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磨き上がったプラチナリングの佇まい。お二人とご一緒した結婚指輪のデザイン作り。屋久島の移ろう季節とともに。

屋久島サウスのアトリエです。造形の深まるリングを手にしてときどきお二人のことを思う。彼が選んでくれたのは17.2号、スッキリ細身のデザイン。まだお会いしたことはないけれど、好きなスタイルが伝わってくる。繊細さを際立たせるために、しっかり丈夫に仕上げなくっちゃ!とデザイン作りの時に思った。なのでプラチナは特別硬い配合で精製した。

最初は均一幅の予定だったデザインを、彼のリクエストで思い切ってリズムを持たせて仕上げたのも良かった。ほんのちょっとしたインスピレーションを信じて、お二人と一っしょにここまでやってきたような気がする。

これまでデザイン作りの時間が長かったので、なんだか名残惜しいような気持ちもありますね。始まった指輪作りのいろいろはここに。

波のリズム、大地の手触り感、お二人だけの結婚指輪を屋久島で作ること。

さて、今日も移ろう季節とともに。指輪作りは中盤を過ぎたところくらいかな。

作業の合間に雨季の始まりを見つけた。今年もありがとう。

パンケーキは厚めに焼くのが気に入っている。薄くスライスしたバナナをたっぷり入れて。

磨き上がったプラチナリングの佇まい。確かな存在を感じるけれど、とても静かだと思う。

細いところ、太いところ、切り込み模様とリングのカーブ、角度を変えるたびに新しい表情を見せてくれるのも楽しい。作業台の上でくるくると回して遊びつつの、次は彼女のリング作りへ。素材は違いながらもお揃いのデザインなので、彼のプラチナリングを横に眺めながら作り進めていこうと思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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