幸せなひと時をありがとう。
お二人と一緒にイメージした結婚指輪が一つの形になって、とても素敵で、胸いっぱいになりました。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
制作編
幸せなひと時をありがとう。
お二人と一緒にイメージした結婚指輪が一つの形になって、とても素敵で、胸いっぱいになりました。
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制作編
静けさからざわめきへ。動きの憧れ。
バイオリズムとは不思議なもので、サンドウィッチを持ってピクニックにも行きたくなってきた。
あれだけ佇んでいたかったはずなのに、森を歩くのだと思うと嬉しくなる。
菜の花は咲いた。春の雨も降り始めている。
窓の向こうに、散歩道に、新しい季節を感じていた二月前半の振り返りです!
屋久島サウスのアトリエです。
ずっと長くお使いいただく結婚指輪では、体や心に直接響く部分がとても大切だったりする。
表からは見えないところではあるけれど、内側の造形はしっかりと頑張る。
海の向こうに暮らすお二人とは、これまでたくさんの言葉を交わしながらデザインを作ってきました。
いつも真っ直ぐで透き通ったお二人のフィーリング。
離れているからこそ、心の奥の方でキャッチできる大切な事があるような気がします。
鉱物に文字を刻むと何万年単位で記憶が保存可能できると何かの本に書いてあったのを覚えている。電子的な保存なんかよりもはるかに長く。
たしかに、一千年以上前に金属で作られたジュエリーも今も形を変えずに残っている。
プラチナのライフサイクルは、私たちの人生よりもずっとずっと長いのだ。
今作業台の上で作っている指輪にも、あるいは私たちは“出会っている”だけなのではないだろうか、ふとそんなことを考える。
お二人との出会いもそうだし、このプラチナとの出会いもそうだろう。はるか長い時間の中で生じる奇跡のような現象なのだと思うと、今この瞬間がとても愛おしく感じられた。
冬から春へ、島を通り抜けてゆく時のグラデーションの中で今日も作っている。
雨の日のふわりとした色彩が好きだ。
彼のリングは大まかな造形がひと段落をしたところで、酸素トーチの炎をかけた。こうすると緊張していた組成が一旦柔らかになる。次の造形のためのひと手間だ。
海に入る前に海に、実は入っている時間と同じくらストレッチをしていたり、
かぼちゃを煮込む前に内側のワタをできるだけ取り除いておいたり、塩は手で全体に馴染ませておいたり。
美しい所作や仕事を支えているのは、表面には見えてこない細やかなタッチなのだと思う。
ささやかな気遣い、ちょっとした時間、そんな力の積み重ねなのかもしれない。
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眩しい光、
山々から吹きおろす風の爽やかさ。
たくさん降った雨が上がったので、朝から車を走らせてお気に入りのタンカン畑に寄ってみたら眺めているだけでキューッと元気になりました。
桜だったり、タンカンだったり、巡る季節の中で出会う自然がいつも新しく感じられるのはなぜだろう。
その喜びにはずっと救われているような気がします。
たしかに、指輪作りも季節のような繰り返し作業ではあるな、と面白く思えます。
それでも、いつも夢中になってしまうのは、
お二人との出会いから始まるオーダーメイドのジュエリー作りにも似たような癒しがあるのかもしれません。
飛騨高山に暮らすお二人にお届けする結婚指輪作りは、
柔らかで、そして強いプラチナをくるりとリングにしたところまでを書きました。
そしてそして、
ここからは手とヤスリとリングだけになります。
考えてみると、とてもシンプルな道具たちである。
自分自身とジュエリーの距離を近しくするように。
今日も精一杯を。
厚みのあるプラチナのリングを鉄鋼ヤスリで削り落として、整えてを何度も繰り返して、
表面にリングをくるりと包み込むようなラインが浮かび上がった。
巡る螺旋のようなイメージは、お二人との指輪作りで初めて生まれたデザインなのです。
まだまだ始まりではあるけれど、指先でくるりと回してアウトラインを確かめてみる。
「シンプルでありながら
自然と同じように眺める角度によって感じ方が変わるようなもの。」
指輪作りの始まりにお二人が伝えてくれた印象が少しずつ形になりつつあるな、と幸せになる。
アトリエでタンカンを食べながら、小さな作業机に向かう時間ではあるけれど、
お二人とご一緒する可能性の世界がどこまでも広がっている。
出会うことって素晴らしいな!と思いました。
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tel: 0997-47-3547
屋久島サウスのアトリエです。
立春を過ぎて心新しく、飛騨高山に暮らすお二人の結婚指輪を作っている。
時折メールで送っていただく北アルプスの山々の情景がとにかく凄い!
季節だったりお互いの近況だったりをシェアしながらご一緒するオーダーメイドの結婚指輪作りはいつも楽しい。
島での暮らしとは全く違った気候かもしれないけれど、
自然に包まれて、そしてその自然の一部分として暮らすフィーリングで、お二人とは繋がっているのだと思う。
遠く離れた海の向こうに声をかけてくれてありがとう。
アトリエのご近所では、ちょうど今河津桜が満開になっているので、お二人のリングが出来上がと飛騨にも桜が咲き始める頃だろうか。春をバトンタッチするような制作なのかもしれない。
さて、まずは最初の第一歩を。
プラチナに火をかけて、リングにして、木槌でコンコン。昔ながらの手作業である。
こうして叩くと丸く形を変えて、リングはバランスが取れて強くなる。
プラチナは硬いのか柔らかいのか、とよく聞かれるのだけれど、柔らかなのだと思う。
ただ、強い。
長い年月に渡る使用に耐えうることができるための必要なものは、柔らかさやしなやかさだったりするのだ。
この強さの感覚で思い浮かべるのに、散歩道で出会う小さな草花たちがある。
とても柔らかで限りなく繊細なのだけれど、台風が来ても大雨が降ってもその姿を変えることはない。むしろ翌朝には大きくなっているくらい 笑。
この島でジュエリーを作るようになってから、プラチナも花々と同じようにこの大地から生まれたものなのだと腑に落ちた。
優しさと強さと、そして静けさと煌びやかさ。
きっとお二人はいつもの暮らしで眺めているだろう。そんな情景のかけらのような指輪を思い浮かべている。
作業がひと段落する頃には雨が本格的に降り始めてきた。もわりとした湿度感が少し懐かしかった。
短かった冬の晴れ間を抜けて、これから島が雨季に入ろうとしている合図のようだなと思った。
そうだ、お二人も大好きな森にも歩きに行ってみたい。
目の前に現れることに感謝しながら指輪作りの日々を味わっていこう。
お二人の指輪作りでは森に咲く花がテーマになっていることもあるし、とても素敵かもしれない。
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