アトリエの庭先でツワブキの花とシャンパンゴールドを眺めた。ぽつり、小雨降る中で。
同じ屋久島はノースに暮らすお二人にお届けする結婚指輪作り。
しとしと雨のムードがなんだかとても心地よくて、屋久島が祝福してくれているような気がした。
屋久島生まれ屋久島育ちの彼と、彼に屋久島で出会った彼女。
屋久島に暮らしているからこそ出会える人がいる。
お二人の大切な結婚指輪作りの声をかけてくれてありがとう。素敵な繋がりに感無量です。
ポコポコと散歩道に並ぶツワブキの花も、霧に包まれる山々も、ドライブ中に眺める水平線も。
何気ない瞬間に心惹きつけられるときめきが屋久島暮らしの素敵なところだと思う。
いつもの暮らしで眺めている情景のかけらのような結婚指輪を思い描きながら。
雨の日のジュエリー作りはワクワクする。柔らかな音の薄い膜に包まれるような気がするからだ。集中はとても深い。作業机に向かっていると心が平らになってゆく。
お二人が暮らすノースも雨降りなのかな。きっとこちらよりは寒くなってきていて、ツワブキも一足早く花盛りのことだろう。
窓のずっと向こう眺めながら。
さて、最初の第一歩を。
お二人が選んでくれたシャンパンゴールドはバーナーの火で柔らかにして、くるりと曲げて、また火を当てて柔らかにする作業を何度か繰り返していった。
これから何十年もお使いいただくリングだ。しっかりと丈夫に、そして付け心地良く仕上げていきたい。
金属のリズムだったり、わたしたちの大きな周期なのだと思う。
アトリエにはいつもよりもゆるやかな時間が流れている。
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