長く続いた雨が夜のうちに止んで、
朝が来ると藤の花が咲き始めていた。
みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしですか?
雨が上がったあと、こちら屋久島は一気に気温が上昇して、
空や空気の色。
花の甘い香り、むせ返る湿度の香り。
風。
ヒカリ。
全てにおいて本格的に春と呼びたい、始まりのの一日となりました。
この景色も何となく懐かしいなあ。
アトリエのなかで巡る季節を楽しみながら、今日もジュエリーを作っています。
金のツワブキ、銀のツワブキ。
ツワブキの指輪の制作もいよいよ終盤となり、
お花のパーツとリング部分を組み合わせて、その後紙ヤスリを使ってじっくりと磨き上げて、綺麗に仕上がりました。
ここまで来ると、出来上がりのカタチにぐっと近づくのでいつも嬉しくなってしまう。
何も無いところからデザインが生まれて、金や銀の塊が一つのジュエリーへとカタチを変えてゆくのだから、イメージの力って凄い。
「お花の指輪が素敵で、カタチはツワブキのネックレスもお気に入りなんです。」
時には僕がデザインしたものを、つけて頂く方と一緒に考えて生まれてくるジュエリーもあったりして、
その時は僕一人では思いつかない何かが生まれてくるから面白い。
島の時間やそこで生まれたイメージ、想い。ここで出来上がるジュエリーはそういったカタチの無いものそのものなのだろう。
いつも僕はそう思ってしまう。
イエローサファイア ラウンドカット
ダイヤモンド ラウンドブリリアントカット
個性のある石を揃えることが出来ました。
石にも不思議と、横並びの性格と独立した個性のようなものあがあって、
産出地から加工、ディーラーなどなどたくさんの手を渡って僕のところまでやってくる経路によって、それらの個性の傾向が形成されるように感じています。
この人が持ってる石は一つしか無いものばかりだなあ、とか、
ここのお店の石は均一な品揃えだなあとか、ここは活きがいい石を揃えているなあとか、
そんな印象の違いもあるのですよ。
個性のある石は、そのジュエリーのデザインやお使いいただく方のスタイルと合えば、それはもう手放すことの出来ない素晴らしいお供となってくれると思います。
さあ、これから石留めを。
明日には完成をご覧頂けますので、
よろしければまた、ここにいらしてくださいね。
今日もブログにお越し頂きましてありがとうございました。