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会話から生まれるお二人だけの結婚指輪 #制作編 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

そういえば、お二人は幼馴染だというお話をしてくれたな。

作業机に向かっていると、去年の秋に屋久島でお会いすることができたお二人や、その時交わした会話が鮮明な印象として蘇ってくる。

 

 

あれからクリスマスも、お正月を越えて、季節は冬に。

冷たく張り詰めた空気のところどころに始まりの気配を感じながら、お二人の結婚指輪を作り始めている。

始まりの予感に包まれて、お二人の結婚指輪を作り始めています #屋久島でつくる結婚指輪

 

何気ない会話の中に、デザインのヒントのようなもに出会うことがしばしばある。

それがオーダーメイドならではの楽しさでもあるのだと思うけれど、お二人との相談会もとても貴重な時間だった。

 

それぞれに人を支える大切なお仕事をされているというお二人。

ふわりと春の陽気に包まれたような、優しい雰囲気の奥の方に強い芯のようなものを感じることができたのも、なるほど。

お二人の指輪作りのイメージをしっかりとキャッチできた瞬間があったように思う。

 

それは冷たく張り詰めた空気の冬からポカポカ陽光に包まれる春へと向かう、ちょうど今島で過ごしている季節のようなフィーリングではないだろうか。

強さと柔らかさと。

 

菜の花が咲いていることに気がついたのは、実は去年のクリスマス頃のことだった。

県道沿いにゆらゆら、北風に揺られている黄色い花に心和む。

 

空をかける犬みたいな。

冬の澄み渡る空気が好きだ。

 

 

さて、今日も作っている。

手前が彼女のリングで、金槌とヤスリを使ってプラチナの太さに抑揚をつけてある。

くるりとリング状になると、いよいよ始まったのだな、と緊張感に包まれる。

 

数種類のハンマーと数種類のペンチ、そのほかにも実にたくさんの工具を使い、小さなリングをキューッと圧縮させていくと、フラットに整えておいた面をぴたりと合わさった。

 

細やかな作業ではあるけれど、綺麗にできるとやっぱり嬉しい。

この喜びを積み重ねていくように、一つ一つじっくりとタッチを重ねていこう。

明日もまたジュエリー作りだ。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

始まりの予感に包まれて、お二人の結婚指輪を作り始めています #屋久島でつくる結婚指輪

アトリエから西へ車を5分ほど走らせて大きな川を渡ったすぐのところ、県道沿いの山側にこの辺りで一番早く花を咲かせる緋寒桜の木があります。

 

新しい指輪作りを始める日の朝にお二人が選んでくれたプラチナを眺めたり。

冷たい北風の中に始まりの季節がすぐ近くまでやっていている気配を感じたり。

 

 

お二人とは屋久島のアトリエお会いすることができました。

数ヶ月越しの想いが叶った日。

海を越えて会いにきてくれてありがとう!

屋久島の秋から冬へ、お二人との結婚指輪作りが始まります #屋久島でつくる結婚指輪

 

秋から冬へ、長くお付き合いをいただきながらのオーダーメイドになるけれど、

お二人と分かち合う指輪作りの日々もわたしにとっては大切な時間となっています。

 

そして、リングが出来上がる頃にはもう春の予感に包まれているのだろうなあ。

お二人の新しい暮らしが始まるのだなあ。

そんな思いを巡らせるのも楽しい。

 

気がつくと時間を区切ることに一生懸命になりがちなこの頃ではあるけれど、どこかにふわりと安らぐスペースのようなものがあればいいと思うのです。

 

指輪作りの日々もそうですし、もちろん、そうして出来上がる結婚指輪もお二人にとっての癒しであると素敵だなと思います。

 

そう、それは熱いハーブティーをひと口飲んで体や心の芯の方にじわじわと響いてくるような感じかもしれません。

時間の美しさを感じられるような結婚指輪になればいいと思っています。

 

さてさて、アトリエでは作業のファーストタッチです。

硬いプラチナを酸素トーチの炎に包んで柔らかくしてから金槌でコンコンと叩く。

すとんと均一だったフォルムに細いところ、太いところの抑揚を与えていきます。

 

考えてみると遥か昔からずっと変わらな手作業であります。

道具の精度が上がりとてもやりやすくはなっているけれど、このコツコツとしたリズムがとても好きだなあと思うのです。

なんだか時をしっかりとキャッチできているような気がしてホッとします。

 

ともあれ、わたしたちはいよいよ指輪作りの第一歩を踏み出しました。

これまで一緒に抱いてきたイメージがリアルな形を持ってここに生まれようとしています。

 

出来上がりまでのまだまだ長い道のりが、もうかけがえなく感じられるのが不思議ではありますが 笑

喜びを分かち合いましょう。

 

海の向こうで新しい暮らしを始めたばかりのお二人とご一緒する結婚指輪作りの日々を、皆さまどうぞあたたかく見守っていてください。

 

しずくのしずくネックレス #yellowgold #diamond #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k yellow gold, diamond
size: 5mm diamond

Delivery time is within 1 month.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズと素材をお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。ご注文からお届けまで約1ヶ月。

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪

大切な日に花を贈りたい。庭先に咲くツユクサをかたどって小さなネックレスを作りました。#屋久島でつくる結婚指輪

庭先に咲くツユクサをかたどって小さなネックレスを作りました。

雨上がりの屋久島から、お誕生日おめでとうございます!

