ピンクゴールドの煌めきも、お二人の約束のようなシダ模様も天然石も、秋の訪れを告げる虫の音と重なり合い心に響いてきました。
庭先に差し込む光の中でお二人の結婚指輪を眺めて。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
ピンクゴールドの煌めきも、お二人の約束のようなシダ模様も天然石も、秋の訪れを告げる虫の音と重なり合い心に響いてきました。
庭先に差し込む光の中でお二人の結婚指輪を眺めて。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
作業を始める前に庭先でイエローゴールドを眺めていたのだけれど、
ふと山茶花の生垣に目をやると、蕾をたくさんつけていることに気がついた。
一度気がついてしまうと、ここにもあそこにも!
山茶花の開花が近づくと、ああ、今年もまた色鮮やかな島の冬がやってくるのだな、と思う。
指輪作りが始まるのとタイミングを合わせるように、島ではサキシマフヨウの花が咲き始めました。
お二人がが訪れた屋久島に咲く花にまつわる婚約指輪作り。
ダイヤモンド抱くのがお花なら、リングはそれを支える小枝ということになるだろう。
ふくよかで豊かな印象のある花とバランスを保つように、小枝のリングは細くて力強いものでなくてはならない。
いつもヒントは自然の中にある。
庭先に、散歩道にインスピレーションに出会うことができる島での暮らしは何事にも変え難いものだなと、最近はつくづく思う。
さて、作業もいよいよ終盤に。
今日も島の季節とともに。
イエローゴールドでつくるリングはその側面を、そして表面とを金槌で叩く。
コツコツと細やかに圧力をかけてゆく。
それを何周も繰り返すと、指輪の中に太いところと細いところを与えることができた。
お花周りは細くて繊細になっている。
そして指のお腹あたりにかけてリングの横幅が徐々に広がるようにする。
ずっと長くお使いいただく婚約指輪だ。
こうしておくと、繊細なスタイルの中にとこしえの安定感を約束してくれるだろう。
左手に花を、右手にリングを。
これまで積み重ねてきた細やかな所作が集約され実を結ぶ瞬間がある。
ぴたり。
ここまで彼とご一緒してきた、オーダーメイドのいろいろを思い出す。
デザイン作りから素材選びまで、長くお付き合いいただいてありがとう。
本当に結実するのはリングを手渡す時かもしれませんね!
イエローゴールドのリングとプラチナのお花をぴたりと組み合わせた後には、集中を切らさないように、すかさずそれを炎の中に包んで溶接の加工進めていくことにした。
いよいよ作業のクライマックスである。
島では月桃が色づき始めました。
もう、ほんとに秋がやってきたのですね。
指輪作りは出来上がりが見え始めたとこではあるけれど、それはもう少し先のお楽しみに。
優しくて、そして煌びやかなリングになると思います。
これまでにはなかったデザインが生まれてくる、お二人と指輪の物語はまた別のお話で。
どうぞ素敵な秋の日々を。
山茶花の咲く頃にまたここで、お会いしましょう。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
島のはるか南海上を台風が通り抜けています。
今はフィリピン付近に接近しているので、屋久島まではおよそ2000kmほどはあるでしょうか。
それでも浜に打ち寄せるうねりの力はとても強い。
空気も澄み渡り、台風特有のゾッとするような美しい空を見ることができます。
天候だったり月や潮のリズムが近しく感じられる島の暮らしではありますが、
それでもやはり現代の社会であります。
少し離れてしまったかな、と思うことだってあるかもしれません。
そんな時には、
今日はルーペとピンセットを持たずに過ごしてみようかな、
アイロンがけや料理でもして静かに過ごそうかな、
と考えてみるのです。
夕暮れ時にはまた海に出掛けてみよう。
晩御飯にはカボチャで煮物を作ってみるのも悪くないかもしれない。
季節と仲良くなることは、自分自身と仲良くなることでもあるように思うこの頃です。
風の声をしっかりと聴いていたいな、と。
10月を迎えた屋久島ではサキシマフヨウの花を見るようになりました。
気温の低い島の北部から徐々に咲き始め、10月いっぱいをかけて少しずつ南下するのがいつものリズムであります。
サキシマフヨウの花は開く前もかわいい。
朝に開花して夕方にはしぼんでしまう佇まいを眺めていると、今この瞬間という時間を眺めているような感動を覚えます。
どれもが違っていて、どれもよりも美しい。
オーダーメイドでお届けするジュエリーもまた、花のようだなと思うのです。
島に咲く花々に憧れて、お二人にお届けする婚約指輪を作っています。
さて、アトリエです。
プラチナでかたどった花びらには花弁を模して造形したゴールドの石枠を組み合わせる作業に取り掛かかりました。
二つの小さな金属はそっと重ね合わせ、熱の巡りが良くなるように朴炭の上に置いてその周りからバーナーの炎を回しかけます。
先に朴炭が真っ赤に熱を帯び、徐々にプラチナとゴールドの温度が上昇していくのがわかります。
無事に繋ぎ合わすことができた。
新しい姿となったプラチナとゴールドの花を薬液の中に投入して、ほっと一息の場面。
何度繰り返してきたでしょうか、それでもぴたりとうまくできると作り手として純粋に嬉しいものです。
少しずつバランスを整えながら工程を進めていこう。
積み重ねるタッチはまだまだたくさんある。
そして手を加えるたびに新しくなる。
開花の季節迎え蕾が大きく膨らむように、美しい個性が生まれつつある。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
屋久島サウスのアトリエです。
植物はその儚さが素敵なところではあるけれど、花を手にしたときの喜びが永遠だと良いなと思っていた。
プラチナとイエローゴールド、ダイヤモンドが持つ永遠性。
考えてみると、永遠に近い時を経て形を変化させながら在り続ける鉱物である。
今、この刹那に、ジュエリーとして形を留めさせているものは、あるいは私たちの想いなのかも。
作業机に向かっていると、まるで小さな奇跡を手の中にしているような気がしてグッとくる。
果てしない時間の中でお二人の婚約指輪を作っている。
島に咲くタンカンの花をモチーフにして作るリングは花びらをプラチナでかたどることにした。
花の大きさは約8mmほど。
指の先に乗るくらいのプラチナに造形を施していく繊細な工程である。
つるりとした光沢を生み出すために花びらの一枚一枚に紙やすりをかける。
小さな花には開いたばかりのコロリとした表情を与えたい。
叩いて曲げて、力を加えられたプラチナが硬くなったところで酸素トーチの炎に包み柔らかくする、そのような作業を何度も繰り返した。
細やかな作業にキューッとなってしまうので、話題のソングラインさんのケーキをいただいてフワリ。
力を抜いてじっくり行こう。
アトリエに戻って窓の向こうを眺めると秋の雲が広がっていました。
日が暮れるのもずいぶん早くなってきたなあ。虫の音も心地よくて!
10月がやってきて、あと3ヶ月なのかと今年の残りを数えていることに自分でも驚きなのでありました。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547