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手作業でつくること。お二人と、結婚指輪との長いお付き合い。#屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。お二人の結婚指輪はプラチナで、ぴたりとお揃いのデザインで作っている。

金槌でコンコンと叩いてリング幅に抑揚をつけてゆく、昔ながらのゆっくりとした手作業である。

 

 

お二人の大切な思いや、屋久島の森を歩いた時間も。

形のないものが形になりつつあります。

屋久島の時間, お二人の結婚指輪作りが始まる朝に #屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかに、道具は使いやすく最新の技術でアップデートされているけれど、

基本的な手順だったり段取りは何百年前からずっと変わっていないのかもしれない。

 

ヨーロッパの古いジュエリーで今もまだ残っているものはやはりプラチナやゴールド、ダイヤモンドを使ったものが多くて、耐久性にも、文献で眺めるとその精巧さには今でも驚かされてしまう。

 

傷がついて磨き直して、サイズを調整したりしながら、少しずつ自分の暮らしに寄り添うものになってゆくところが金属の素敵なところだと思う。

わたしも作っていられるうちは、さまざまな調整をして、お二人とお付き合いをして、時折リングに再会できるかもしれない、そう考えると嬉しくなる。

 

いつもよりも少し長い時間を感じながら。

今日も一つ一つ。

 

プラチナは炎の中で柔らかくして、造形を加えて、硬くなるとまた炎に包む、そんなリズム。

 

くるりとリングになって二つ並ぶと、なんだかほっこりする。

 

まだ角ばっているけれど、プラチナに細い部分と太い部分があって、

最後の仕上がりで柔らかなつけ心地を与えてくれるところを最初に用意をしておく。

 

 

しばらく雨が続く予報だったので、夕暮れ時には海に出かけてきた。

7時ごろでもまだ明るい!日も長くなってきて、いよいよ夏なのだなと愛おしく思う。

 

打ち寄せて、引いて、また打ち寄せる。

波音が海の香りが心に響いて癒された。

そんなリズムを感じる指輪を作りたい。

 

今日にありがとう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

屋久島の時間, お二人の結婚指輪作りが始まる朝に #屋久島でつくる結婚指輪

 

春の風吹く屋久島サウスです。たまに今がとても儚く感じることがある。

雨上がりの森に佇んで長い時間軸を感じる幸せ。

大きな木を見上げて、思い切り深呼吸をして。

 

 

彼と彼女と屋久島と、そしてわたしがいて、奇跡のような結婚指輪作りでもあるなと思う。

お二人はハイビスカスが咲き始めた春の始まりにアトリエに来てくれました。

素敵な巡り合いにありがとう!

2023年 春, 屋久島と東京をつなぐ結婚指輪作りが始まりました!#屋久島でつくる結婚指輪

 

アトリエでは素材のサンプルを手に取って選んだり、リングのアウトラインをデザインしたりした。

そしてお二人は次の日に森を歩くということだったので、そのフィーリングをキャッチしてデザインに反映させましょう!と約束をしてその日はさよならをした。

すでにもうわくわくだったのをよく覚えている。

 

 

そして1っヶ月ほどが経って、始まりのときがやってきた。

島は鮮やかな色彩に満ちた新緑の季節になった。

 

 

お二人が選んでくれたプラチナを作業台に用意して、まずは最初の第一歩を。

 

最初の一滴があって、波紋が広がってゆく。

あるいは時間は細かく区切ることによって永遠に近づいてゆくのかもしれない。

今この瞬間を、指輪作りの喜びを分かち合いましょう!

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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幸せでした。屋久島の友人にお作りしました、ご結婚5周年のペアリング。#屋久島でつくる結婚指輪

 

五年ぶりのリング交換に感動でした!

お二人の大切な節目にご一緒できるジュエリー作りはいつも幸せに満ちています。

屋久島の友人にお作りしました、ご結婚5周年のペアリング。

 

 

数ヶ月ぶりに買い物途中に出会ったり、車ですれ違いざまに手を振ったりも出来る、

柔らかで、そして頼もしい繋がりが屋久島流でもあります。

 

何気なく、結婚指輪をお届けしたお二人に会えて、楽しく話できるのは最高に嬉しい。

 

おめでとう。いつもありがとう。

ガジュマルの森で催された結婚式を懐かしく思いながら。

屋久島の祝福!小さな森の結婚式に行ってきました。 結婚指輪作りとその夢の続き。

 

屋久島で生まれ育った彼と、森が大好きな彼女とに。

五年前にお作りした結婚指輪にはリングの表面にシダ模様を彫刻したのだけれど、

今回は島の印象を内側に施すことにしたのです。

 

お二人の心持ちも少しずつ変わっていくし、わたしの作業のタッチもアップデートされているはず。

きっと今この瞬間を映すものに出来上がるだろう。お二人とご一緒して生まれる指輪がとても楽しみだった。

 

 

春の小花が咲くとお二人の結婚記念日を思い出すかもしれない。

木漏れ日の祝福いっぱいだったアトリエの庭先にて。

 

 

散歩道にも、森の中でも、何気なくそこにあって、いつも見守ってくれているようなシダの葉っぱ。

軽やかで自由な雰囲気が大好きです。

お二人とは島の暮らしを大切に思う気持ちで繋がっているのだなと思うのです。

 

