お二人が暮らす沖縄と屋久島。広い海を繋ぐようにオーダーメイドしたシダ模様の結婚指輪。同じ南の島同士で気の合うこともたくさんあったなあ。お二人との指輪作りのいろいろを思い出しながら。
出来上がったリングには植物の印象と海の印象が漂っていて、彼と彼女のお名前にもぴったりだと思う。プラチナとピンクゴールド。エメラルドがキラリ。お二人の物語が小さなリングにキュッと詰まっている。
アーカイブを辿ってみると、最初にメールをいただいたのは去年の秋だったのか。あれから屋久島では山茶花が咲いて椿も咲いて冬がやってきて、森では雪が積もり、雪が溶けてオウレンの花が咲き始めて春がやってきた。この頃見かけるようになったハイビスカスはもう沖縄でもいっぱいなのだろうなあ。長い間指輪作りにお付き合いいただいて本当にありがとう。
長く指輪作りをお付き合いすると、なんだか友人のような気持ちにもなるものですね。でもいよいよ海の向こうに指輪をお届けする時がやってきた。半年続いた小さな物語のエピローグには、指輪を手に森に出かけることに。
花々の祝福を通り抜けて。
柔らかに弾ける春を眺めながら。
木漏れ日の下でお二人のリングを手に取る。強くなってきた光がピンクゴールドとプラチナ、それぞれの色調を浮き上がらせている。軽やかなイメージなのに、しっかりと重たい。直線的だったり、リズムカルのカーブしていたり、少しずつ微妙にアウトラインが違っているからか、二つが寄り添いあって一つのようにも見えた。
いつも近くに自然を感じていたいから。きっとお二人も一緒だろう。大切なフィーリングを分かち合うことができて嬉しい。
つけ心地優しくなるように、じっくりと手作業で作りました。日々の暮らしの中でふと気持ちが柔らかになる瞬間があれば幸いです。
新緑の屋久島より、沖縄のお二人に。いつかこちらにも遊びに来てくださいね。そしていろいろ落ち着いたらオレも沖縄に行きたい。おめでとうございます。楽しいジュエリー作りをありがとうございました!
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547