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屋久島サウス、今日の山々。ランタナの花とプラチナ結婚指輪作り。金のツワブキリング、銀のツワブキリング。

屋久島サウスの山々。

 

今指輪を作ってるお二人が「4月に屋久島の森を歩きました!」と伝えてくれたので、

最近山サイドが気になっては、窓の向こうを眺めてる。

 

不思議なんですよね、山々は。

毎日同じ場所を眺めても不思議と飽きることなくって。

大阪の街で育ったわたくしは、

心が落ち着く存在なのだということを、屋久島に暮らして始めて知りました。

今日は彼のリング。

造形作業を始める前に庭に出て深呼吸していると、

知らない間にランタナの花がいっぱいになってるのに気が付いた。

 

丸く柔らかに。

彼がお気に入りだったリング幅2.5mm のラウンドシェイプ を目指して造形を進めてゆきます。

 

左右を対象に、均一なボリューム感に仕上げたくて、

ここからはずっと作業に夢中で、真っ白になっていて、

気がつくと

つるりとしたプレーンなリングが出来上がっていた。

左側が彼のリング。

右側が彼女のリング。

そしてそして、いよいよこれから大きな作業であります。

 

この夏、ずっとお気に入りだった組み合わせがありました。

シンプルにして美味し。

おすすめなので、こちらにレシピを置いておきました。

簡単なのでぜひ一度やってみたくださいね。

 

アボカド
トマト
レモン
亜麻仁オイル

胡椒
醤油

 

夕暮れ時、電話のベルが鳴った。

「ツワブキの指輪を見てみたいです」

「金のツワブキ、銀のツワブキ、どちらが良いですか?」

そんな会話がありました。

でも、どちらもぜひみていただきたい!となって横浜にお届けすることになった“ツワブキの指輪”

金のツワブキ銀のツワブキ

皆さまはどちらがお好きですか??

 

 

制作編

あっ、これだった!つけた時にホッとする。神戸ー屋久島 結婚指輪作り

 

あっ、これだった!つけた時にホッとする。神戸ー屋久島 結婚指輪作り

好きな感じだった空の色。

 

まだまだこちら屋久島は暑い日が続くけど、

もう9月も後半なのですね!

市場ではサツマイモの姿も見るようになってきたことだし、

これは冷蔵庫の夏を食べてしまおう!

と思い立って、ゴーヤを料理することにしました。

 

お料理の素材は

ゴーヤ小3個、鶏肉たっぷり、ニンニク、レモン、塩、胡椒。

シンプルな組み合わせでいきました。

 

鶏肉は一口サイズに切って。

焼くと油が出るので、最初は油をひかずにフライパンに。塩胡椒。

 

少し焼き色がついて、じわじわと鶏肉の油が出てきたところで、ニンニクをひとかけ投入です。

ここでポイントなのが、ニンニクはかけらのまま、柔らかになるまでじんわりと火を通したいこと。

時に裏返したり、時に鶏肉の上に乗せてみたりして、大切に育てていきますw

 

6割ほどでしょうか。

鶏肉に日が通り始めた頃に、鍋の半分に鶏肉を寄せておいての、できた余白にゴーヤをどさっと投入。

ここではあまり混ぜたりせずに、じっくり焼いていきました。ゴーヤに塩胡椒。

 

ゴーヤはしゃっきり、でも、しんなり。くらいが好きな感じです。

いよいよ全体に火が通って、ここからラストスパートです。

 

ここまで大切に育てていたニンニクをフライパンの上で押しつぶしてペースト状にします。

ペーストになったニンニク、こんがり焼き色のついた鶏肉、しゃっきりしんなりのゴーヤを、ここで初めて一つになるようフライパンでザッザッと混ぜてゆくと、

照りとトロミが現れた!

 

ここで、レモンをぎゅっと絞って。たっぷり絞って。

最後にもう一度、フライパンでザッザッと混ぜて、出来上がり。

 

“鶏肉とゴーヤのにんにくレモン風味”

ご飯がムッチャ進んで進んで、もう!

簡単だけど、なぜかテンション上がるメニューであります。

 

 

今日の幸せ。

海の向こうからサンプルリングとともに、カワイイお手紙届きました。

朝一番で手紙を読んで、胸がジーンと温度急上昇でした。

happy jewelryですね!

 

さてさて、今日のアトリエです。

platinum wedding ring, work in progress

 

神戸のお二人に届ける結婚指輪を、今、屋久島で作ってます。

 

昨日、丸くなったプラチナの線を作業台において、

いよいよアウトラインに造形を加えていくところ。

鉄鋼ヤスリを片手に、ドキドキだった。

 

雨の季節に初めてメールをいただいたお二人とは

以来ずっとメールを通じてデザイン作りを進めてきたので、

こうして今を迎えることができたことが、とても嬉しかった。

 

お二人と一緒に話したこと、イメージしたことを

手の中でクリエイトしよう!

角ばったプラチナのリングを思い切りよく丸く削り上げてゆきます。ガリガリ。

紙やすりは120番。

粗い番手のものを使って削るように表面をブラシすると、

リングの表面に柔らかなラインが現れた。

それは彼と彼女、私と一緒にイメージしていたものに間違いなかった。

 

 

今までずっと思い描いてたけど、

なかなかそれに出会えないでいたり。

ぼんやりした印象だけど、

でもそれは自分の中にすでにあるものだったり。

オーダーメイドの指輪作りは

実はすでにどこかにあるものをカタチにする作業なのかなと、

最近は思うことがある。

大切なことって、どんなことでも、もうすでに自分の中にあるのかも。

みんなとのやりとりから学びました。

 

 

出来上がった時、

初めて出会う指輪だけど、

あっ、これだった!つけた時にホッとする結婚指輪があると思います。

 

制作編

屋久島と神戸、海を越えて、季節を越えての結婚指輪作り。その第一歩。