material: 18k champagne gold, platinum
size:2.3mm
Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.
こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。
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南国である屋久島では、本土に先駆けて季節の花が開花を迎える。
パン屋に向かう途中にある小さな広場では、ヒカンザクラがちらほらと花を咲かせている。
昼食に間に合うように帰らないといけないのに、ついついその小さな広場に寄って、芝生に腰を下ろし、散りばめられた紅紫色を見上げてしまう。
ゆらゆらと暖かな風にそよぐ花びらは、とても儚い。
この花が咲き始めると、冬も折り返しとなる合図でもあるので、いよいよか!と嬉しくなる。
ところどころに新しい季節の兆しを感じながら、ピンクゴールドとプラチナのコンビネーションリングを作っている。
3月にはお二人がアトリエを訪ねてくれることになっている。
ピンクゴールドとプラチナを組み合わせ、リングを仕上げていくのだけど、
異なる種類の金属が寄り添い、新しい一つの造形が生まれてゆく時間に、お二人の出会いを重ね合わせたりする。
この硬質な金属に、波や風のように柔らかで、温度感のある手触りを宿すには。
さて、今日のアトリエです。
約860度の炎に包み、ピンクゴールドとプラチナをつなぎ合わせたリングは、その表面をしっかりと削り落とし、端正なフォルムに整えた。
サイズと寸法を、お二人と相談して決めた数値に調整し、ここでようやく下ごしらえが完了したところだ。
彼のリングは彼女のリングと比べ、一回りだけリング幅が広く、厚みも大きい。
つけた時にお揃い感が生まれるよう、微妙な調整を加えながら作り進めていく。
鉄鋼やすりを片手にリングの表面を削り落としていくのだけど、
ピンクゴールドとプラチナで、やすりを通して伝わる手応えが全く異なるのが面白い。
しなやかな強さを持つプラチナの部分では、力を強く動かしていく。
一方、ピンクゴールドはとても硬い素材ではあるが、削ると思いの外さらりとした質感で、ソフトタッチで進めていく。
表面を丸く柔らかに、そして側面にしっかりと平面を残すように、タッチを重ねていく。
作業台にはピンクゴールドとプラチナの混じり合う金属片が散りばめられ、デスクライトの光に照らされ、キラキラと煌めいている。
やがて、削り落とされたリングには生々しい金属の光沢が現れた。
金属が持つ独特の風合いがなんとも言えず、好きだ。
その色調は奇跡のように美しく、手触りには無限の力強さと優しさが宿っている。
あるいは、それは大地の手触りなのかもしれない。
手に取ると、安らかな心地に包まれる。
なんだか大切な場所に戻れるような気がして、癒やされるのだ。
夕暮れ時には、いつものビーチまで車を走らせて、ずっと遠くの水辺線を眺めた。
太陽が沈ぬみつれて、空の色がブルーから黄色、優しいピンク色へと移り変わっていくのがわかる。
風はなく、雲はほとんど動かない。
澄んだ空気の冷たさに、思わず体をすくめる。
向こう側にある堤防の先端では、釣り竿を持った人が今日最後の魚を待っている。
打ち寄せる波音がその全てを包み込む。
今日1日に、ありがとう。
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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
1月とは思えないほど、暖かな日が続いている。
夜の間、しとしと静かに雨が降り続き、朝になるとバトンを渡すように太陽の光が差し込み始める。
庭先では大きくなり始めた百合の株が、キラキラと輝く無数の雫を大切そうに抱いている。
ふと見上げると、ハイビスカスが咲き始めていることに気がついて、驚いた。
日中はシャツ一枚で過ごせるほどの暖かな日々を経て、やがてまた寒さが訪れる。
数日の間、冷たい北風が吹き続き、山々には雪も積もることだろう。
椿の開花も楽しみで、タンカンの収穫もそろそろなのかもしれない。
いつもの島のリズムである。
その緩やかで、ダイナミックな季節に身を委ねながら、
お二人の結婚指輪作りに取り組んでいた。
今年も少しずつ、じっくりと。
およそ、宝飾品に使われる素材の中で、プラチナとk18ピンクゴールドは、その色合いにおいて最も対照的で、変化が際立つ組み合わせの一つだろう。
ロマンティックな温もりを感じるピンクゴールドと、洗練された上品さを持つプラチナは、もともとが全く別の組成を持つ金属で、それぞれ色調には独自の強い個性がある。
どちらも加工性に優れ、耐久性が高い素材だ。
その二つの素材を組み合わせ一つにするプロセスは、いつもワクワクするものではあるけれど、
それは同時に挑戦的な技巧でもあるので、デリケートに作業を進めていかなくてはならなかった。
プラチナとピンクゴールドを繋ぎ合わせる両端は、斜めにカットし、ぴたりと合わさるように造形をした。
それらを重ね合わせ、ガスバーナーの炎に包みながら、ピンクゴールドとプラチナの間に融点の少し低いゴールドを流し込んでいく。
温度が高すぎるとリングが溶けてしまい、逆に低すぎると隙間にゴールドがうまく流れない。
序盤にして指輪作りの大きな“山場”を迎えたことになるのだけど、とてもうまく接合することができたように思う。
久しぶりに訪れた深い集中が、とても気持ちよく感じられた。
小さなリングは、ピンクゴールドにも見え、プラチナも見える。
重なり、響き合う二本のリングは、同時に一つでもある。
まだほんのりではあるけれど、
そこには、島の暮らしで馴染み深い、波のリズムや、季節の巡りを感じることができる。
今この瞬間に、移ろいゆく永遠の時間を感じられるのは、愛や喜びに似ているのかもしれない。
お二人の大切な想いが、手の中で、少しずつ形になりつつある。
