今日は一日雨降りで、
こうやって雨が降り続けるのが、当たり前のようによく似合う屋久島だからでしょうか。
アトリエ周辺はとてもしっくりとくる空気感で、
作業にも深く集中することが出来たような気がします。
ピンセットで小さな粒をつまみ、
ぷるぷると手をふるわせながら、その小さな小さな粒をリングにのせて火を当てる。
雨の中、繊細な作業を続けていると、心がどこまでも平らになってゆくのを感じる。
一ヶ月に35日雨が降る。と語られた物語の頃の屋久島では、一方この雨はそんなロマンチックなものではなかったのかもしれません。
僕の手作業は、今ここにある、この島の時間とともに出来上がってくるもので、
たぶん時代や自然の移り行きに寄り添うように、ジュエリーたちも変化をしてゆくのだろうと思う。
今、ここにあるジュエリーは一つだけなんだなあ。
そう思うと、今作っているこの指輪がいっそう愛おしく思えてきた。
しずくの指輪、あと少しです!