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屋久島の雨音を聞きながら。ひかりのような、しずくのような、プラチナの水玉模様の指輪作り

ここ最近は夕方になると決まってスコールが降る。

ザーッと10分ほど降り続いて、ピタリと止んで青空が広がる天気。

そんな時、チャンスだとばかり庭に出てしずくを眺める日が続いてる。

 

屋久島では馴染み深いこの雨上がりの風景ではありますが、

キラキラした世界に今でもずっと夢中で、

これまでも雨の情景をモチーフにしていくつものジュエリーを作ってきました。

ダイヤモンドの輝きは雨や木漏れ日のキラキラにとっても似ているんです!

 

実はここのところ、雨の日に少しずつ進めているジュエリー作りがあって、

今日みたいな日はこれから始める最後の仕上げ作業にぴったりだと思った。

アトリエではたくさん作った丸い形のプラチナを

大きな丸、小さな丸、と交互に並べて繋ぎ合わせてゆきました。

酸素トーチを使った作業の温度は1400度。

一瞬よそ見をすると金属が溶けてしまう。なかなか気の抜けない作業であります。

 

こちらが最初のひとしずく。いや、一つ目のパーツ。

 

光の粒のような、しずくのような、

プラチナの水玉模様の指輪作りです。

 

明日もまた雨が降れば、しずくをチェックに行こう。

雨音を聞きながらジュエリー作りを進めよう。

 

 

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favorite moment in Yakushima Island #雨のち晴れ

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ハンドメイドが愛おしくなる!屋久島の海とゴールド×プラチナ結婚指輪作り

近所に自生するバナナの木があって、

今年は実がついているかな?と思い、茂みをぐいぐいとかき分けていったけど、体くらいある大きな葉っぱが風に揺られてるだけだった。

またまた暑くなりそうな1日の始まりだった。

上から順に

イエローゴールド 、プラチナ、イエローゴールド 

2種類の金属、3本のリングを重ね合わせるように、コンビネーションリングを作ってます。

 

これからそれぞれの金属を接合するために、

バーナーの温度をおよそ780度まで上げていくところでありまして。

ここ一番の場面に没頭しすぎたのか、

夢中で真っ白の時間が数十分ほどあって、

気が付いた時は一つになったコンビネーションリングが出来上がっていた。

 

どうやら、うまくいったようです。すごく。笑

 

ちょこんと作業台にリングを置いて眺めてると、

なんだか成長過程を見てるようで愛おしくなるなあ。。

「プラチナとゴールドの境界線は出来るだけスムーズに、

柔らかにつながるようなコントラストをイメージしています。」

 

夏の始まりにしずくギャラリーでお会いした時、

結婚指輪の質感や雰囲気などなど、お二人の理想のを伝えてくれた。

 

表面をつるりと均一な面に。きめ細やかでつるりとした質感に。

そのようなテーマを抱きながら、

鉄鋼ヤスリ片手に次なる造形を進めていくと、

ゴールドとプラチナ、きらびやかな美しさが現れた。

ぐっと出来上がりのイメージに近づくことができて、ムッチャ嬉し。

 

スクエアシェイプ 、リング幅3.0mm、ゴールドでプラチナを挟み込むようなレイアウト。

彼の選んだデザイン。

彼と彼女のリングを重ね合わせてみた。

 

スクエアシェイプ 、リング幅2.5mm、ゴールドとプラチナの境界線が緩やかにカーブするレイアウト。

彼女の選んだデザイン。

 

二つの素材が重なり合って一つの指輪になって

指輪が重なって、また一つになっている。

 

リングを眺めてると、お二人のことを思い出して。

しばしポカポカした気持ちに包まれた。

出会うことって、素敵です。

 

夕暮れ時、作業をひと段落して散歩に。

ゴールドとプラチナもそうだけど、

海と空の境界線にはぐっと力強さを感じるものがありますね!

お二人の指輪作りもいよいよゴールが近づいてきた。

 

制作編

屋久島から大阪へ!2019年、夏の終わりのネックレス。コンビネーション結婚指輪作り3日目。窓の向こうに大きな虹が現れた。