その小さな二つのリングの中に、どこまでも広がる希望の響きを思い描いている。
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屋久島から小笠原諸島へと旅立つ結婚指輪。
その表面には、お二人で分かち合うようにシダの葉模様をあしらえました。
シャンパンゴールドとプラチナが、南国の光の中で響き合い、楽しげに煌めいていました。
お二人が暮らす小笠原諸島は、屋久島のアトリエからおよそ1200キロ離れた場所にありました。
その二つの小さな島を結ぶように、結婚指輪作りが始まった日。
お二人の指輪作りが始まったのは、島に山茶花やツワブキが咲き、ポンカンの収穫で賑わう冬の始まりの頃でした。
植物や水、空や海、自然の中にある全ての事象に、生き生きとした“響き”のようなものを感じながら、作業机に向かう日々でした。
森の中でシダの葉を見上げると、大きなリズムと繋がっているように感じられるのはなぜだろう。
手に取ると、ふわり、自由な心地に包まれます。
あるいは、金属から生まれたリングもまた、自然と響き合うものなのかもしれません。
お二人とともに育んだ結婚指輪が、大きなリズムと私たちとを繋ぐ扉のような存在になると何よりも嬉しく思います。
彼のプラチナと、彼女のk18シャンパンゴールド。
リング幅はお揃いで2.3mmに仕立てました。
緩やかにカーブした表面を、冬の柔らかな光が滑らかに巡ります。
その佇まいが島の空気に溶け込むように感じられるのは、表面に彫刻されたシダ模様がもたらす印象なのでしょう。
重なり合うシダの葉を眺めていると、とても穏やかな気持ちになります。
そこには、まるでこの瞬間がずっと前から約束されていたような、強い引力のようなものがありました。
手の中で重ね合わせてみる。
彼女のリングが彼のリングの中にぴたりとおさまって、思わずほっこり。
ラウンドシェイプのフォルムは、手触りがとても柔らかいです。
小さなリングの中には、プラチナとシャンパンゴールドの確かな重みを感じることができました。
とても優しいお二人だったなあ。
ふと、お二人とお会いした夏の終わりの日を懐かしく思い出しました。
森を通り抜ける風のように柔らかなお二人の言葉に、指輪作りの間はずっと支えられていたような気がします。
森の祝祭、永遠のリズム。
夕暮れ時には、リングを持って、いつものビーチに出かけました。
「この海の、ずっとずっと向こうにお二人が暮らす島がある。」
1300キロの距離を超えて紡がれる、細い糸のような繋がりを思うと、この瞬間が奇跡のように感じられました。
「1日1日を大切に暮らしていこう。」
お二人との素晴らしい出会いに、感謝の気持ちが溢れてきました。
それにしても、海のある暮らしには癒されますね。
西陽が冬の重たい雲の合間を通り抜けて、キラキラと水面に反射する光が眩しくて。
波音はとても大きなはずなのに、浜辺を歩いていると不思議と静かな気持ちに包まれました。
手の中には、お二人の結婚指輪があり、大好きな島の情景と親密に響き合っているように見えました。
ご結婚おめでとうございます。
このリングが、お二人に長く寄り添ってくれますように。
南の島の暮らしで育まれるお二人の喜びが、どこまでも広がりますように。
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シダの指輪 18k yellow gold, platinum, diamond
草花を摘んで纏うように。
屋久島の暮らしで馴染み深い、シダの葉をモチーフにして指輪を作りました。
手に取ると、子供の頃のような遊び心に包まれます。
雲のようでもあり、羽のようでもあり、
どこか自由な雰囲気を感じるシダの葉っぱ。
手に取ると、大きな自然と響きあえたような気がして、
屋久島に初めて訪れた時からずっと夢中になっていています。
気になるサイズ感なのですが、
葉っぱの幅は最大部分で約7ミリほど。
どちらかと言いますと幅広のスタイルとなりますが、
直径約1.2ミリと細いリングですので、
とっても軽やかなのです。
繊細なデザインとはいえ、丈夫なプラチナとゴールドです。
変色しない素材ですので、メンテナンスフリーで、たくさんお使いいただけるのも嬉しいところです。
ふわり雲のよう、どこか自由な雰囲気を感じるシダの葉っぱ。
シダの指輪は素材をお好みにアレンジして、サイズを合わせてお作りしています。
size:シダ幅約7mm、リング1.2mm
price
葉っぱsilver× リングyellow gold¥70.000(+tax)
葉っぱplatinum× リングyellow gold¥140.000(+tax)
葉っぱplatinum× リングplatinum¥130.000(+tax)
diamond¥15000/1個(+tax)
ご予算に合わせたオーダーメイドのご提案もお任せください。
サイズゲージの貸し出しも承っておりますので、
こちらにご連絡を頂けますと細やかな対応をさせていただけるかと思います。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、
そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。
長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。
実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。
ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。
海の向こうのお二人に、オンラインでオーダーメイドのご相談を承っております。
屋久島のアトリエにて、結婚指輪の相談会を承っております。
お二人だけの結婚指輪が出来上がりまでの流れ、素材、価格
インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!