 

 

去年にお届けしたジュエリーなので遅くなってしまったのだけれど、おめでとう!の言葉はいつも幸せになれる。

ご家族のひとときにご一緒させていただいてるみたいな、心あたたかなジュエリー作りでした。

海を越えてのやりとりでしたが、確かな繋がりを感じながらじっくりと、この小さなネックレスを仕上げることができたように思います。

 

屋久島からネックレスを送り出す朝。

アトリエの庭先は雨上がりの雫に飾られていました。きらきら。

 

ツユクサのネックレス silver, 18k yellow gold, aquamarine

 

シルバーでかたどった花に組み合わせたのはイエローゴールドの小さな粒とアクアマリンです。

大きさは約1cmなので、ほぼ実寸代ということになるのです。

緑の中でその佇まいを眺めると、まるでずっとここで待っていてくれたようにも感じられました。

 

それにしても、ツユクサにはやっぱりブルーの天然石がよく似合います。

屋久島の暮らしで馴染み深い水を感じるアクアマリンが私も大好きです。

 

雨の多い屋久島の暮らしです。散歩道で、散歩道で出会うツユクサにいつも癒されています。

ツユクサに出会えるとなんだか嬉しくなります。

今日はなんだかいいことありそうな気がするな!と。

 

大切なプレゼントにお選びいただきましてありがとうございました。

ありがとうの花を届けるように、ですね。

日々の暮らしの中に何気ない喜びが溢れますように。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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お二人の暮らし、大切な想い。幸せな結婚指輪が生まれるとき。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

少し寒い日。雨上がり。朝の空気がいつもより張り詰めている。

冬のアトリエはとても静かで猫と郵便配達くらいしか通りがかりそうにない。

 

 

今年の最初にお二人の結婚指輪を作り始めた。

いつものように、波がある時には海に出かけて、そうでない時は早い時間から作業机に向かう。

彼女のピンクゴールドがひと段落をして、今は彼のプラチナリングの造形作業を始めている。

 

すっきりと軽やかに、柔らかなスクエアシェイプ。

柔らかなひかりのようでした。ピンクゴールド、スクエアシェイプのリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

結婚指輪なのでデザインはもちろんお揃いである。

けれども、サイズの大きい彼のリングは彼女のリングよりもほんの少しだけボリュームと強度を与えてお作りする。

それでもこれまで作ってきたスクエアシェイプのデザインよりもできるだけ厚みを抑えつつ仕上げるので、彼女と同じ軽やかに出来上がるはずだ。

「できるだけ厚みを抑えたスタイルが理想的です」というのがお二人揃っての想いだったからだ。

 

素材はプラチナとピンクゴールドなのでメンテナンスも特に必要ない。使ううちにやがて体の一部のようになる。

スクエアシェイプのリングは普遍的でシンプルなデザインであるようにも思う、しかし、お二人の暮らしだったり大切な想いから生まれる細部の構造がリングをどれだけ特別にしてくれるかということを、わたしたちは知っているのだ。

内側に刻んだ刻印や左手の薬指に感じる程よい金属の重みががわたしたちを幸せにしてくれることを。

 

彼のリングも手作業でコツコツと造形を進めている。

鉄鋼ヤスリを使って大きく削り始めてからそろそろ丸一日になる。

今日はスイスの時計職人が使っている精密ヤスリを片手に表面をつるりと均一にするところまでいけた。

細部を整える大切な所なので、急ぐ必要はない。

ルーペを覗きながらただただゆっくりと時間をかけて手を動かす。

彼の手の大きさをイメージしながら、つけた時に彼女のリングとぴたりお揃いに感じられるように心がける。

料理を作る時と同じ要領だ。

満足度が同じになるように、その時の心持ちや人それぞれにフィットするボリュームをリングにも与えておく。

そうすれば、毎日の付け心地が快適になる。

 

指輪作りの間には冬らしい晴れの日もあったが、山際には星空を望む事ができた。

夜が深くなり窓の向こうを眺めると、最初はうっすらとだけれど徐々にたくさんの星が見え始めて、これは凄いのでは!と驚いてしまう。不意に感動が訪れるのもいつものことだ。

海のある南東側にはオリオン座をはじめとする冬の大三角が見えて、山々の向こう側には北極星が輝いている。きっとお二人も同じ空を眺めている。

 

彼のプラチナと彼女のピンクゴールドをぴたりと重ね合わせてみる。

リング幅はぴたりと同じ。

西陽を受けて輝くリングは夜空に浮かぶ丸いひかりのようにも見える。

そして、お二人と抱いたイメージをうまく形にする事ができてほっと一息ついているわたしがいる。

秋のアトリエでご一緒して始まった指輪作りから新しいスクエアシェイプのデザインが生まれたかもしれない。

完成まであと少しといったところだ。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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