今日はプラチナリングにキラキラ模様を施す日。
作業で使うハンマーの先をキラリと磨き上げていよいよ準備が整った。
この光沢を帯びたハンマーの先端でプラチナリングの表面を叩くと、
凸凹模様とともに、その光沢までもがスタンプされることになる。
光るもに触れると光沢を帯び、硬いものに触れると硬くなる。金属の面白い特性の一つだ。
仕上げておいた彼女のプラチナリングを鉄の台に当てる。
第1打目。ハンマーでその表面を叩き始める。
一度始めるともう戻れない一度だけの作業に背筋もグッと伸びました。
ここから先は集中の続く作業となったので、カメラ固定で動画を撮っておいたのがこちら。
コンコンコン。色々な角度から叩いてます。
作業がひと段落してホッと一息。
「リング表面を2列に並ぶような凸凹感が好みです!」
デザイン作りの時に彼女が理想のイメージをイラストに書いてくれた。
叩き模様が側面から中央へ。そして逆サイドの側面からも中央へ。
うん。いい感じに再現できた。
同じハンマーワークの模様でもその表情は様々なので、
絵に描いて伝えたり、言葉にして表現しあったり、
じっくりと時間をかけると初めて見えてくるものがあります。
結婚指輪はシンプルなスタイルのものが多いですからね。
細部には丁寧な作業のアプローチを。
その辺りはこだわりました。
通り雨。
そして雨上がり。
庭に出てみるとツツジが咲いていて驚いた。
2020年の一輪目であります。
プラチナは明るいところ、暗いところのコントラストが大きいのが好き。
手の中でくるりと角度を変えてみると、
黒かった部分に光が当たり白く輝いて、きらびやかな明るさはグレーにトーンダウンして、
実に様々な表情を見せてくれた。
雨の雫がリングにポツリ。
なんだかそんなささやかな出来事が幸せに感じた夕暮れ時。
ふと力も抜けてお腹がすいてきました。
さて、この辺りでおやつなんてどうでしょうか。
彼と彼女が育てて屋久島まで送ってくれたカボチャ。
朝のうちに、弱火でじっくり蒸しあげておいたのです。
こちらの重たい鉄の鍋を使うと、水を使わなくてもカボチャ自体の水分で調理できてしまうのがお気に入り。むっちゃ甘く出来上がります。
大好きなカボチャはシンプルに。
コーヒーと合わせておやつにいただきました。
実はジュエリーよりも長く料理やってるけど、これ以上の味付けってあるのだろうか?
そう思うほどに美味だったカボチャ自体の味わい。
素材を感じること。
ジュエリー作りでの素材使いも、もともとの料理好きから来てるのかも。
季節の花をモチーフにしてみるのも面白いし。。
間違い無いと思う笑
制作編
始まり編
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