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プラチナリングを包む大きな波のリズム、大切な想いから始まる結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

彼女のリングは造形作業がひと段落した。その流れに乗って彼のリング作りへ。

今日が明日へと繋がるような、なめらかな結びつきを目指して。

 

 

彼女のリングには12個のピークを持つ波の模様を施したのだけれど。

happy jewelry! #屋久島でつくる結婚指輪

「もう少し緩やかなカーブが好みです」とデザイン作りの際に彼が言ってくれたから、

これから作る彼のリングには8個のピークで波模様を施していくことになる。

 

直感に従うように少しずつ道順を変えながら進んでゆくことができるのは、オーダーメイドならではの楽しさだと思う。

時には想像もしなかった場所にたどり着くことができるのだから凄い。

 

そう考えると、今手の中にあるプラチナリングが小さな奇跡のようにも感じられる。

お二人と、屋久島の季節と、私との出会いに感謝しながら。

 

作業机に用意したのはヤスリ大を2本とヤスリ小を1本、そしてルーペを2つ。

ヤスリはそれぞれ目の荒さが違っていて、ルーペは同じものだけれど、すぐどこにあるか分からなくなるのでいつも多めに用意しておくスタイルである。

 

カメラだったりレンズもそうなのだけれど、個人的には手と作品の間にある距離のようなものをできるだけ短くしていたいので、道具も自然とシンプルなものになってきたように感じている。

 

えいっ、と引き出しを開くとそこにヤスリが5本ほど並んでいるだけなら、あとは想像力を駆使するしかないのである。

あるいはそれは、イマジネーションのトレーニングのようなものなのかもしれない。

 

ジュエリーを形作るものはたしかに“道具”ではあるのだけれど、その向こう側に広がるカタチのない何かを大切にすることができたならば、作り手としてより長く走り続けることができるのではないかと思う。

 

ここ最近はアトリエから海まで続く小さな森を歩くのがお気に入り。

作業の合間にこうして太陽の温もりを求め歩くようになると、ああ冬が近づいてきたのだな、と思う。

木々の合間から降り注ぐ光がとても眩しかった!

 

彼のプラチナリングを包む大きな波のリズム。

まだ荒い仕上がりの表面に映る屋久島の緑。

指先に感じられた質量。

お二人の大切な想いが一つのリングになって、今確かにここにある。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

happy jewelry! #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

プラチナリングが手の中で少しずつ育まれてゆく、

変化を続ける造形を前にできるのはオーダーメイドならではの喜びだと思うのです。

 

 

お二人と一緒にデザインした地図を片手に、宝探しのような指輪作りの時間なのかもしれません。

プラチナリングに波のリズム #屋久島でつくる結婚指輪

 

デザイン作りの際には、決まったお二人のデザインで一度サンプルを作るのだけれど、

結局、プラチナを使って進める本番の制作は一度きりのものであるし、潜ることのできる集中の深さや、一つ一つのタッチに感じる喜びのようなものは格別だな、と作業机に向かってしみじみ思いました。

 

波に乗ったりファインダーを覗いたりしているとゾーンに入って時間がゆっくりになるような感じでしょうか。

世界がとても静かで、心がどんどん平らになっていく感じ。

 

そういう意味では、自分自身を癒すために始めた表現活動なのかもしれないけれど、

気がつくと、その溢れる感情のようなものをジュエリーに変えてお届けしたいと思うようになっていました。

誰かと分かち合いたくなったのです。喜びのバトンをリレーするような感じですね。

 

今は希望でいっぱいのお二人にオーダーメイドでご一緒いただいて、幸せを交換しているような気分です。

 

ヤスリを段階的に細かく使い分けてプラチナリングの表面を整えると、そこに1本のラインがくっきりと浮かび上がりました。

波そのもののような、月のリズムを表す図形のような、緩やかなカーブを描くラインです。

 

作業自体は同じ動きを何度も繰り返してゆくのですが、角度と強さに変化を与えてあげると幾何学的なイメージが次々と生まれてくるのがとても面白く感じます。

 

アトリエから海までの散歩道。

今年のサキシマフヨウを収めておく。

 

海面がキラキラと輝きだしたら冬が近づいてきた合図。

お二人の指輪が出来上がる頃にはポンカンの収穫も始まっているだろうなあ。

 

少し先の未来をワクワクと想いながら、作業机に向かっています。

さっき眺めた海のような、眩しいくらいの時間が溢れています。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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プラチナリングに波のリズム #屋久島でつくる結婚指輪

島に漂い始めた冬の気配と共にお二人の結婚指輪を作っている。

庭先では山茶花がポツリポツリと花を咲かせ、長い旅から帰ってきた鳥たちの姿も見ることができる。

 

暮らしの中に感じる巡りだったり、リズムのようなものをプラチナリングに刻み込む。

 

 

宮古島に暮らすお二人とは、海を大切に思う仲間なのである。

海とプラチナリング 島のリズムで結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

 

そう考えると、海の中ではその“リズム”のようなものを直接肌で感じることができているのかもしれない。

かたちのないものと、かたちあるもの、水はそのどちらも伝えてくれている。

きっとお二人もこのフィーリングを知っているだろう。

 

窓の向こうには虹も見ることができた。

これから寒さも深まってくるに違いない。

キリリと冴え渡る冬の景色が好きだ。

 

彼女のリングには、まずその表面にペンを使って波の模様を描いた。12個のピークを持つ波長の短い波のリズムだ。

そのラインを大切に消さないようにしながら、鉄鋼ヤスリを使って表面を削り取っていく。

 

まずはピークに近いところにしっかりと面を作り、そこから角度をつけながら波の下の方へ、たくさんの面を重ねていく。

ピークから左下へ、そして右下へ。そのようなタッチを6回繰り返す。そしてリングを反対にして同じ作業を6回繰り返す。

 

ヤスリの目を荒いものから細やかなものに変えながら、夢中になってタッチを繰り返していた。

 

海で眺める波もそうだけれど、

均一性を持つ反復の中に生まれる変化があって、そこに有機的な味わいを感じることがある。

バッハのプレリュードを聞いて感動するのは、自然の中に漂う神秘のようなものがそこにあるからかもしれない。

 

端正なフォルムの中に豊かさを感じられるリングになると素敵だと思う。

 

窓の向こうに虹が見えたのが嬉しくなって、実は急いでお気に入りの虹スポットまで出かけていました。

ここにやって来るといつも安定の!長いアーチを見ることができた。

 

あとからsnsで友人が同じ場所から撮影した虹をアップしているのを見つけて、すれ違いだったのだろうなと想像すると、その小さな世界にほっこりでした。

 

何気ない感動を大切な人と分かち合うことができれば、日々は喜びに包まれる。

実はほんとすぐ近くにあるのかな、といつも思ってしまうのです。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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木漏れ日の指輪 #18k #yellowgold #diamond #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k yellow gold, diamond
size: 3.0mm wide

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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