングを造形できるだろうか。これから始まる工程を心の中で先に辿ってみる。

そういえば、彼女は大切な日に海を眺めることにしていると言っていたな。この海も良さそうだ。リングを受け取りに来てくれた時に伝えたい海がたくさんある。

トースターで焼いてバターを塗った食パンと熱いコーヒーをいただいてからの、作業の続きへ。

1日の終わりに、リングの表面に1本のラインが現れた。リングをぐるりと囲む波のような。

毎日つけることが大前提の指輪だから、表現を与えるキャンバスはどうしても小さくなるので、シンプルにそして印象深い揺らぎがそこにあればいいと思います。

小さな印象は日々積み重なって深い部分に響きを与えてくれるから。何気なく、そして永遠に。

 

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屋久島の夏、癒しの指輪作り。大地とつながるピンクゴールドのリング #屋久島でつくる結婚指輪

夏は1日の始まりが早い。まだ涼しさの漂う屋久島サウスの朝。

山々の稜線を辿り、すぐ近くに現れる海を眺めた。海と森がすぐ近くにある屋久島だ。風もなくて海面は凪いでいる。今日も穏やかな1日になりそうだ。

長い雨を抜けていよいよ始まった感のある夏。海も山も花々も、南国調に染まった色彩に囲まれて、ピンクゴールドのリングを作っている。

屋久島の夏、癒しの指輪作り。ピンクゴールドを手に海に出かけました。#屋久島でつくる結婚指輪

ジュエリーの素材となるゴールドやプラチナもまた、元々は全てこの大地から生まれてきたのだと感じることがある。ピンクゴールドもまた、ハイビスカスやあるいは朝焼けだったり、世界を包む色彩の一部なのだと思うとグッとくる。

もともとジュエリーとは、この地球のかけらを纏うような感覚だったのかもしれない。はるか昔のインディアンの暮らしに思いを馳せてみたりもする。そこでは、大地と繋がっていられるようにと、何かお守りのようにリングを作っていたのかもしれない。

 

さてさて、アトリエです。今日も作っている。癒しが洗練と出合う場所を求めながら。

つけた時にリズムを感じられるように、ピンクゴールドには最初に抑揚を与えておく。鉄鋼ヤスリを使ってガリガリ。

普段に何気なくつけるお守りのようなリングが宝飾の高いクオリティーで作られていると良いな、とずっと感じていた。それが自分自身でジュエリーを作るようになったきっかけだったように思う。

抑揚を与えたピンクゴールドはくるりと巻いてリング状に、ガスバーナーの火を慎重に当てつつ、両端同士をぴたりとくっつけた。こうすると金属は一気に強度を増して硬くなるのだ。小指サイズの小さなリングがもうすでに可愛いくてほっこり。

彼女とは東京の裕子さん個展ですれ違ってお会いできなかったのだけれど、10月の屋久島にリングを受け取りに来てくれる。お会いして出来上がったリングを手にしていただけるのが嬉しい。その頃はもうコスモスなんかも咲き始めているだろうか。夕焼けの綺麗な季節だ。

数ヶ月にわたるオーダーメイドの日々のその1日。今日も屋久島にありがとう。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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