海からの帰り道、アトリエのすぐ近くで大きな虹に出会い、ツイていることに車を止めるとちょうどそこにヒマワリ畑があったので腰を下ろし、今日はそこで一日の始まりを讃えることとした。
まだまだ続く屋久島の夏。
ハッピーな朝でした。
屋久島も祝福してくれていたのでしょうか。
アトリエでは新しい制作が始まっております。
シンプルなプラチナリングに彫り込まれたシダの模様。
リング幅が約2.0mmですので、一番ちいさい葉っぱ一単位は0.1mmほど。
かなり高精細な彫り模様です。
この繊細な彫り模様を実現する為に、最新のレーザー彫刻という技術を導入いたしました。
新しいチャレンジです。
レーザー彫刻はキャドによって作成されたデータをもとに、1/100ミリ単位で正確にカタチや深さを調整することが出来る画期的なシステムで、ジュエリーはもとより医療やプロダクトデザインなどに広く活用されている技術なのです。
細いリングの表面に繊細なシダ模様を入れることが出来れば最高だなあと長年思っていた僕はこの技術と出会うことが出来て、ついに長年のイメージをカタチにすることが出来ました。
シダの葉っぱのデザインは、いつものように葉っぱを摘みに出かけるところから始まります。
そしてその葉っぱをデッサンしながら、指輪のアウトラインとのバランスを取りつつ、指輪をつけるお二人のためのシダを作り出してゆきました。
出来上がったデッサンをそこからさらにキャドでデータと変換し、あらかじめ作っておいたプラチナのリングにデータに基づいた彫りを施してゆく。
そのような作業を経て出来上がって来たのがこちらのリングとなり、
ここまで長くお付き合い頂いた打ち合わせとデータ作製の末に現れたシダの彫り込みを初めて前にして、感動のあまり小さく震えてしまった。
最高にカッコいいです。
リングをつけるお二人と屋久島のシダ、僕のデザインと作業に最新の技術が加わって進む工程です。
まずはレディースのリングから。
ここからさらに形成作業を進めてゆきますよ!
大切に育ててゆくように。
明日の制作も楽しみです!