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お二人と屋久島の季節を分かち合いながら結婚指輪をオーダーメイドすること。 #屋久島でつくる結婚指輪

秋の屋久島サウス、アトリエで迎える朝、オレンジ色からブルーへ、エネルギッシュな鳥や虫たちの声、少し冷たくなってきた潮風。

 

お二人と島の季節を分かち合いながら結婚指輪をつくる。この時間にオーダーメイドの愛おしさがある。

爽やかな11月の始まりは、海の向こうに暮らす屋久島の友人にお届けする結婚指輪を作っている #屋久島でつくる結婚指輪

 

一人で作業机に向かってリングの造形作業を進めていると、ふとお二人を近くに感じることがある。ついさっきまでここにいたみたいに。

アトリエで夢中になってデザインの話をしていたり。

パーティーでグッときた感じだったり。

 

もしもお二人と出会っていなかったら、なかったこの瞬間だ。

今は遠く離れてはいるけれど、繋がることができてよかった。

 

そして朝のしずく。

 

朝の光が差し込んできたので庭先にしゃがみ込んでいつものように小さな世界を眺めていた。

細い草の先に小さな滴がポツリポツリとたくさん宿っていて!

こんなにも繊細で、力強くて、本当に良くできた造形だなと胸いっぱいになった。

 

ジュエリーのインスピレーションは屋久島の暮らしの中にあるのだけれど、やっぱり好きだなと思うのは植物や水が織りなすリズムだったり、バランス感。

 

このフィーリングに近づきたくて日々作業机に向かっているのだけれど、きっとジュエリーづくりだけじゃなくて、昔からずっと、みんなが暮らしの中で同じような気持ちを抱いているのではないかと思う。大きなものとつながっていたいのだ、と。

 

 

大きなもの、小さなもの。

島のかけらのようなお二人の結婚指輪をイメージしつつ。

火を当ててて柔らかにしたシャンパンゴールドは鉄の芯金に添えてコンコンコンと木槌で叩いていった。

丸くリング状になってくるのを目の前にすると、いつものことのはずなのに、いよいよ形になり始めたのだ!と胸が高鳴る。

 

左側が彼女のリングで、右側が彼のリング。

彼女のリングには細いところと太いところがあるの、わかりますか?

こうすると小さなリングにリズムが生まれて繊細な表情が現れる。

 

彼はしっかりと真っ直ぐに、均一幅のスタイルを選んでくれた。

アトリエでお会いした時、サンプルリングを手に取って即決だったのが印象的だったなあ。

 

少しずつ違っているかもしれない、だけれど2本のリングが並ぶとなんだかとても仲良し感が漂っていて!

眺めていてほっこりとした気持ちに包まれた。

 

寄り添い、一つになるようなお二人の結婚指輪だな。

素敵なイメージを見つけることができた。

まるで宝探しみたいな制作だ。

新しい発見にインスパイアされながら、今日もタッチを積み重ねている。

 

 

おまけ

大好きなハマユさんで過ごした誕生日の思い出。

裕子さんがオーダーした大きくて丸いプリンは皆既月食をイメージしていたとか、していなかったとか。

夕暮れ時になって、ハマユさんから宮之浦へ。欠けてゆく月を眺めながらのドライブが思いがけずすごかったーー。

 

そして宮之浦はパノラマさん!

何年か前にパノラマさんのカウンター越しに彼女と話した日のことを懐かしく想いながら。

 

コーヒーを淹れてくれたシーンとかも、あの日のことはとても鮮明に記憶の中に残っていて。

 

さらに、パノラマ店主とは19歳の頃にオーストラリアのビーチで過ごしていたりもして、

実は今この指輪作りもそこから始まっていたの?!と思うとやばい。胸のずっと奥の方がグッと響きました。

 

今を信じていこう。

全ての出会いに感謝します。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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