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屋久島の雨に包まれて感じたピンクゴールドの癒し #屋久島でつくる結婚指輪

 

アトリエで、車の中から、窓越しに重たい6月の雨を眺めている。

まだ梅雨は始まったばかりのはずなのに、今年はスタートダッシュ感が半端ない。

 

 

今日はなんとかパン屋さんまで出かけることができた。

 

 

植物たちが大きく育つはずだ、なるほど。

この季節、島では植物の“挿木”を行うチャンスでもあるので、各色ハイビスカスやプルメリア、そのほかにもピックアップしている候補たちを植えておきたいところではある。

それにしても激しく降る雨だ。人にはなかなか優しくはない。

今なら太めの枝を短く切ってそのまま地面に差し込んでおくだけで、挿した枝木には根がつくのだけれど。

 

 

お隣さんとはいつも植物の苗や挿木をいただく仲なのだけれど、

この雨だからもあるのかもしれない、黄色やオレンジをしたカラフルなハイビスカスを頼んでみようかな、と気になっているこの頃だ。

 

そして、アトリエではピンクゴールドの艶やかさに癒されながら、今日も作業机に向かっている。

 

雨の日も、夜だって、どんな時も手の中に美しい色彩や輝きを携えることができる。

これも結婚指輪の素敵なところだと思う。

 

時には雨の中に咲くカラフルなハイビスカスのように賑わいをもたらせてくれるし、

朝の木漏れ日のように、柔らかな光で優しく励ましてくれる。

 

ピンクゴールドのリングがお二人の何気ない一日に彩りを与えてくれる、

そんな情景をイメージしつつ。

 

 

案外知られていないけれど、ピンクゴールドはとても硬い金属なのである。

小さくて細いリングを丸く形取るのもなかなかに力のいる作業だった。

少し曲げては炎の中で柔らかにしてまた叩く、そんなリズム。

 

 

ピンクゴールドはおよそお二人のサイズを収めるようにそれぞれをカットしていて、リング状になると大きなリングと小さなリング、サイズの違いがわかるようになった。

やっぱりお揃いって良いな!眺めていると胸の奥にグッと響いた。

 

ここでようやく下準備の作業がひと段落したことになって、ほっと一息である。

今日も少しずつ、少しずつ。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

お揃いのピンクゴールド, お二人が屋久島を旅して生まれたデザインで結婚指輪をオーダーメイドしています

 

お揃いのピンクゴールド, お二人が屋久島を旅して生まれたデザインで結婚指輪をオーダーメイドしています

 

屋久島サウスのアトリエです。

雨脚の激しさが一日のピークを迎えた時、その雨音に耳を傾けがらピンクゴールドをバーナーの炎に包み込んでいた。

雨の音は分厚い膜のようにアトリエを包み込んでいる。

炎と雨、ピンクゴールド。

それでも静寂を感じられて心安らかになるのはなぜだろう。

 

 

春のアトリエに来てくれたお二人にお作りする結婚指輪作りです。

島をゆっくりと旅する時間の中でお二人のデザインは生まれてきました。

それはとてもスムーズに、自然な流れの中にキャッチすることができたように覚えています。

ゆっくり屋久島旅の中で生まれたデザイン。お二人との結婚指輪作り、最初の第一歩。#屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人とは作業の直前まで細部の打ち合わせをしてきたので、一緒に作っているムードがすごく感じられて良い。

いつもあたたかな交流をありがとう!

遠く離れてはいるけれど、確かな手触りを感じることができる指輪作りだと思う。

ピンクゴールドが屋久島の緑の中でむっちゃ綺麗でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

オーダーメイドの結婚指輪作りでは作業が始まるまでの準備段階というか、デザイン作りの段階にしっかりと時間をかけることを大切にしているのだけれど、作業の始まりでもまた下準備にしっかりとした手間をかけないとならない。

 

そのように最初に小さな息吹を与えておくと、リングは自然な流れで然るべき造形を成していく。

まるで自ら意志を持って育っていくように。

 

作業自体はなかなかシックではあるけれど、とても大切なところを。

 

 

炎に包んで柔らかく、緊張を解いたピンクゴールドはハンマーで叩いて太いところ、細いところ、微妙な抑揚を与えていった。

昔ながらの手作業で、こんこん。

 

 

その後に鉄鋼ヤスリを使って表面を思い切りよく削り落としてゆく。

 

ぴたりとお揃いのリズム感、そして繊細さも。

ほんのりとお二人のリングの姿を感じられるようになってきた。

 

それにしても、寸法を気にかけながらのなかなかにデリケートな作業だった。

けれどもそのおかげもあって、然るべき場所にたどり着くことが出来たように思う。

 

ようやくぽつりと灯された明かりのようなものを、

ここからまだまだ育ててゆく必要はある気がするけれど、今日はここまでだ。

 

 

夕暮れ時には海に出かけた。

いつものビーチではやっぱり雨も降っていたけれど、広い空も冷たい水も気持ちよくて癒された。

 

今日も屋久島にありがとう。

 

自然に包まれるフィーリングが大好きなところが、お二人との繋がりでもあるのだろうなあ、と思ってなんだか嬉しくなった。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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ピンクゴールドが屋久島の緑の中でむっちゃ綺麗でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

梅雨本番なだけあって、流石に!庭先ではツユクサがむっちゃ元気である。

ここのところは雨が続いていてなかなか外にも出かけることが出来ないでいる。

それでも、屋久島が屋久島らしい季節であるのかなと思う。

 

 

色濃い緑に包まれる時間が好きだ。

 

 