 

彼のリングは3.0mm幅。彼女のリングは1.9mmから2.3mmに抑揚をつけて

柔らかなラウンドシェイプに仕上げました。

 

表面は有機的にマット仕上げにしたのもよかった。

緑を背景に2本のリングを並べると島の情景にスッと溶け込んで見えました。

 

手作業の多いお仕事だったり島暮らしなので、

つるりとした表面はメンテナンスに向いているのが頼もしい。

 

小さな傷がついてまたお磨き直しをして、そうやって長い時間をかけて自分たちだけのものになってゆくのが金属の素敵なところだと思います。

 

ずっと長くお使いいただけますように。

 

そして時々、ふとどこかで出会った時に育ったリングの様子を見せていただけると嬉しい。

 

 

思えば、あれからしずくギャラリーもアップデートされましたね。

お二人と指輪作りをご一緒して、結婚式を懐かしく思い出して、

本当に凝縮されていたこの五年を振り返ることができました。

まだ5年しか経っていなかったのか!と思ったのが正直な感想だったかもしれません。色々ありすぎて!

 

変わりゆくもの、変わらないものの中で、常に新しい今があるわけだけれど、

まあお互いにリラックスして島の暮らしを一緒に歩んでいきましょう。

 

おめでとう!

これからもよろしくお願いします。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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受け継ぐシルバーとゴールドのコンビネーション, 屋久島で育ったお二人の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

お使いだったリングを受け継いだシルバーと、イエローゴールドを組み合わせて出来上がったお二人の結婚指輪は、屋久島の雨の中で眺めました。

今、この瞬間だけなのがオーダーメイドの素敵なところでです。

 

深い緑の中で艶やかに輝いて、しとしと雨の音や香りにも響き合っていて、美しい。

屋久島で育った結婚指輪だなと思いました。

 

 

雨が降って、春の花が咲いて、始まりのイメージを感じる制作の日々だったなあ。

屋久島の季節にありがとう!

ずっとお二人の暮らしに寄り添ってくれる、親密な結婚指輪をオーダーメイドすること #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人からは数年前にオーダーメイドした結婚指輪を見ていただいて指輪作りの声をかけていただいたのです。

思えばあの時から始まっていた、見えないけれど細い糸のような、幸せな繋がりでした。

しずくギャラリーでご一緒して楽しかったひと時を、なんだかとても懐かしく思い出したのです。

 

これは偶然なのだろうか、必然なのだろうか、

春のたんぽぽの綿毛を思わせるような、ふわりと軽やかで素敵な巡り合いに導かれ、

お二人の大切な結婚指輪をお作りさせていただきました。

 

 

表面は落ち着いたマット仕上げで、内側は光沢仕上げ、

そしてお二人が選んだ言葉を彫刻いたしました。

 

フォントはお二人が選んでくれて、文字幅やサイズもこだわりの中で生まれたもので、

素敵な雰囲気にわたしも一瞬で魅せられました。

とてもおしゃれな彼と彼女なのです。

 

 

リング幅は彼女の3.0mm幅 彼の3.5mm幅。

しっかり幅広のスタイルがオブジェのようでもあって、我ながら見惚れてしまった!

 

スクエアシェイプのように見えるけれど、

実は表面も内側も柔らかにカーブを描いています。

 

優しいつけ心地と、すっきりとした印象。

ずっと長くお使いいただく結婚指輪なので、

内側に響くところと外に向かうところ、どちらも大切にしたかった。

 

こだわりのキュッと詰まったデザインではあるけれど、

つるりとシンプルな造形ですので、

メンテナンスも簡単なのが嬉しい。

お使いいただくうちに味わい深くなるリングだと思います。

 

 

二つのリングを重ね合わせてみると、ぴたり。

なんだか嬉しくなる。

 

お二人と相談を重ねてゴールドリングに組み合わせたシルバーの割合を揃えたのもよかった。

思いつかない場所に辿り着くことができるオーダーメイドの作業は宝探しのようで楽しい。

 

ゆっくりと島リズムの制作ではありましたが、

慣れないオーダーメイドの作業にお付き合いいただきましたありがとうございました!

 

 

さあ、雨も上がりました。新緑の屋久島サウス!

いつかお二人にもここに来ていただきたい。

写真をライフワークにされている彼だから、360度もうカメラが手放せずに困ってしまうと思う 笑

 

 

アトリエの庭先にて。

手のひらにそっとリングを重ね合わせてみる。

全ての事象に生まれたての太陽の光が投げかけられてある。

 

ありがとう、おめでとう、

シンプルな想いがただただ込み上げてくる。

 

ゴールドやシルバーがこんなにも緑や花々に響き合うのは、きっと全ては同じ自然の中に生まれたもだからなのだろう。

ふとそんなことを考える。

 

あるいはわたしたちもその中にあるのかもしれないな。

そう思うと希望のイメージに包まれた。

爽やかな未来が見えたような気がした。

 

 

少しの間でしたが、お二人とご一緒できて楽しかった。

離れていても交わすことができる想いがたくさんあると思います。

なんとなく、彼と彼女の雰囲気に似ているような気がした白い花をお二人に。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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