7個のパールを70歳のお誕生日に。
ご夫婦大切な思い出の詰まったパールをお預かりしてオーダーメイドで作りました。
ミカンのブローチ。
シルバーでかたどった葉っぱがくるり、
大粒のパールが胸元を飾るスタイルです。
2月の屋久島サウス。光いっぱいの日。
出来上がったばかりのブローチを持ってモチーフとなったミカンの木に会いに行ってきた。
木漏れ日いっぱいだった葉の下でブローチを手にとってみる。
シルバーで作った葉っぱにミカンの木のグリーンが映り込む。
木にはまだミカンの果実も少し残ってて、オレンジ色の粒々が演出を加えてくれました。
それにしても、ミカンの木の下にいると虫の音や鳥たちの声がすごくって!
冬の息吹を感じながらこのブローチをつくることができてよかったなあと、感激。そしてほのぼの。
ジュエリー作りのきっかけになった一本の木。
まだ冬の始まる前のことだったと思う。
お隣さんとパパイヤの木の前で立ち話をしていた時に、ふとジュエリー作りの話になって
お持ちの淡水パールを見せてもらったのです。
“今度に誕生日にと思って”
嬉しかった一言。
そしてその足で山の麓にある農園に行くととに。
そこでこのミカンの木に出会ってしまった。
いっぱい持って帰ってね、と枝ごと千切ってくれたミカンを手に取る前に木から直接パクリといただく。むっちゃ酸っぱい!
むっちゃ酸っぱい!もう一つ笑
少しひんやりとした空気と酸っぱさが相まって、なんとも爽やかな時間だったなあ。
ミカンをほうばるうちに、すっとデザインも浮かんできた。
彼女が大切の育てているミカンの木をモチーフにブローチを作ろう!
これは楽しい制作になりそうな予感。
冬の自由研究だ。
さてさて、もう少しじっくりとブローチを見てゆきましょう。
全体の大きさは約3から4cmほど。
お預かりした淡水パールが大粒で、ランダムな形だったのもよかった。
一枚一枚シルバーの板を切り抜いて作った葉っぱをリズムよく繋げてゆき、くるりと一周したところでパールをレイアウトしてゆく作業は、
なんだか子供の頃大好きだった工作のようでもあって、夢中に過ぎていった時間だった。
金具は使いやすく、スタンダードなスタイルを採用いたしました。
使いやすいと登場回数が増えて嬉し。
そしてそして、ワンポイントのとっておき。
一番下のパールは本体と別れたパーツになっておりまして、
手に取ると、つけると、ゆらゆらと揺れるようになっているんです。
こちらは僕からのプレゼント(秘密)
いつもありがとうございます。
これからもミカンのように、キュッと爽やかでいてくださいね。
屋久島サウスの山々の麓、素敵だった農園にて。
思い出の石を使って、大切な想いをデザインに詰め込んで、
お誕生日に、ご出産の記念に、自分へのご褒美に、、、、
あなただけのジュエリーをオーダーメイドでお作りいたします。
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