屋久島サウスのアトリエです。
プラチナのリングはこれまでもたくさん作ってきているけれど、いつもの工程がいつも新しく感じられるのは、お二人との出会いやオーダーメイドによるインスピレーションの素晴らしさなのだろう。
あるいは日々を新鮮に感じていたい気持ちが素敵な出会いを与えているのかもしれない。
お二人の暮らしに寄り添うと、一つだけの結婚指輪が生まれてくる。
出来上がるお二人のリングは誰かをインスパイアして、新鮮さはアップデートされ、未来へ繋がりゆく巡りの中にいる。
お二人との出会いもまた、いつもの季節をフレッシュなものにしてくれているのだなと思うと、今この瞬間がとても愛おしく思えてくる。
ここだけにある結婚指輪作りだ。
奇跡のような時間をジュエリーとして表現できることに幸せを感じながら。
アウトラインの造形を施す前に、プラチナとシャンパンゴールドを朝の光の下で眺めておく。
お二人と作ってきたイメージがいよいよ形になる時間だ。
角ばったプラチナリングの奥に出来上がりの姿を見ながらタッチを進める。
息吹を吹き込むような感覚は仏像などの木彫に似ているのかもしれない。
丸く柔らかに、そして力強くてシャープに。
無垢の質感と洗練された造形と。
矛盾が個性を生み出してゆくプロセスをとても興味深く感じている。
それはまるで、チョコレートとフランボワーズのように。里芋の甘みに醤油のように。
じわじわと引きつけて離さない引力を持っているのだ。
ここまで夢中になって休まず一気にタッチを進めてきたけれど、きれいに整ってくれてほっと一息。
お二人の結婚指輪作りも良い波に乗っていて、このリズムを保ちつつ。
次は彼女のシャンパンゴールドにバトンをタッチしようと思う。
今年もあと二週間となりましたが、まあ急がずゆっくりといきましょう。
みなさま素敵な週末を。
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