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金色の葉をもつシダの指輪。オーダーメイドで初めて出会ったジュエリーのお話 #屋久島でつくる結婚指輪

大好きなシダの指輪。初めて出会った表情でした。

リクエストをいただいて、葉っぱをイエローゴールドで、リングはプラチナでお作りました。

屋久島サウスに降り注いだ雨のしずくと。

 

 

4年近く前に結婚指輪をお作りしたお二人が屋久島のアトリエに来てくれました。

こうして長いお付き合いができるのも、オーダーメイドの大好きなところです。

初めてお会いできてむっちゃ嬉しかった!

会いにきてくれてありがとう! #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人の想いから始まるジュエリーづくりはいつも楽しい。

想像以上に素晴らしい未来が待っているような気がして胸が高鳴ります。

 

「イエローゴールドの葉っぱとプラチナのリングで」

と彼女がリクエストしてくれたから。

今までにはなかった新しいデザインと巡り合う事ができました。

 

それは艶やかな金色の葉をもつシダの指輪なのでした。

 

深い緑の中に浮き上がるゴールド。

思わずうっとりでした。

 

金色といえばどこかキラキラすぎる印象があるかもしれませんが、

こうして植物を形取ると、自然の中にとても良く馴染みます。

 

ゴールドもプラチナも大地から生まれたものですから、

この柔らかな響きをお楽しみいただきたかった。

 

屋久島の暮らしの中で馴染み深いシダの葉にいつも癒されています。

そういえば、シダの葉はお正月のお飾りにもなっていておめでたい。

 

葉っぱの大きさや幅の広いところで約7mmほど。

その中心を支えるプラチナのリングは1.2mmと繊細な作りになっていますので、

印象的な造形ながらも手のなかでとても軽やかに感じられました。

 

こんなにも繊細なのに丈夫にお作りできるのが、

硬く耐久性の高いプラチナもイエローゴールドの素晴らしいところ。

 

ふわりと軽やかに、そして力強く、

憧れはいつも庭先の植物にあるように思います。

 

何気ないいつもの日に。

嬉しいお出かけの日にも。

お二人の暮らしに長く寄り添ってくれますように。

 

雨上がりの庭先ではスミレの花が咲き始め、新しい季節の訪れを告げていました。

太陽の光が差し込み、空には虹が掛かっているのが見えました。

 

そのようにして、わたしたちもまた始まりを続けていくのかもしれませんね。

お二人にとって大切な指輪作りをお任せいただきましてありがとうございました。

 

自然の巡りと歩みを同じくするように、またいつの日かリングと一緒にお会いできる新しい日が訪れると嬉しく思います。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪

ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました。

ワシントンDCから屋久島のアトリエに、彼女がダイヤモンドを持って来てくれたのは夏の暑い日のことでした。

 

ゴールドとダイヤモンドのしずく。

それはご家族が育んできた時間のかけらのようでもあり、

あるいは、彼女にとっては何かが始まる小さなサインのようでもあると思うのです。

 

お送りするその前に、ネックレスを持っていつものビーチまで出かけました。

 

よく晴れた美しい冬の一日でした。海から吹く風が心地よかった。

ダイヤモンドは海の色を映して透明に近いブルーで、太陽の光を受けて強く輝いていました。

 

彼女からお預かりしたダイヤモンドは約5mmほどの大きさです。

 

リクエストいただいたイエローゴールドを使って、

ダイヤモンドに雫のサイズを合わせながら、

できるだけコンパクトに収まるように仕上げました。

 

思いもよらない発見に出会えるのもオーダーメイドの素敵なところですね。

いつもよりも大きいサイズのダイヤを使ってつくる雫がとても印象的で、

また作りたい!と、わたしのお気に入りとなりました。

 

さりげなくて、でも特別で。

屋久島のかけらのようなネックレスは、

金属や天然石の種類をお好みにアレンジして、

お作りしています。

 

チェーンの長さもご自由にお選びいただけますので、

こちらにご連絡を頂けますと

細やかな対応をさせていただけるかと思います。

 

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
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ご家族の大切な想いを受け継ぐように。

わたしも大好きなリメイクのジュエリー作りです。

 

なかなか使うタイミングがないなあ、と思っているジュエリーを日々の暮らしの中でたくさんお使いいただけるように。

皆さまのお役に立てる事があると幸せです。

 

 

基本サイズの雫は2.5mmのダイヤモンドを使って、大きさ約7mmのものをご用意していますので、宜しければ

こちらもチェックしてみてください。

プラチナ、イエローゴールド、どちらの雫がお好みですか?

