屋久島サウスのアトリエです。造形のひと段落したゴールドのリング越しに春をながめて。
小さいものには何でこんなにも惹かれてしまうのだろう。小花やしずくもそうだし、繊細なジュエリーもそう。あと、シマリスなんかもいた。
繊細さを作り出すための水面下、ジュエリー作りではルーペやピンセットは欠かかせない。集中を高めすぎてキューっとなることも多いけれど、ときおり遠くの山々を眺めるとフワリと力が抜けてゆくので助かる。刺激と癒しの共存が屋久島らしいところだなと思う。
さて、アトリエではしずくの指輪からバトンをタッチ。ご結婚10周年の記念にと声をかけていただいて、ツユクサをかたどった小さなネックレスを作っている。
炎で真っ赤に熱するとプラチナはフワリと緩む→柔らかになったところでカーブをつけてゆく→木槌で叩くとプラチナはまた硬くなって仕上がる。金属にも呼吸のようなものがる。ずっと長く丈夫にお使いいただくものですものね。金属のリズムに心を傾けながら、じっくりと作業を重ねてゆきたい。
そしてまた、窓の向こうを眺めて。山々に分厚くかかっていた雲が空へ解き放たれて、新緑の緑が発光し始めている。
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