さて、

今日から気持ちをフレッシュに、春のアトリエにお越しいただいたお二人の結婚指輪を作り始めている。

作業の前に庭先に出てお二人が選んでくれたピンクゴールドを眺めたら、緑の中でむっちゃ綺麗だった。

 

自然の中で過ごすことが大好きなお二人だ。

今日もメールで「梅雨に入る前にキャンプを楽しんできました!」と近況を伺ったばかりだ。

 

ピンクゴールドでお作りする結婚指輪は、お二人の大好きな風景ときっと素敵な出会いになるだろう。

少し先の未来が見えたような気がして嬉しくなった。

 

春のアトリエでお会いしてからはサンプルリングをお作りしたり、サイズの調整も細やかにコミュニケーションを取り合って、ここまでやってきた。

 

 

お二人と一緒にイメージした結婚指輪がいよいよ形になる時です。

楽しい指輪作りの時間を共に歩んでいきましょう。

きっと屋久島の季節も優しく寄り添ってくれると思います。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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2.0mm and 2.0mm wave ring in platinum #屋久島でつくる結婚指輪

material: platinum
size: 2.0mm wide 

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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感動する、素敵な出会い、屋久島で生まれたお二人の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

感動する、素敵な出会い、屋久島で生まれたお二人の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

雨上がりに眺めたお二人の結婚指輪。

すっきりと細身のプラチナリング。 彼女のリングに一粒のダイヤモンドをセットして出来上がりました。

プラチナの輝きも、ダイヤモンドの輝きも、紫陽花が大切そうに抱いていた雫の輝きも、全てが一つのようだった屋久島の情景に癒されました。

 

 

お二人の結婚指輪を作り始めたのは5月の初めのことでした。

屋久島では春の雨が降って、百合もツユクサも咲き始めた、

生き生きとした島の季節をご一緒できて幸せな指輪作りの日々でした。

島リズムのスローな時間ではあったけれど、いつも共に歩んでくれてありがとう。

紫陽花とともに眺めたプラチナリングの印象 #屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかに、デザインが出来上がるまでにはお互いの時間を差し出し合う必要のあるオーダーメイドかもしれません。

そして指輪を作っている期間はいつもインスタグラムのストーリーズでその作業の色々を共有していました。

 

そのようにして、少しずつ、お二人の結婚指輪が出来上がっていくまでの日々もまた一つの物語であったように思うのです。

約3ヶ月ほどの短い期間ではあったけれど、思い返すとお二人と共に歩んだ旅路のようだったなあ。

 

そしてお二人とわたしにも、それぞれの船に乗ってそれぞれのオールを片手にいよいよ次の旅に出る時がやってきた!

 

そんなお互いの門出を晴々しく感じながら。

紫陽花ポコポコのアトリエの庭先で指輪を眺めていました。

 

リングをそっと手に取ってみると、

仲良く寄り添っているように見えたプラチナリング。

繊細で軽やかでした。

 

どこか親密で友好的な肌触りを感じるテクスチャーはわたしもお気に入りのマット仕上げなのです。

その中にきらり、ダイヤモンドの輝きが一際際立ちます。

 

そして、

リングを一周巡るように施した切り込み模様が見えるでしょうか。

雨上がりの雲のフィルターを通り抜けた太陽の光がラインを境に柔らかな陰影を作り出していて!

しっかりとした重みのあるプラチナのはずなのに水流のような動きを感じることができました。

 

繰り返す波のリズム。季節の巡り。時の流れ。

 

 

「彼はすっきりシャープな印象が好きで、わたしは丸く柔らかな質感が好きなのです」

デザイン作りの時に彼女が伝えてくれました。

 

この部分の表現がわたしにとって超えなければならないハードルだったように、今となっては感じています。

その職人的な挑戦が、どこか今までのわたしを超えた(大袈裟な言い方をすると)タッチを与えてくれたようにも思うのです。

 

リングを加工する際は、まずは2本のリングに同じようなシャープな平面を与え、すっきりとシャープな印象に仕上げておきました。

その後で精密ヤスリを何本かと数種類の荒さの紙やすりを使って彼女のリングに丸みを与えてきます。手の中で大切に育てるようにゆっくりと。

そうするとやがて、少しずつ違っている2本のリングのシルエットが浮かび上がって来るのがわかりました。

そしてその2本のリングをじっくり眺めていると、表層よりもずっと奥の方に同じものの存在を確かに感じ取ることができたのです。

どこか運命的な繋がりを感じるようなお揃い感というのでしょうか。

まるで深い森を抜けて暖かな光の差し込む草原にたどり着くことができたような、爽やかな到達感を得ることができて嬉くて仕方なかった!

 

わたしがお届けする結婚指輪ではあるけれど、オーダーメイドのジュエリー作りではお二人から手渡される贈り物のようなものがたくさんあるように思います。

 

 

ご結婚おめでとう、屋久島で生まれた結婚指輪がお二人の暮らしに長く寄り添ってくれますように。

 

 

それにしても、本当にたくさんのインスピレーションに恵まれたお二人の結婚指輪作りだったな。

いつもわたしたちに寄り添っていてくれた屋久島の季節にありがとう。

 

あるいは、この巡り合いもまた自然の中にある一つの出来事だったのかもしれないな、と思うのです。

お二人との素敵な出会いにありがとう。

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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tel: 0997-47-3547

 

 

 

 

実は、お話には続きがありました。

お二人が指っを受け取るために屋久島に来てくれたのです。

 

アトリエ、出会い編に続きます!

屋久島で結婚指輪をお届けした日. ありがとう, お二人と旅をしているようなオーダーメイドでした