しずくのしずくネックレス platimun, diamond  ¥77.000.-

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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出会い編

屋久島、ワシントン、ご両親から受け継いだダイヤモンド。雫型のネックレス オーダーメイドの物語。

 

制作編

アトリエから小さな森を抜けて海まで歩いた印象と共に #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島の季節を纏うように。島で出会う草花や海、月星をモチーフにしたジュエリーを作っています

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

 

 

島で過ごすこと、つくること #屋久島でつくる結婚指輪

くるりとリングになったプラチナとピンクゴールドは金槌でその表面を丁寧に叩いてあげるとその組成をキュッと引き締めた。

 

コンコンコンと強く何度も繰り返す。

それに応えるように金属もかちりと硬く、強くなる。

その感触が手から伝わってくる。

 

窓の向こうからはぽつりぽつり雨の音が聞こえてくる。

屋久島サウスは久しぶりに雨降りだった。

冷たい冬の雨に包まれた一日だった。

 

 

屋久島の友人にお届けする結婚指輪作りは、プラチナとピンクゴールドをくるりとして炎に包んでリングにするところまでを書きました。

柔らかなスクエアシェイプ、すっきり細身のマリッジリングを作る #屋久島でつくる結婚指輪

 

雨の日のジュエリー作りが好きだ。

しとしと雨音に心癒されながら、作業机に向かって手を動かすのは何よりも幸せなひと時かもしれない。

 

空気の中に漂う神秘のようなものに魅せられている。

同じ島に暮らすお二人も、あるいはそうなのかもしれない。

 

形や言葉を持たない事象ではあるのだけれど、

島で感じている大切な何かを分かち合う事ができる仲間がいるような気がして嬉しい。

 

 

さて、指輪作りは下拵えが終わったというところだろうか。

これからがいよいよ本格的な造形作業に入っていく。

スクエアシェイプのリングはシャープにすっきりと、そして同時に有機的に、手触り柔らかく仕上げたい。

ゴールドとプラチナが持つ大地の響きがここにある。

まずは彼女のピンクゴールドから。

リングの表面には「フラットであるように見えるけれど実は」というくらい極緩やかなカーブをつけていくことにした。

柔らかなつけ心地もそうだけれど、出来るだけ面に角度を設けて光の巡りを良くしたかったからだ。

 

指に当たるリングの内側を思い切って大きくラウンドさせたので、完全な平面は側面だけということになるのか。

ずっと長くお使いいただく結婚指輪なので、実はこのつけ心地の部分が一番大切にしたいところ。

横から見る造形もすっきりと薄く仕上がってきたし、中央にはしっかりと厚みを残す事ができた。

 

それにしてもピンクゴールドの輝きにはいつも魅せられてしまう。

鉄鋼ヤスリで削り落とした金属片の生々しさがとても綺麗だなと思う。

 

夕暮れ時には雨が上がったようで、山サイドを眺めると夕焼けに染まった雲がぐるぐるしていたワンシーン。

今日も屋久島にありがとう。

静かな冬の日が何気なく過ぎていく。

明日もきっと良くなると思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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柔らかなスクエアシェイプ、すっきり細身のマリッジリングを作る #屋久島でつくる結婚指輪

2024年の始まりはうららかな陽光に包まれて、屋久島に暮らすお二人の結婚指輪を作っている。

暖かくて静かな冬が制作に没頭できる季節なのだと思う。

 

 

お二人はどんな年始を過ごしているのだろう。

車で20分ほど走ると会う事ができる、同じ時間を感じながら指輪作りができるのは屋久島ならではのオーダーメイドだと思う。

夕陽と海、ピンクゴールドとプラチナ 2024年最初のジュエリーづくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

およそ仲の良いパートナー同士がそうであるように、お二人のデザインに対するお好みも、とても息の合ったものだった。

 

お二人とは秋のアトリエで相談会をしたのだけれど、

彼はプラチナで、彼女はピンクゴールドで、すっきりと細身のスクエアシェイプのデザインを、まるで最初からそう決まっていたみたいにお二人とも気に入ってくれたのが印象的だった。

 

リング幅も同じにして、男女で大きくデザインを変えないのが今どきで素敵だなと思う。

 

あともう一つ、リングの厚みをできるだけ抑えてすっきりと仕上げるのも大切なところ。

シンプルで普遍的なスタイルではあるけれど、お二人の暮らしに寄り添うように、作業の要所要所で細やかなアレンジを加えていかなくてはならない。

 

スクエアシェイプを柔らかに。すっきりと細いリングをしっかりと丈夫に。

 

アトリエでご一緒した時間や、車で20分ほどの場所にあるカフェでお会いするお二人を想いながら。

 

細いピンクゴールドとプラチナは鉄の芯金に当てて、木槌でコンコンと叩き、くるりと巻いてリング状にした。

この時点ではフォルムはまだ大ぶりな無骨さを帯びていて、手触りは柔らかい。

窓越しに太陽の光の下で眺めると、ピンクゴールドとプラチナが抱いている輝きの兆しのようなものを確かに感じる事ができた。

 

作業の合間には庭先に咲いた1月のハイビスカスを眺めた。

これはなんでも暖かすぎるのではないだろうか、と少し心配になってしまうのも、よく考えてみると毎年のことなのかもしれない。

 

1月7日は島では“鬼火焚き”という厄祓いの行事が行われる日でもあって、本格的な寒さが訪れるのはちょうどその後からだったように覚えている。

 

ピンクゴールドのリングはふわりとした炎に包んでリングの両端をつなぎ合わせる。

作業温度は約820度である。

 

こうし両端をしっかりとつなぎ合わせると、リングは安定を得てとても強くなる。

これまで何度も行ってきた作業ではあるけれど、その過程は不思議で面白く、一つ一つのタッチに夢中になってしまう。

 

プラチナの作業温度は約1400度なので目には遮光のサングラスをかけなければならない。

 

リングが真っ赤になったところで、酸素トーチの温度をさらに上げてつなぎ目にほんの少しだけ融点の低いプラチナを溶かし入れる。

眩しい光の中に、つなぎ目が合わさり一つになるのがわかる。

うまくいった!と安堵の気持ちが込み上げながらトーチを消すと、アトリエがさっきまでよりもずっと静かに感じられた。

 

 

お二人のリングはすっきりと細身のデザインなので、さらに強くなるような加工を施して行くのだけれど、今日はここまでにしよう。

 

日暮れ前に庭先に出て見上げた空のグラデーションがむっちゃ綺麗だった!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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夕陽と海、ピンクゴールドとプラチナ 2024年最初のジュエリーづくり #屋久島でつくる結婚指輪

真っ白で新しい気持ちになりたくて、海に出かけて、うまくいけば波に乗ってから作業机に向かう事があります。

時々だけど、天候や潮とタイミングが合う時があるのです。

2024年最初のジュエリーづくりもそのような始まりでした。

 

 

ここでの暮らしには、とても大きな流れのようなもののを感じるのだけど、

きっとお二人とも同じリズムの中にあるように思うのです。

 

屋久島に暮らす友人にお届けする結婚指輪作り。

素敵な巡り合いにありがとう!

屋久島の友人に届ける結婚指輪作り、お二人と小さな一歩を踏み出しました #屋久島でつくる結婚指輪

夕陽と海、ピンクゴールドとプラチナ。

冷たい潮風を纏うように、爽やかな第一歩を踏み始めました。

 

短い間ではあるけれど、指輪作りの日々を共に歩んでいきましょう。

島のリズムを分かち合いましょう。

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